雪とともに溶けていくといい
正直者が馬鹿を見る。
いつから自分を正直者だと思えたのだろうか。
真っ白な雪が視界を覆い尽くす。
冬の間にこんなに雪と触れ合うのは人生初だ。
何に抗って生きていたい?
何に抗わずに生きていたい?
私が私だと思えるためには何をしたらいい?
私の個性は一体何をもたらすの?
どうして愛はないと生きられないの?
どうして愛されないといけないの?
孤独はいつだってここにあるのに。
どうして死ぬことはこわい?
悔いなく生きろと言うじゃない。
明日世界が終わるかもしれない。
だったら後悔しないようにその1日を大切にしようって。
自分が消えることがこわい?
痛みに苦しむことがこわい?
もう目覚めないかもしれないこと?
やり残したことが心残り?
どうして死を超えて生きたいと思うの?
自分の持つ生命力なんて到底知りえないのに。
明日は来るよ。
そう歌っていたじゃない。