地球はまわり、針は進む

本を読むか、音楽を聴くか、ドラマや映画を観るか。自分以外の誰かの人生を追わないと、私は私でいる理由が上手く見つけられなくなるのかもしれない。
いつだって自分ではない誰かになりたい。あの人みたいに、あの子みたいに。誰かに憧れていないと、私自身だけでは何も無い人になってしまう。自分を作り上げるのは、周りの世界だ。

いつの間にか守ることが下手になり、剥き出しのこころを持ったまま外の世界に出そうになる。なんとか仕舞っても、少し躓くだけでこぼれ落ちそうだ。無防備すぎて、自分でも笑える。

人は年々こんな風に弱っていく生き物なんだろうか。経験値を積めば強くなれると思っていたのに。またひとつ、自分の中で揺らいでいる価値観にどうしたらいいのかふらついている。

目の前のことに集中しなきゃ。私が誰であろうと、時は進み世界は回る。