高度10,000m、時速900㎞で朝勃ちした【マレーシアハネムーン旅行記①】
プロローグ
高度10,000m、時速900㎞、東シナ海を超えてマラッカ海峡に向かう真っただ中
俺の陰茎には血流が集まり、これ以上ないくらい硬く勃起していた。
時刻は日本時間で午前五時だろうか、国境を越えた朝勃ちに日本人としての誇りを感じる。
成人してからの初めての海外、同じアジアだが外国には違いないので一抹の不安があったがイチモツの硬さに自分を取り戻す。
俺は今、新婚旅行の真っ最中。
マレーシアのランカウイ島をシンガポール経由で目指しているところである。
海外旅行童貞がいっちょ前にシンガポールで乗り換えるなよ、という声が聞こえるが知らん、この旅程を考え、諸々を手配したのは嫁である。
俺はキャンキャン言いながらついて行く。もし嫁が俺を狙う暗殺者ならこの旅行中に消される。
4泊5日の旅行だったので、何回かに分けて書いておきたい。
マレーシア旅行に行く方の参考になれば幸いだ、一番最初のTipsが国境を超えた朝勃ちな時点でちょっとアレだが。
さて、私たち夫婦のハネムーンは
日本時間の深夜に出発
上空で日付を超え、シンガポールで6時間ほどのトランジット
マレーシア、ランカウイ島で二泊
マレーシアの首都、クアラルンプールで二泊
シンガポール経由で帰国
というスケジュールで行われる。
冒頭はまさに上空で日付を超え、国境を越えた朝勃ちをしているところだ。
シンガポールに入国、チャンギ空港編
食べかけで申し訳ないが機内食として牛丼かパスタが選べたので牛丼を選択、なんでパンが付いてくるんだ。味は抜群にうまい、牛しぐれ煮を米にぶっかけた味がする。
日本発の機内だったので日本人が多く、みんな飛んで埼玉2を見てクスクス笑っていた。
そのまま寝落ちしたり尿意と戦ったりすること約6時間、シンガポールのチャンギ空港に到着する。
約20年ぶりの海外旅行だったので入国審査がカメラによる顔認証だったことに驚いたが、スムーズに入国が出来た。
そしてアホほど尿意を催していたので日本産の尿をシンガポールで排出。
ほぼ寝ずに活動しているのでこの辺で限界がくる、カメラロールの中身で何があったか思い出していく。
日本とは違うレッドブルがあった、多分日本では違法。ビタミンがぶち込まれているっぽい、知らんけど。味は覚えてないけど、うまくはなかったんじゃないかな。
朝だから牛乳も飲んだ、多分「プロテイン」って書いてあったから飲んでる。
24時間営業の飯屋で購入、2,000円ぐらいしたんじゃないか。舐めてんのか。松屋なら朝定食が4回食える。
牛肉と豚ひき肉の汁なしフォーで各種香味野菜やらが乗ってた。
味は普通にうまい、1,000円ならまぁいいかぐらい。アジアに来た事を実感する。
スープは醤油味のラーメンスープっぽいものだが八角の匂いが強く、人を選ぶと思う。俺は割と行けた。
このあたりで意識が途切れる、確かベンチで寝落ちしたんだと思う。
海外で寝落ちするとは平和ボケもいいところだけれど朝の五時の空港にはスリも強盗もいなかった。なによりである。
というか、空港のいたるところで寝ている旅行者がいた。
面白いのは寝方にもお国柄が出るようで、日本人は椅子に座ってうたた寝のように寝ていて、中国人とおぼしき集団は椅子に寝そべるように寝ていた。
欧米系の方々は床にマットを敷いて爆睡、インド人はマットも敷かず爆睡という具合だ。
そうこうしているうちに夜が明ける、
チャンギ空港はバカでかいので空港内にクソデカいショッピングモールがある。地方のイオンぐらいでかい。
その名も「JEWEL」、少年ジャンプに出てくる悪の組織みたいなセンスしてんなお前な。
ただ、まだ夜明け直後なので人はそんなにいない。日本人と思しきカップルがイチャイチャしていた。地方のイオンか?
JEWEL内で遊んでトランジットの時間をつぶそうと思っていたんだが、どこも開いていなかったので面白い店名の店の写真を撮って時間をつぶしていた。
日本の恥、ここに見参!!
シンガポール、郊外編
その後、まだ数時間の暇を持て余していたのでシンガポール郊外に出てみようという事になり空港の地下のバス停へ向かう。
正直な事を言うと、空港から出たくなかった。
単純にバチコリに怖い、「異国」が俺を襲う。
嫁はエキサイティング行動力の持ち主なのでガンガン行く、まじで、異国のバスに平気で乗る。怖い。バスジャックとかされたらどうするんだ、俺は海外のバスは30%ぐらいの確率でジャックされると思っている。
そして俺の乗るバスにブラッドピットは現れない。
さて、という訳でバスに乗ることになった。何かあったら俺の命だけでも助けてもらおう。
シンガポールのバスはなんとクレジットカードで乗る。
クレカをICOCA・Suicaのようにタッチすれば決済が完了する。素晴らしい、便利だ、さすが電子先進国。知らんけど。
俺の楽天カードはタッチ決済に対応していない。
終わった、楽天カードマンってシンガポールまで助けに来てくれるんだろうか。運転手のおっさんがとんでもない顔で俺を睨みつける。「No」小さく、低い拒絶の声が聞こえる。
お母さん、お父さん先立つ不幸をお許しください、息子は異国の地のバス運転手をイラつかせた罪で死刑になります。
数時間前までムスコを硬くしていた場合ではない、いやな汗が出る。リアルに懲役刑を覚悟した。
ここで嫁がサブのカードを出して決済を済ませてくれる。
シンガポールで爛々と輝くちいかわ、安堵する俺。
楽天カードマンを一方的に打倒したのはちいかわでした。
その後、なんかテレビで見たことある光景の場所に行きました。
シンガポール、引くほどデカいビルがズンズン建っててマジで凄い、地震とか少ないからあんなに強気な建設が出来るんだろうか。
「経済ぶん回してるぜぇ~~~~」というのがありありと伝わってきました。
ちいかわに命を救われた俺は近くのショッピングモールで朝飯を食べていた。二回目の朝飯である。
嫁は温かい豆乳と写真の揚げパンを難なく注文していた。俺は別店舗で朝定食みたいなのを注文しようとしたら「No!(まだ開店してねぇよF○○K
K!)」と言われてひきつった顔で逃げた。シンガポール怖すぎる、マジで外国人に厳しい、もうヤダあたい日本に帰りたい。
次回予告
シンガポールを出国する時間になり、いざ向かうはマレーシアの楽園「ランカウイ島」
まさにバカンス!という雰囲気の島で待ち受けるショットガン!
そこら中にいる野犬!
俺たちは生きて帰れるのか!?
次回、「アレって噛まれたら死ぬんだよね?」
この次もサービスサービスぅ!
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