ショットガンって実在するんだ【マレーシアハネムーン旅行記②】
↑の続き。
艱難辛苦を乗り越え、無事にマレーシアはランカウイ空港に着陸。
ここの入国審査は顔認証ではなく、入国審査官がメンチ切ってくるタイプだ。髭のボブ・サップみたいな人にメンチ切られた。
なるべく善良な市民ですよーという顔でなんとか突破する。
ランカウイ空港は思っていたより都市的というか、様々な免税店がひしめいていた。(というかランカウイ島は島全体が免税で消費に税金がかからない、たばこ税も酒税もない。日本にも作ってくれ)
入国ゲートをくぐるとものすごい勢いで「タクシー!」「レンタカー!」と客引きが近づいてくる。
ただまぁ流石にそんなものに素直について行くことはしない。
マレーシアはライドシェアがあり、GrabというUberのようなアプリで一般の方の車に乗せてもらう事が出来る。
料金はあらかじめ設定されており、ぼったくられる心配もない。
もしマレーシアやインドネシアに旅行に行く事があるなら絶対にインストールしておいて欲しい。飯もデリバリーしてもらえるから便利。
Grabで配車手続きをすること数分、トヨタ車が停まる。
あぁ誇らしき日本ブランド。
向こうも観光客に慣れているのか、スーツケースを手早く積み込み、「よく来たな!日本人か?ここはいいところだ!ゆっくりしてけよ!」的な事を言いながら現地の飴をくれた。俺は「パッケージイズキュート!デリシャス!」を連呼していた。英会話アプリに課金した甲斐があるというものだ。
「妙に甘くてスース―してますね」と英語では言えなかった。
20分ほど運転してもらったところでホテルに到着する。ちなみに料金は200円ほどだ。嘘だろ。今朝シンガポールの空港でその10倍の飯食ったぞ?
道中、水牛が放し飼いにされていたのを見て異国を感じた。
ホテルに到着し、チェックインを待つ間にウェルカムドリンクが出された。
ウェルカムドリンクと言えば社長の顔写真が印刷されたミネラルウォーターというのが俺の中の常識なのだけれど、甘酸っぱい果物のジュースだった。
「あ、やべぇところに来たな」
そう思った。海外に行くときはみすぼらしい格好の方がいいかと思い便所サンダルで来たことを心から後悔した。
周りにマレーシア人と思しき人はおらず、裕福そうな中国人や欧米人が歩いている。
ちなみにホテル名はパークロイヤルランカウイ、だったと思う。
日本でちょっといい温泉宿に泊るぐらいの宿泊費だが、ランカウイ島は一泊2,000円以下の宿がゴロゴロしているので日本で言うところのリッツカールトンのようなものなのだろう。
一応予約の際に「ハネムーンで利用する」とは伝えてあったのだけれどまさかここまでハネムーンかましてくるとは思わなかった。
過去におしぼりで男性器を作り爆笑していたのをふと思い出して死にたくなった。
シャワールームはガラス張りになっており、ほぼラブホである。
知っているか?リゾートの高いホテルは一周回ってラブホになる。
ベットの上の白鳥に目を奪われていたが、なんとケーキがついてきた。
このメッセージが書かれたチョコレートをどっちが食べるかで嫁とちょっと揉めた。
一通りアメニティや窓からの景色(ゲッコーミニマーケットという小さな商店が見えた)を楽しみ、ホテル内の設備を把握したので少し街を歩いてみる事にする。
どうやら近くに小さなショッピングモールのようなものと観光客向けの商店街があり、その近辺に酒やお菓子を売っている店があるらしいのでそこを目指す。
途中に日本ではもう見ない野犬がおり、「噛まれたら死ぬなぁ、多分」と思っていた。パンパンに張った金玉がぶら下がっていたので多分去勢もされていない。ただ人間にはめちゃくちゃ慣れており、威嚇してきたりすることはなかった。とはいえ絶対に撫でたりはしないようにしてね。死ぬから。
調べると、我々が今いるのは「パンタイチェナン」と呼ばれるエリアのようで、ショッピングモールは「チェナンモール」というそうだ。
Googleマップと格闘し、野犬に怯えながら歩くとなんとなく人通りが出てきた。
土産物のワンピースを売る商店、ロールアイスやフルーツジュースなどのストリートフード展、お菓子や酒を売るコンビニのような店・・・あぁ現地!という感じの店からピザハットやサブウェイといった日本にもあるチェーン店まで多様な店が軒を連ねる大きな通りを歩く。
という訳で到着。パンタイチェナンモール。
飲食店、土産屋、コンビニ(セブンイレブン)等々が入った小さなショッピングモール。
規模的には飲食店が五店舗、土産物屋が五店舗、両替商が一店舗といったところ。
「空港で両替するとボッタくられる」という偏見があるのでここで両替することにしたのだが、レシートも何もかも見たことない様式なので正しいレートで取引されているかもわからない。「OK?」の問いに「サンキュー」としか答えられない。なぜなら近所にここしか両替所が無いので。
警備員さんが背負っていたショットガンがなぜか印象深かった。
両替が済み、物見がてらに軽食を食べる事にする。
色々な店があるのだが、俺は基本的にチェーン店しか入れないのでサブウェイを嫁に提案。
嫁「梅田で食えるわ」
却下された、しかし異国の飯はまだ怖いので「SUSHI KING」という回転すしの店に入ることに。
寿司キング、俺の知る寿司が一切ない。
まず水が有料、緑茶も有料。ていうか緑茶には砂糖が入っている。
そして火が通ってない食品が無い。
唯一、スモークサーモンが俺の知る寿司に近い。
このほかにハンバーグ?の寿司があったかな。
味は酢飯に冷凍食品のたこ焼き乗せた味。だいたいわかるな?
マレーシア全般に言える事かもしれないが、寿司といえば稲荷寿司という感じで酢飯を油揚げに包み塩味の何かをトッピングすればとにかく寿司!のようだ。
5皿ほど食べて退店。正直この瞬間は「まぁまぁ普通かなぁ」と思っていたが、数日後に「あの寿司を食わせろ!」と発狂することになる
食後にモール横のセブンイレブンで現地の酒を買う。
この島にある酒はビールかワインかウィスキーだ、大学生酒(チューハイ)はない。多分ない。
酒の値段はピンキリだが、ビール一本は水より安い。俺が見た最安は350ml缶一本30円。ワインは安ければ1瓶500円とか。
ただし日本のウィスキーは高い。酒税込でも日本で買った方が安い。
たばこ税も無いので安いのだが、喫煙はなんかこう、マナーが難しい気がしたので買わなかった。
マレーシアのタバコはパッケージに悪くなった内臓の写真がプリントされており、滅茶苦茶怖い。多分喫煙したら内臓壊れるぞ!みたいな意味合い何だろうけどすれ違うおっさんは皆吸っていた。逆効果ではないだろうか。
野犬に一瞥をくれたり、蠅がたかるロールアイスを食べたりしながらホテルに戻ってプールに入る。
夕焼けは日本と同じ色だった。
ちなみに大人でプールに肩まで浸かっているのは俺だけだ。
舐めるなよ。
憧れであったプールサイド飲酒をかます。
この旅行で嫌というほど飲むことになるタイガービール、のど越しが無茶苦茶いいんだけれど個人的には日本のビールの方が好みである。
海外のガキに混ざって30分ぐらい泳いでいた。俺は一人だ。
夕日がはちゃめちゃによかったです。こう、建物が周りにないので、よかったです(語彙がこの辺で死ぬ)
宗教の関係で酒を出す飲食店は基本的に観光客向けなので探すと一発でヒットする。
イエロー ナントカ カフェって店だったかな。多分めちゃくちゃインバウンド価格なんだろうけど日本の居酒屋よりちょっと安いぐらいの値段。
ビール一杯は400円ぐらいだったと思う。ピザ一枚千円。
辛い豆の押し寿司みたいなおつまみが美味かった。
見ての通り外国の人がいっぱいいて怖かった。黄色人種は俺たちだけ。
席は海に向かって設置されており、周りでは白人カップルがバチクソにいちゃついている。多分二組ぐらい手マンしてんじゃないかな。知らんけど。
大阪で言うならアメ村とか難波とかあの辺の雰囲気がする。
ここで満腹になるのも勿体ない気がした&ホテルの部屋でダラダラしたかったので退店。
ふらっと歩くとにぎやかな雰囲気を感じたので近づいてみるとナイトマーケットがやっており、「安くてうまい飯が食いたい」という我々のような人々がワチャワチャとしていた。
写真をあまりとっていないのだけれど、串にささって放置された生肉が置いてあったり、常温で魚が置いてあったりしたので胃袋と勇気とのバランスを見て挑戦するのがいいんじゃないだろうか。
フルーツジュースや揚げ物、ケバブなどの比較的安心飯からいくつか選んで買って帰ることにした。
ビールはなんというか、全体的に薄味でさっぱりしている。
個人的には日本で売ってるものの方が好み。
SAPPOROだと思って飛びついたら全然違う味だった。この失敗をあと二回やることになる。
300円のケバブはピザポテトを液状化したソースがかかっており、味のインパクトがすごい。捕獲レベル1。
ケチャップとマヨネーズとチーズとちょっとタバスコを混ぜてレンジでチンしたやつを食パンに塗れば再現完了だ。
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