「Windowsの代金」について

BTOの見積もりに「OS(Windows)代金を含めるか否か」が話題になっていてその余波でこれからPCを買おうとする方の「そもそもWindowsってタダじゃないの?」「フリマで安いので十分」と 色々な話が錯綜、混乱しつつあるなと感じたので「そもそも有料/無料ってどういう事?」というところから解説していこうと思います。 

【そもそも有料か無料か】
有料です。
パソコンを買うと大抵標準で入って来るのでわかりにくいですがWindowsの代金として約2万円、PCを買う際には無視できないくらいにはかかります。
補足するとこの2万円はWindowsの本体価格ではなくWindowsを使用するライセンスの料金となります。Windowsそのものは公式で無料公開もされています。

【ライセンスなくても使える?】
動きはします。
ですがセキュリティ面や必要なアップデートがあった際にそのサポートを受けられないなどインターネットに接続した瞬間からウイルスに対して無防備、データも抜かれ放題なPCができます。

【なぜ記載が要らないと言われるか】
わかりません。
特定の条件下で要らない場合もありますが大抵の場合は記載があった方がわかりやすいと魔師成は思います。

【Windowsが要らない条件とは】
1.サーバー用などWindows以外のOSで運用をする場合
2.Windowsのライセンスを移動する場合

【ライセンスの移動とは】
これに関して記述する前にWindowsにはHOMEとPROのグレード以外にも3つのバージョンがある事とライセンスの認証はマザーボード(基板)に依存する事をお伝えしておきます。

バージョンの違いとしてはOEM/DSP/パッケージの3バージョンで以下の違いがあります。

OEM…パソコンメーカーに向けて供給されるライセンス。移動不可。そのPCでしか使えないので修理で基板を交換した際はライセンスも買いなおし。

DSP…BTOパソコンでよく使用されている少し安いライセンス。初回インストール時は任意の基板にライセンスを紐付けできるが移動不可。修理やカスタムで基板交換をした際はライセンスも買いなおし。

パッケージ…自作PCやうちへの依頼も含む一部の個人事業BTOで使われる最上位のライセンス。少し高いけど初回インストールは任意の基板にライセンスを紐付け、ユーザーさんが設定するマイクロソフトアカウント紐付けで他基板にも自由に移動可能。修理やカスタムで基板交換した際にも買いなおし要らずなので後の出費を抑えられる。

以上の事からパッケージ版ライセンスを使用したパソコンを既に購入していた場合、または後から自分でパッケージ版を購入してインストールしていた場合のみ「見積もりにWindowsの記載は要らない」となります。

【フリマで売られてる安いWindows】
Windows要らないの中には「自分でフリマで安いの買うから」という理由もありますが、お勧めしません。
なぜ安いか、1つのライセンスをコピペして販売しているのがほとんどなので「盗品」として警告が出る場合や後から他の購入者が認証することで突然ライセンスの認証が消えるといったトラブルが起こります。
動画などで「正規品なんか要らないよ」と情報を流している活動者さんもいたりしますがイチBTO業者としては断固として否定します。

以上Windowsについての説明でした。
ご相談なども受け付けてますのでいつでもお声がけください!

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