ゆるふわ観る雀勢の航海応援ログ
2021年ぐらいからU-NEXT Piratesを応援していて、書こう書こうと思って放置して書いてなかった航海応援ログ。書くなら多分Mリーグ優勝且つ推しがMトーナメント優勝した今(2024年8月上旬ぐらい)かなと思った。なお、すぐ書けると思ったのに筆が止まってしまい、気が付いたときには次のシーズンがあれしていた。なんてこったい。
注意点
・牌譜、具体的な打牌に対しての意見、選手の顔写真一切なし。麻雀の話は何も出てきません。ためになる話は皆無です。
・諸々ソース(読めば諸々の意味は絶対にわかる)は可能な限り洗い出したけど違ってるかも、自信ないです。
・長い。基本的に他人様が読んでもわかりやすい!的な感じの文は書けないのでいろいろひどい。大変申し訳ない。あと誤字やばそう。
・前半約2万字は無料。後半はおまけ?なので有料。※おまけ部分はかなり読む人を選ぶ内容なため有料です。
1.はじめに
Mリーグを見始めたのは2020~2021年頃。
病気で外に出られなくて、家でぼーっとアベマでアニメを見ているときに間違って隣にスワイプして偶然麻雀チャンネルに切り替わったのがきっかけだった。
麻雀漫画の咲が好きで愛読していたため、うっすら役を何個か知っていたが、細かいルールはあまりよくわかっておらず、ゲームそのものにはさほど興味は湧かなかった。
けれど、体調が悪くアニメや漫画を見るだけで疲れてしまう自分にとっては、若干不適切な言い方だが、麻雀というコンテンツはちょうど良かった。
静かで誰も死なないところがよかった(たまに実況席がエキサイティングしてるけど)
そんなわけで卓を囲んだ4人が牌を淡々と取ったり捨てたりしている様子をぼーっと見つめていた。
ちなみにしばらくの間(結構長い期間よくわからずぼーっと見てたかも)選手の名前やMリーグの概要を調べることすらなく見続けていた。
そんな生活を続けていたが、ある日ふと気まぐれで大して興味もないのに対局のテロップに書かれている選手名で検索した。
調べた基準は今でもちゃんと覚えている。
実況解説が言っている二つ名が印象に残った選手たちだ。「マムシ」「魔王」「ゼウス」あたりだったかな。
wikipediaで一人調べると芋づる式にいろいろな選手が出てきて、麻雀プロという職業が存在していることを知り、自分が知らない世界があるんだなぁと思った。
そしてさらに気まぐれでYoutubeで麻雀 Mリーグとかそんな感じの単語を並べて検索してみた。
最初に見たのは多井さんの配信だった。配信の盛り上げ方、思考の言語化が上手い人だなと思った。配信の「型」「流れ」「パターン」がしっかりと出来上がっている、とでもいえばいいのだろうか。ソロ配信だとやや語気が荒い部分もあったがそれもご愛嬌という感じで、配信で生計を立てていてもおかしくないレベルだったのをよく覚えている。
何の配信を見たかは思い出せないが、コラボ配信でVライバーたちと楽しそうにおしゃべりしていたと思う。見ているこっちも非常に楽しかった。
しばらくは多井さんのゲーム配信や雑談等の切り抜きを見つつMリーグをなんとなく視聴する日々が続いた。
そんなある日、おすすめにとある雀魂配信が表示された。
まぁたまには多井さん以外の配信を見てみるのもいいかもな、と思いクリックしたら
なんか唸ってた
唸っていたというか苦しんでいたというかなんというか。
とにかく配信していたその人は全然楽しそうではなかった。
なんでこんなに下手なんだ本当にこれだから俺はだめなんだよほんとうにもうこんなんだからああもうほんとうに(以下省略)などと牌譜を見ながらぶつぶつ言っていた。
初見の自分はその様子に衝撃を受けた。だって配信なのに視聴者そっちのけでひたすら自問自答してたからね。本当にびっくりだよ。視聴者ガン無視の斬新すぎる配信スタイルを目の当たりにして面食らったよね。正直何を見せられているんだ!?って思った。
画面の向こうで悩んでる人はなんかぶつぶつ難しいことを言っていて何言ってるのかよくわからなかったけど、すごく真剣だった。それだけはわかった。超一生懸命なのは伝わった。話してる内容なんて何もわからなかったのに、なぜか目が離せなかった。
今思えば、なんてことのないいつもの配信だったんだなってわかるんだけど、当時はそんなこと知らなかったので、めっちゃ気になる何だこの人…と思った。
それと同時に、この牌譜検討を見てはじめて
「麻雀というゲームは不完全情報ゲームであり、個々人の選択によって常に分岐が発生する」
ということを知った。
いやMリーグ見りゃそんなんわかるだろと思う人もいるかもしれないが、みなさんが思ってらっしゃる以上に当時の私の体調はやばかったので、そんなこともわからずに見ていたわけ。まぁ気力体力筋肉ゴミカスでしたしね…ろくに頭は回っていない。
Mリーグを見ていても麻雀って次に何の牌を引くかどうせわからないし、運ゲーなのでは?と思っていた。そんなときにあまりにも本気の牌譜検討を見て、すべて運で決まるというのは間違ってたんだな、と思わされた。
そしてこの配信をきっかけに、麻雀というゲームそのもの気になり、体調が良くなったら自分も少し打ってみようかな?とぼんやり思った。
真剣に牌譜検討をしすぎるがゆえに、視聴者そっちのけで麻雀に向き合っていた、とあるプロ雀士が気になってしまったのだ。
てなわけでこの配信をしていた謎の雀士…朝倉康心プロが所属しているMリーグチームについて関心を向けるようになったのだ。
2.パイレーツには同じ顔した選手が二人いる
それからというものの、なんだかちょっぴり気になる存在の朝倉さんをウォッチング(?)するべく、パイレーツの試合日をチェックしたり、雀魂配信を見るなどした。朝倉さんが言ってることに対しての理解度は1割程度だが、ルール自体はちょっと覚えてきたので、ぼんやりとなんとなく言いたいことがわかるようになった気がしなくもない頃、ついにYouTubeにて「あれ」を見つけたのだ。それはみんな大好き「おしえて!パイレーツ」である。
おしえてパイレーツ(以下:おしパイ)を見ると牌譜検討をしていて、なんだか難しそうな麻雀の話を永遠としていて、選手同士が積極的に議論を交わしていた。内容については全て理解出来たわけではないけど、やっぱりプロ雀士は麻雀の選択を研究し続ける探求者なんだなーなんか研究者みたいだなー聞いてて面白いなぁと思った。
勝又さんが以前、松ヶ瀬さんのYouTubeチャンネルにゲストに出たときに言っていた「話している内容はわからないんだけど、なんか難しいことを次々とペラペラ喋ってるのを見るのってすごく楽しいしわくわくする!」的な感情に近いと思う。
そして、牌譜検討が全員分終わりに美味しそうなケーキが用意されていてフリートーク的なコーナーになった。私はその時に衝撃を受けた。
全然盛り上がってないんですけど!?!?!?!?
おいおいおいおい今YouTubeに音声やなんやら乗ってますよ??ていうかこれ編集してあるのよね?(ちなみに私自身昔音声編集をちょこっとやってたので、編集した人がベストを尽くしているのはわかる。それはひしひしと感じる。編集した方は全く悪くない。)
なお、実際にはMCの安達瑠璃華さん(私は初期おしパイの救世主だと思っているので瑠璃華神と密かに呼んでいる)がおしゃべりしてくれてたので無言ではありませんでしたが、選手は話を振られない限りもそもそ淡々と食べてる感じで静かでした。基本的に名指ししないと何も発言しないという特徴が当時のパイレーツにはあったため、会話と会話の間にクールタイムが発生してしまうこともしばしばです。
いやこれね、無言の数秒間やお互いの顔を見合わせたり、様子を窺っている謎の時間が発生する度に初見視聴者ワイどう反応したらいいか分かりませんよ!?ぎりぎり出来る事といったら美味しそうにケーキを頬張る名も知らぬお姉さんの綺麗なご尊顔を拝むか瑠璃華さんを応援(?)することしかやることありませんが!?
ていうかこのお姉さんと瑠璃華さんがいなかったらいい歳した大人の男性3人がおやつを無言で食べてる映像を垂れ流すだけの需要がどこにあるのか不明すぎる感じになってしまうのですが…
ていうか牌譜検討のときペラペラ喋ってましたよね!?特に知らない人の片割れと朝倉さん!?
そうこうしてるうちにみんなおやつを食べ終え名も知らぬ綺麗なお姉さん(瑞原さんというらしい)が話し始めた。
内容は覚えていないけど、とにかく記憶に残っているのは瑞原さんが一生懸命間を持たせようと瑠璃華さんの返答に対して頑張って話していたこと。本当に気を遣っていて少しでも番組を盛り上げようと頑張っていた。
一方メンズ3人は振られた話に対し当たり障りない会話で印象に残らずといった感じ。
(と思って見返したら剛さんがひたすらボケ倒してた。けど当時興味無さすぎて存在をスルーしていた)
そして見終わったとふとあることに気がついた。
朝倉さんと瑞原さん、瑠璃華さん以外のあと2人の名前が分からない。
ていうか残り2人の顔似てなかった?
ていうかふたりの名前、なんだっけ?ってなった。
ちらっと巻き戻したけど違いがわからなかった。区別がつかない。一緒に見える。(※似てません)
ネットで頑張って調べるほど興味無いしいいやと思いスルーした。
そんなことよりも朝倉さんがフリートーク苦手そうなのは配信を見てて想像通りで解釈通りなのが非常に良かったことで頭がいっぱいだった。(苦手そうだったけど一生懸命喋ろうとする意思は感じられたのでほっこりした)
そんでもって瑞原さんという可愛いお姉さんの存在を知ることが出来たしまぁいいかと思い視聴を終えた。
そんなこんなでパイレーツコンテンツを漁る日々が続いていく。
2018年のユニフォームがあまりにも牛乳パックで吹き出したり(あれはあれでかわいい)名解説渋川さんがおしパイに来てくれたけどみんなが無言すぎてMCとして敗走?していたり。(今思うと渋川さんはトーク番組ではそもそもMC向きではなく、ひな壇でいじられることで真価を発揮する逸材なので当然の結果なのだが、当時はそんなこと知らなかったので名解説が大変なことに!パイレーツ手強いな!と思っていた)MCで来てくれてた河野直也さんの渾身のボケを全員スルーしてボケ殺ししていたのも衝撃的(?)でした。
トークタイム中に微妙に間が出来て無言になってしーんとしちゃったり。
しーんとすると4人で顔を見合せてふふふって笑い出したり(地上波生放送なら放送事故だけどYouTubeなので耐え)
なんというか、放課後の文化部の部室のようなゆるい空気感が絶妙でクセになっていた。
私はいつの間にか「世界一優しい海賊団」をずっと見ていたいと思うようになっていた。
その頃にはさすがに剛さんと石橋さんの区別はついていた。
発言等もろもろ独特な雰囲気があるほうが剛さんで、奥さんが可愛くて(塚田さんゲスト?MC?のおしパイ回はおもろいので必見、あれで石橋さんを憶えた)ちょっと黒い発言をする方が石橋さん。黒い発言云々はM.Aさんのタレコミです。そんなイメージあんまないなぁと思ってて見返したら確かに何か企画をやるとたまにルールすれすれのことを言ってたりしてて笑いました(もちろん人が不快になるようなものではなく、笑えるレベルのやつです)
剛さんのロボいじりを本人の前で堂々とがっつりしていたのは実は石橋さんだったりする。
???「僕は小林さんとは違って心あるんで(とてもいい笑顔)」
ちなみに剛さんの某麻雀イベントに参加した際に石橋さんが話題に出た時にその日一番楽しそうに話していた気がする。仲良しだね????
剛さんと石橋さんの違いが一番わかりやすいのは控室配信だったので、さっさと目を通しておけばよかったなと後からになって思った。
朝倉さんや瑞原さんと一緒に一喜一憂してるのが石橋さんで、そうじゃないのが剛さん。
剛さんは地下アイドルのライブで最後列にいて仁王立ちしてる古参オタクのごとく、腕を組んで控え室の後ろにぽつんと置いてあるパイプ椅子に座っていることが多かった。いわゆる後方彼氏面。まぁ恋人がパイレーツというチームそのものなのでしょう(適当)船長だし年長者だし多少はね(投げやり)
ちなみに色々番組を見ていたのにも関わらず、私は超大事なことがわかっていなかった。入れ替えレギュレーションのことをしばらくの間知らなかった。
一番大事なことなのに、知らなきゃいけなかったのに、今思うとあれを知らずにのんきに見ていた私はあほである。もし知っていたらもっと早くたくさん頑張って応援していたと思うので、本当に今でも悔やまれる。別にこの情報を知らないからファンではないだなんていう決まりなどないけれど、さすがに…ねぇ?
話は逸れるが、ちょっと前のフェニックスの契約更改はなんというか色々考えさせられた。
魚谷さん、東城さんはMリーガーの中でもかなり人気がある選手だったと思う。SNSを見ていてもファンの熱量がとにかくすごい。私自身はフェニックスサポーターと言えるほどではないけれど、2人共大好きな選手なので今でも寂しい。
フェニックスの契約更改を見て、いつかテセウスの船になるそのときまでに、後悔しないように、忘れないようにしたいという思いが芽生えたから書くに至りました(まぁ理由はそれだけでは無いけど)
優勝したのにそんなこと考えるなよ!というのはもっともなんですが、頑張れ!と1番声をかけたくなる選手が過去パイレーツから去っていることもあり、どうしても考えずにはいられませんでした。
3.卓上の王様
さて、2021シーズンからはちゃんとパイレーツを応援するぜ!と色々番組を見て心の中で決めたため、オフシーズン中可能な範囲で過去の対局コンテンツに触れることにした。
おしパイで度々触れられていたが
私が見始める前の年にパイレーツは優勝していたらしい。
ただ気力体力筋肉がそこまでなく、全ての対局を見返すのが難しいため、優勝のキーになる試合だけでも見ておきたいなと思い、SNSで検索してなんとなく視聴者から人気そうな試合を調べてそれをみることにした。
まず人気なのはやはりあれ。
ファイナルの最終戦(發〜!!)
これはもう本当に私からいうことはないぐらい好きな人が多い試合だと思うし、リアルタイムで見た訳ではなく結果を知っていてもウオ、ウオオ、うお!わぁ!どひゃーってなった(文章として破綻している)
控え室のオフショも瑞原さんが可愛くて(苦しそうにしている美女を可愛いと言い出す外道ことワイ)大変見応えがありました。
なにより優勝したあとにみんなが対局室に来てわちゃわちゃしてたシーンが微笑ましい。朝倉さんと瑞原さんはぼろぼろ泣いてて感情豊かなタイプなのに対し、剛さんと石橋さんが涙ひと粒の流さずなところがなんからしいな〜と思って生暖かい目で見ていた。特に石橋さんが超絶嬉しそうにニコニコしていたのが印象的でした。対局もひりひりしててリアタイしたかった〜!このときから応援できてた人が心底羨ましい。
で、この試合の1個前の試合をついでに見た。
この試合の石橋さんがとにかく躍動していて
麻雀打ちってめちゃくちゃかっこいいんだな!?
と感じた。本当にもう終始わくわくがやまなかった。麻雀の中身の話はボロが出るのでしませんが(練習しろ)卓上を支配し、完璧な着順で試合を終えた石橋さんは最高にかっこよくて、輝いていて、めちゃくちゃ推せる!あまりにも最高だった。
ちなみに私がパイレーツの試合で1番好きなのは優勝に大きく近づいたファイナル最終日1試合目の石橋さんが出ていたこの試合です。初見時の衝撃がすごすぎた。
Mリーグのポストシーズンではトップだった人が対局後、退出する時に何らかのポーズをとる風習がありますが、私は今でも石橋さんのガッツポーズが1番印象に残っていて大好きです。世界で1番格好いいガッツポーズだと思っています。
ポストシーズン暴れまくって優勝に大きく貢献した石橋さんですが、どこかのおしパイで優勝したことについて聞かれた時に
「楽勝でした✌️✌️」
と少年のように笑いながらダブルピースしていたのが印象的でした。貢献度が高かったのになんて軽いノリなんだ…!(うろ覚えだけどそのあといやいや〜とケラケラ笑っていた。)ちなみにこれが例の渋川さんがMCをしていた優勝直後のおしパイです。
剛さんがあまりにも鋼の心臓をお持ちなキャラクターとして世間的に有名すぎるので陰に隠れがちでしたが、石橋さんも打たれ強くて、かなりハート強いなぁと思っています。そして結構卓上で打っている時に感情の昂りを見ているこちらも感じることが割とある。そこが非常に応援したくなる理由でもあったりするわけです。
4.推しを推すということ
さすがに関係者の人の目に留まることはないから言うが、パイレーツを応援する日々は楽しい反面、2023-24シーズン以外は基本的に後半になると順位表を若干目を細めておそるおそる見る展開が多かった(訳:ポイント状況を直視するのがこわかった)脳内のリトルKG氏に「いやいや、残り試合数的にそうでもないよ」とつっこまれそうだが、そうはいっても不安が募るのがファン感情というものなのである。
前置きはさておき、2021-22シーズンがはじまり、いろいろなインタビューやらなんやらで重要なレギュレーションの話を耳にした。
パイレーツはファイナルステージに進出できなかった場合、チーム編成を一人以上変更しなくてはならない。
でも私はあほなので「最初は」あんまり気にしていなかった。
「優勝とかしたことあるチームみたいだし大丈夫なんじゃね?」と軽く考えていた。レギュレーションを知ったのはシーズン序盤で、その当時パイレーツは原点付近をうろうろしていて、まずまずだったし、選手も普段通りだったしなんかまぁ平気だろう的なノリだった。
でも、麻雀って何が起こるかわからないゲームかも?と気付くようになってから少しずつ、少しずつ目に見えない不安が忍び寄ってきた気がする。
これは熱狂で剛さんが言っていたが2020シーズンの時は剛さん以外の人が試合に非常に出にくい、出たいと言えない雰囲気があったとのこと。(補足:でもこの次の年※2021-22レギュラーシーズンはみんなフラットに打てているのでいい感じだと思うとも言っていた)
確かに、当時新規ファンの私が後追いで20-21シーズンのMリーグスタジオでの映像を漁って見ても三人が剛さんに気を遣っている様子が垣間見え、見ていてちょっとつらいなと思ったのが当時の率直な感想でした。
2020-21シーズンの後半は1日1剛が采配のベースになっており、「剛さんとゆかいななかまたち(三人の名前はクレジット表記されない)」みたいな感じで、自分がリアルタイムで追うシーズンはそういうふうになったらちょっと…いや、だいぶ嫌だなぁ…という気持ちもありました。だって朝倉さんや石橋さんや瑞原さんの活躍、いっぱい見たいし。もうむしろ3人が剛さんをキャリーするような展開とか見たいし。
冒頭でもちらっと言ったけど、私の推しは剛さんです。少なくとも2021年冬ぐらいには写真フォルダにスクショが色々残っていたため、遅くてもこの辺から推してた説が濃厚。画像の保存日時で判断するの気持ち悪すぎんか?
ぶっちゃけ剛さんはこの時点で契約満了になるケースってほぼなかったと思います。仮に2021-22で個人ポイントが多少沈んでいたとしてもです。(さすがに前年度の孤軍奮闘っぷりや優勝時の貢献度も高く、私自身の好き嫌いを度外視しても残るんじゃないかな?って感じ)逆に後の三人は2021-22シーズン開始時点ではどうなるかわからなかったと思います。
じゃあ推しが来年もほぼいそうなんだからレギュレーションとかどうでもよくない?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違う。
先述したとおり私は当時のパイレーツの空気感が大好きだったのです。浅すぎる新規ファンで期間としては短い上に、何がどう好きなのか上手く言語化など出来ないけれど、誰がか抜けることも個々のポイントが沈むことも一切望んでいなかった。
だから私は石橋さんのレギュラーの個人ポイントが厳しい状況だったのを見るのはつらかったし、朝倉さんが色々プラスを重ねてちょこちょこ勝っていたことが嬉しかったし、加入してから中々結果が結びつかず苦しんでいた瑞原さんが大活躍していたことが大変喜ばしかった。
剛さんだけ残ってくれたらそれでいいだなんて、とてもじゃないけど思えなかった。2021年の年の瀬ぐらいから特にそう強く感じてたと思う。誰かがいなくなるのは悲しいから嫌だなぁと思っていた。
そして、チームポイントはなんやかんや堅守したままレギュラーシーズン終盤に差し掛かっていた。
5.未完の大器から気高き女海賊へ
さて、ここまで瑞原さんの話題といったら大体がかわいーの一言ばかりで基本しょーもないことばかりを言っていたので、ミズちゃんファンにボンバイエされる前に少し真面目に言及しようと思います。
実は瑞原さんの第一印象がかわいーというのは半分本当で、半分は嘘なのである。いや、違うよ!?めちゃくちゃかわいいよ!?可愛くないとかじゃないからね!?そこ誤解しないでね!?
おっと、またふざけてしまった。いけないいけない。美人というのは罪である(罪ではない)
前の章でおしパイで瑞原さんが他三人にすごく気を遣っていたと書いたが、気の遣いようが半端じゃなくて、本当に三人を立てるような発言しかしていなかった。
自我を極力出さないようにしているというか、なんというか。
出しゃばらないように存在感を最小限にしているというかなんというか。
(まぁ可愛すぎて目立ってたけど…)
特に1回目に優勝した年のおしパイを見たときに瑞原さんはチームメイトというよりゲスト?みたいだなと思った。画面から「自分は新参者なので…」とかなり控えめな感じでその場にいらっしゃるのが伝わるというかなんというか。
他の3人は輪郭ははっきり認識できるのに、瑞原さんの周りだけ靄がかかっていてはっきり見えないというか。なんていうか上手く言えないけど見えない壁?みたいなのを感じたというか。
「もし、瑞原さんが対局で何か大きな結果を残し、自信に満ち溢れていたらどんなふうにインタビューやおしパイでしゃべったりするんだろう。すごく気になるし、見てみたいなぁ」という気持ちが漠然とあった。
だからこそ、2021-22レギュラーシーズン中盤以降、これまでの鬱憤を晴らすような勝利を挙げている様子を見てとても嬉しくなったし、私自身やっと瑞原さんを見つけることが出来たような気がして胸がいっぱいになりました。自身の選択に自信を持ち、凛々しく卓上を駆けるその姿はまさに気高き女海賊そのもので、同じ女性として格好いいなぁ、憧れだなぁと思っています。MVPを取った年の閉会式のインタビューでおっしゃっていた言葉が本当に大好きで、心の中でお守りにしています。瑞原さんがMリーガーとして、麻雀プロとして卓で戦っている姿を見ると、私自身いつも励まされているし頑張らねば…!と思います。本当に大好きです。(告白すな)
6.質実剛健
さて、2021-22レギュラーシーズンの終盤の話題といえばあれですね。
さっきちょろっと触れたけど瑞原さんのMVP獲得。
レギュラーシーズン最後の試合をリアルタイムで見ながら、全力で瑞原さんを応援出来た時間は今でも宝物です。試合後に沢崎さんから「おめでとう」と手を差し出されたあとの瑞原さんの表情は調べなくてもわかるぐらいに鮮明に思い出すことが出来ます。
思い返すと、年明けぐらいにみずごー無双していた頃から少しずつ、インタビューや実況解説席等でMVPについて言及されるようになった気がしたような?
ただ、そのときに一環してMVPについては意識していませんと発言していた記憶があります。
このころに関しての心境はご本人が著書で語っており、それを読んで私自身答え合わせが終わっているので、それについて深く言及はしないけれど「確かに、そりゃそうだ」とは思った。(読んだ人にしか伝わらないやつ)
瑞原さんの著書の中で興味深かったのは、MVPがかかった試合での「瑞原さん自身が出るか出ないか問題」でチームメイトの意見が全員ばらばらなところです。有料コンテンツ(?)なので詳細は本読めとしか言えないけど、剛さんと石橋さんの反応が対照的で、それが非常によかったです。初めて読んだときはびっくりしたけど、今思うとなんかあーなんかそんな感じするねっていう感じです(読んでない人には一切伝わらない不親切な設計)
ここで超唐突に話は変わるが、ペイパービューというコンテンツを覚えているだろうか。
マルチアングル放送というやつである。卓全体の捨て牌や副露牌を常に上から正確に見ることが出来たり、対局舞台裏をリアルタイムで見られたり、実況解説カメラで日吉さんと土田さんの漫才(?)を映像付きで楽しむことが出来たり、推しの顔が抜かれたワイプを凝視しながら飯を食うこともできる通好みの神コンテンツである。
コメ欄の民度もよく(有料とは偉大)ゆるーい雰囲気で見られるとこが非常にGoodでこのコンテンツが存在していた時期は基本的に無料放送ではなくそちらで視聴していた。
私が一番好きだったのは対局者が試合前に待っている待機場所(部屋っていうかなんか廊下みたいなところに東南西北と張り紙が貼られた椅子が並んでいるところ、座順通りに選手が着席している)での様子である。
レギュラー終盤になるとほんわかした空気感ではなく、まさに大勝負の前と言った感じがしてちょっとピリついてたり、逆に大勝負前でもにこやかに選手同士が喋っている場面もあったりする。選手によって個性が出ていて面白い。ちなみに会話がちゃんと聞こえるところもGoodポイントです。
しかしこのコンテンツ、期限付きなので現在は一切見ることは出来ない。
そのため、今から話すことは私の記憶頼りで映像等のソースがない(一応このnoteを書くにあたり当時の詳細をちゃんと書いてくれているファンの方の文章を色々調べて発見できたので嘘は書いていないと思います)もし読んでくれてる人が1人でもいたならばその点だけご注意いただきたい。
さて、ここで突然のクイズタイム。
2021-22シーズンのレギュラー最終戦はパイレーツからは瑞原さんが出場したことは周知の事実ですが、その一個前の試合に出た人は誰でしょうか。
答えは我らが船長、剛さんです。
剛さんはこの試合トップで試合を終えています。そのときのインタビューで「沢崎さんが出るならうちもあの人がやっつけにきてMVP取りに来ますよ」的なことを言っていて、その言葉を受けまつかよさんが「小林選手からそういったアツいコメントが聞けるなんて....!」と視聴者の気持ちを代弁してくれていました。ここ、盛り上がり所でした。
これは今でもアベマプレミアムで映像があるので是非見てください!って感じです。
で、ここからが本題なんですが、この試合の前さっき言ってたマルチアングルでしか見られない(つまり現在どこにも映像がない)対局前の待機場所でも瑞原さん出るか出ないか問題に関連することを剛さんが言及していたんですよね。その話について触れたくてこんなクソほど長く前置きしてました。
ちなみに、この試合はサクラナイツからは堀さんが出場しています。待機所で堀さんと剛さんがレギュラー最終戦の采配についてお喋りしていました。
そのときに堀さんが「実際のところ瑞原さん以外の人が出ることになったら、その人の負担が大きいし大変ですよね。プレッシャーとか色々半端ないだろうなぁ…」
言い回しは全然違うだろうけどおおよそそんな感じことをいいつつ、そうなったらやばいっすよね…などと言いながら苦笑いしていました。そのときの堀さんの困ったように笑う顔は今でも記憶に残っています。
その問いに剛さんは
「嫌われ役は俺がやるに決まってるじゃない。試合に出て全麻雀ファンを敵に回す覚悟でいたんだけどね」
的なことをいつもの口調でいっていました。
その言葉を聞いた時に溢れた感情を端的に言葉で表すことが正直難しいけれど、琴線に触れるような映像作品を見たときに身体中が湧き上がって、それと共に感情がゆされぶられるようなそんな感じに近いなぁって思いました。
舞台を見た時とかに何か自分の感性に刺さるものを目の当たりにしたときに「これを見るために、多分今日ここにきたんだ」って思う感情に近いというか、なんというか。
いつも配信上で特定の試合に対しての闘志だとか、確固たる意志を表に出さないで静かに他のみんなの試合を眺めている剛さんが発したこの言葉は、映像として記録に残っていなくても、私の記憶には今でも強く刻まれています(その割に一言一句きっちり覚えて無いし記憶超曖昧じゃねーか!)
私は元々瑞原さんが出てきて自分で勝ち取ってほしいと思っていたので監督の采配に文句1つありません。よかったよかった!と思っています。ですが、剛さんの言葉を聞いて本当にちょこっとだけ、船長が我らがお姫様(いまは立派な🦍様になってしまっている)のMVP獲得のために奔走する世界線も覗きたくなってしまったのでした。
さっきも書いたけど剛さんはこの試合トップで最高の状態で次に繋ぎ、瑞原さんも自分の力でMVPを獲得し、最高のレギュラーシーズンを見届けることが出来て本当に嬉しかったです。
この直後のおしパイは瑞原さんのMVP獲得とレギュラー首位通過の嬉しいこと祭りで、いつもよりも気持ち明るい空気感で、応援している私は「このまま行けばきっとパイレーツは入れ替わったりしないし、来年もこの4人を応援し続けられるはず!」と勝手に思っていました。
7.2022年4月8日
この見出しの日を、パイレーツを応援し続けている限り忘れることは無いと思います。
この日は2021-2022シーズン、セミファイナル最終日です。
この日について言及する前に、セミファイナルのときの私個人の気持ちをちょっと書き留めておこうと思います。
そもそもこの年ってレギュラー通過チームの点差がぎゅっと詰まっていて、正直そこまで他のチームよりものすごく有利って感じでもなかった気がします。
当時ポイント状況がコロコロ変わっていく様子を見て、ううう厳しい…!と思う反面、ただやっぱり本音として「他のチームにいるひとたちもみんな強いし、そう上手くはいかないよな…」という気持ちもありました。
そしてこの時期から、控室配信のコメント欄等で明らかにファンでは無い人達が選手に対して心無い言葉をぶつける様子が散見されるようになりました。
ポイント状況が厳しい状態でメン限ではない控室配信をすると死ぬほど荒れる。特に当時はまだ入れ替えルールに引っかかったチームがいなかったので、パイレーツはよくも悪くも注目の的でした。私は気持ち悪いインターネットストーカーでアイコンと名前を覚えるのが得意なため、過去のおしパイで選手を激励している方の名前は結構覚えているので、選手に暴言コメントをしている人達がいつものファンの方たちじゃないのはわかっていました。
コメントを見てまず、出来るだけこういったネガティブな言葉が選手に届いて欲しくないなと思っていました。(試合の内容に影響したりしないとは思うけど、そうはいっても大事な時期なので心無い言葉を見かけて気持ちが濁ったり、生活する上でノイズになったら嫌だなという気持ちや、好きなひとたちには可能な限りポジティブな言葉に囲まれていて欲しいというファン感情によるものです)
そして、このような心無い言葉がフロントや選手たちにパイレーツファンの総意みたいに思われたら本当に嫌だなぁという気持ちでした。多分私の他にもあの頃の地獄のようなコメント欄に対して色々思うことがあった人はいたんじゃないのかなぁ。
私自身好きな人達にはポジティブな言葉に囲まれていてほしいという気持ちもありつつ、その反面プロという肩書きを持っているのだからある程度打牌そのものに対しての批判はあってしかるべきという気持ちも持ち合わせています。麻雀って正解が誰視点でも明確では無いことが多いゲームなので、いろんな意見が飛び交うのは至って普通だし、そもそも批判が一定数あることはコンテンツの在り方として正常だと思ってます。(さっき言ったポジティブな言葉だけで囲まれてほしい!と矛盾してるけど、まぁ人間なんてそんなものなのでしゃーなし)自分は正しいと信じて打牌を決めても、それが大衆から見たら一風変わった選択で、おや?って思われちゃったりするようなものだったりして、結果がついてこないとそりゃ批判が飛び交うのは当たり前だよねっていう。
ただ当時のは明らかに試合内容とは関係ない誹謗中傷コメントが散見されて流石にこれは酷いなぁ…見てて辛いなぁ…と悲しいなぁと思ってました。正直アベマのコメントより酷かったんじゃないかなって気もする(気がするだけかも)
唯一の癒しポイント(?)はセミファイナル最終日の前日に剛さんがトップとったときのカメラ目線ぐらいしかなかった気がする…(日吉さんがねぇ今笑ってたよね!?と大袈裟なぐらい反応してくれててGoodでした)
さて、そろそろ本題へ
セミファイナル最終日は21時前まで働かないといけなかったので、第1試合に関しては展開によっては見れないことが決まっていました。
でも先発が発表される時間帯は携帯を見ることが出来たので、そわそわと待っていました。
この日は正直、パイレーツの最終戦のことで頭がいっぱいで他のことは全然考えられませんでした。
このシーズンのセミファイナルは基本的に剛さんが大きく稼いで孤軍奮闘していて、ぎりぎりのところでボーダー戦線に踏みとどまっている状況でした。
そのため、一番ポイントを稼いでる剛さんが2試合とも出る、という選択肢も多分あったけど、私個人は最終戦は剛さんだとしても1試合目は違う人が出て欲しいなと思っていました。
これは剛さん以外の3人なら誰でもいいという意味ではなく、私は石橋さんに出て欲しいなと思ってました。
私は2019シーズンリアルタイム勢じゃないけど、ここ一番のときには初戦石橋さんからの2戦目剛さんが出ているというイメージが強くて、今回もそうだったら納得出来るなぁと思ってました。(優勝した年の最終日の起用と一緒のやつ)
あとはやっぱり「色んなことを好き勝手いってくる人たちを石橋さんの力で全部跳ね除けてほしい」という気持ちがありました。
当時の様子を知ってる人なら何がいいたいのかわかるんじゃないかなぁ。
実際14時になって先発が発表されたときに、石橋さん出るのか!よし!がんばれキング!と思ったんですけど、改めて色々考えると血の気が引きました。
もしこの試合でいっぱい負けちゃったら、来年のパイレーツはどうなってしまうんだろう…石橋さんはどうなっちゃうんだろう。他のみんなもどうなっちゃうんだろう…すごく嫌な想像が頭をよぎった覚えがあります。
でも、いやいや弱気はいけない、ファンが選手を応援しないでどうする!選手が頑張っているなら試合が見れなくても心の中で頑張ればっしー!負けるなキング!と叫び続けなきゃいけないと思い、勤務中だったけど、その日だけは仕事は二の次で心の中で石橋さんを応援し続けていました(仕事しろ)
ようやく仕事が終わり、職場の敷地から出た瞬間に急いでアベマを開いて確認しました。
どうか…どうかいい風が吹いていますようにと願いながら開いたのですが、
なんていうか、私は昔からちょっとだけ間が悪い。
たとえば転職して有給が付与された数日後にコロナにかかって割と症状がやばくて1年間の有給の大部分を吹っ飛ばしたりした(現在有給が枯渇しているため、平日夜の麻雀プロのイベントは最推しの剛さんイベント以外には取らないという血の掟をしばらく守らないといけなくなってしまっている。この間剛さんのイベントに行った時は午後休ではなく有給をケチって時間休にしたせいで、分刻みの行動をしなくてはいけなくなり死にそうになった。)
パイレーツ感謝祭@東京にて剛さんと同卓した時に、固有スキル:病弱がタイミング悪く発動してしまい、緊張と体調不良のコンボで何も話せず終わってしまった。リアル麻雀自体ほぼ初めてだったので、チョンボせずに終えるのが精一杯でした。ちなみに半荘終了後、同卓者限定で写真を頼めるのに、速攻お手洗いへGOしたのでそれも出来ずにユニフォーム剛さんを撮影しはぐってちょっとしょんぼりして帰宅した。(自分の体調管理の杜撰さに凹んだだけで感謝祭自体はとても楽しかったです)
※なお、感謝祭@札幌で無事撮影出来たので笑い話です(隣の席の親切な方が偶然近くをうろうろしてた剛さんに声をかけてくれた。私一人なら絶対できなかったので本当に感謝!)
まぁこんな感じなので(?)ちょっとだけ嫌な予感はしていた。
おそるおそる開くと、丁度試合後のインタビューが始まったばかりで、画面には石橋さんが写っていた。
この様子に関してもういまさら言及する必要ないですよね。ここまで読んだ人で知らない人はほとんどいないと思うので。
私は一瞬だけうつった石橋さんの様子で試合の内容を見なくても、どういった結果だったのか分かってしまった。
本当はこういうときにこそファンとしてちゃんと試合後の選手の言葉に耳を傾けるべきだと思う。けれど、いつも少年のような可愛らしい笑顔でにこにこしながら画面にうつっている姿が印象的な石橋さんの見たことない表情がちらっとうつって、正直見届けなければという気持ちよりも、とにかくつらくて、見たくない、直視出来ない、という気持ちが勝ってしまい、反射的に配信画面を閉じてしまった。今振り返ると辛い中でも気持ちを一生懸命気持ちを伝えようとしていた石橋さんにすごく失礼だな…と思うけど当時はそんなこと考えられないぐらいショックだった。
私が石橋さんのインタビューをちゃんと見ることが出来たのはそれから半年近く経った頃で、このnoteを書くにあたり改めて見直したけど今見てもちょっと泣きそうになった。
一瞬放心状態になったのちに、「そうだ控室配信はどうなっているんだろう」と思った。とりあえずちょっと前から巻き戻して見てみることにした。他のみんなはどうしているのだろうか。大丈夫なのだろうかと心配になった。
石橋さんのインタビューの時の控室は、どんよりとしていて、瑞原さんは涙ぐんでいて、朝倉さんも下を向いていた。2人ともすごく辛そうで、見ているこちらも胸が詰まった。きっとこの様子を当時見ていたサポーターのみんなも私と同じ気持ちだったと思う。
控室は静まり返っていて、誰も何も言えないような空気感になっていたと思う。
でも、この最悪な状態且つ悲しみに包まれた空間の中で、おそらく多くのサポーターも心が疲弊していて、みんなもう結構心が折れかかっているときに
「風林火山、アベマズ、格闘倶楽部とのポイント差をください」
という剛さんの声が響いた。当時は声を張ったようにも聞こえたんだけど、見返したら声量も言い方も別に普通だった。部屋が静かすぎてなんか響いちゃってただけらしい。
でも、剛さんのその一言で静まり返った状態から次の試合のポイント差の確認しよう、ちゃんと今できることをしようという空気にちょっとだけ変わったような気がした(実際木下監督はこの一言のあと次の試合について剛さんと話し始めた)他の視聴者や選手の心理は全くわからないけど(※瑞原さんに関しては著書に書いてあるのでそちらを参照)一視聴者の私はそう感じました。
実際のところ剛さんが発したこの一言はただ相手チームのポイント差を確認しただけの話で、最終戦に出場する選手として当たり前のことをしただけで、正直それ以上でもそれ以下でもない。実際何を考えていたかも私はわからない。でも、この一言で剛さんが既に次戦を見据えて思考を巡らせているのだけはわかったし、視聴者全体に「最後まで全力を尽くす」という意思表示をしたようにも取れた(と私は勝手に思った)ので、何があってもちゃんと次の試合を見届けるぞ!という気持ちになった。
このときの剛さんの一言で当時放心状態になってたけど現実に引き戻されたり、胸が熱くなったりしたパイレーツサポーターもたくさんいたんじゃないかな。少なくとも私が辛いからといって視聴を放棄せずにいられたのは、剛さんが折れずに立ち向かおうとしていたのが見てわかったからでした。
というか本当はサポーターが一生懸命選手を応援コメントをするなりなんなりしなきゃなのに、ほかでもない次の試合に出る選手に励まされてどーする!という話である(別に剛さんは我々視聴者を励まそうとしたわけではないのはわかるけど)だれがどう見たって最終戦に出る剛さんが1番負担がかかっていてキツイはずなのに…本当にファン失格だ…などと思ったりした。
どこまでいっても、剛さんの意思表示がパイレーツのチームとしての方針で、こういったチームが窮地に陥った時に決して折れず、怯まず、不撓不屈を地で行く姿を見て、やっぱりこの人がパイレーツの先頭にいて、サポーターを含めたみんなの進む道を示してくれる船長なんだなと思いました。
第2試合は最初から最後まで見ていたけれど、正直展開自体が厳しくて終始キツかった。そもそも条件が結構大きめなトップだったし(6万点以上のトップぐらいだった気がする)そんなん中々狙ってとろうと思って取れるもんでもないしね…
それでも最後の最後まで視聴を続けた。
辛くてもちゃんとリアルタイムで見ておかないと後悔するだろうなと思ったし、どんなに苦しくても選手がユニフォーム着て卓に座り続ける限り応援はやめないぞ!という気持ちで見ていた。声は直接卓上には届かないし特に意味が無いけどコメントも一生懸命した(言霊という名の願掛け)
そんなことで何かが変わるわけではないけど、何かをせずにはいられなかった。完全に自己満足もいいところである。なんかもう祈ったりもした。流れがあるとかないとかは正直よく分からないけど、この日だけは非科学的な何かに縋りたい気持ちだった。多分そういうのないよって言われると思うけど(゜ー゜)
結果についてはもうみんな知っているけど、序盤から本当に展開がキツくて、状況がひっくり返ることなく終わった。少しでも追いつきそうとかそういうドラマチックな何かとかも別になくて、そのまま終わってしまった。
試合後はもちろん剛さんのインタビューがある。
こんなにも負担のかかる試合の後だったのに、試合内容に関する質問に対しては淡々と答えていたように視聴者からは見えました。ただ流石に疲れているだろうし、正直今すぐにでも休んで欲しいと思っていました。ファンのこととかチームのこととか番組のこととか、今日だけはもうどうでもいいから(いや、全然よくないけど)一分一秒でも早くお家に帰って、少しでも心が休まる場所でゆっくりして欲しいというのが本音でした。
もうこんなに頑張ったんだから、今日だけは仕事から離れて早く休んでほしいと、ただただそれだけを願っていました。
そして、試合の展開についての質問が終わった後、レギュレーションについて訊かれたときに、いつもすらすらあれやこれやと話す剛さんが、あの日、その話題の時だけ言葉を詰まらせていました。すごく珍しいです。実際のところレギュレーションを理由にした入れ替えが発生すること自体、Mリーグで初めてのことだったので、視聴者にどんな言葉を投げかけるかも難しかったんじゃないかなと思います。ファンとしてはこのインタビューをリアルタイムで見ているのは正直辛かったけど、でも試合後に疲れている中、言葉を詰まらせながらも画面の向こうの視聴者に向かって一生懸命話してる推しを見ない選択肢ってありますか?答えは「いやいや、そんなのあるわけない」に決まってますよね。特に石橋さんのインタビューがつらくて直視出来なかった私は剛さんの言葉は最後まで絶対に聞こうと強く思っていました。
ただ、インタビューを視聴していて、視聴者…というかサポーターに謝っている剛さんを見るのは本当に辛かった。そりゃあ立場的にああいうふうに言うしかないのは頭ではわかっていたんだけど、なんで剛さんが謝らなきゃいけないんだ!正直サポーターの私たちよりも実際卓で打っていた選手4人が一番キツいに決まってるじゃん!直接会ったことなんてないし、当時は会いに行く機会なんて一生訪れないと思ってたけど、控室配信や今までのコンテンツを画面越しで見ていただけのにわかの私でも、選手たちが自分の選択に悔しさや不甲斐なさ、責任を感じているであろうことは痛いほど伝わっていたし、他の人は知らないけど私はそもそも誰のせいとか思ってないよ!!とにかく、そんなふうに謝らなくていいんだよ!!!と画面の向こうにいる剛さんにその場で伝えたい気持ちでいっぱいだった。
結局応援してる私たちは、見ていることしか出来ない。何にも出来ない。応援の声すら打ってる本人にはリアルタイムで届くことはありません。ただ、表示された結果を受け止めることしか出来ない。本当に無力な存在だな…と思いました。なんかもうその日は頭が放心状態で、しばらく番組が終わったあとも寝られずぼーっとしていたような気がします。
8.世界一優しい海賊団との別れ
タイトルの「世界一優しい海賊団」というフレーズは、日吉さんが実況で選手紹介のときなどに当時使っていらっしゃったものなので、知ってる人も多いんじゃないかなと思います。(私は勝手に日吉さんが考えてくれたものかな?と思っているけど、もしかしたら桃さんやコバミサさんかもしれない。明確なソースがあればぜひ知りたい。)
私はこのフレーズがすごくパイレーツっぽいなぁと思っていて大好きです。noteの前半でも勝手に使わせていただいたし、今でもお気に入りです。
でもこのフレーズ最近聞かないなぁと思いませんか?日吉さんはチーム構成が変わってからおそらくこのワードを使ってないです。チーム構成が変わるのならば、実況の方もちゃんと今のチームに合うような新しいものを考えてくれるんだなぁと思いました。そういう心配りというかなんというか、なんか上手く言えないけどファンとしてそういうのはとてもありがたいなって思ってます。
さて、セミファイナルが終わったその直後に瑞原さんの最強戦がありました。そのときのことがすごく記憶に残っているのでちょっと書いておこうと思います。
瑞原さんはもちろんちゃんとした大人なので、普段通りでした。受け答えだって別に普通でした。でも、上手く言えないんですが、いつもよりちょっと雰囲気が違うかも?と思いました。ちょっと元気がなさそうというか…
見ていた当時はセミ終わってすぐだし、ベストな状態ではなかったのかな…と勝手に思っていました。
そんでもって契約更改が出たあとぐらい?に剛さんのnoteを読んでうおおおん(語彙、消滅済の感想)ってなりました。有料noteなので具体的なことは何も言えないけど「家族のようだった」みたいなタイトルのnoteです。
さて、パイレーツはこれにて入れ替えになるわけですが、どうしたって話題に上がるのが「次、誰が入ってくるの?」問題です。私が視界にいれたくなかろうがなんだろうが、SNSでは連日その話題で溢れています。
私は多分、人一倍「このパイレーツの雰囲気や空気感が入れ替えによって変わってほしくない」と願っていたと思います。振り返ると正直スーパー拗らせオタクの極みでした。この強いこだわりのせいで次のMリーグのシーズンは心中穏やかじゃなくなり1人うだうだしてあれやこれやとなるわけですが、それはまぁどうでもいいことです。
私の当時の心境としては「好きなチームの構成が変わるのは辛いけど、それ相応の実績を残したプロ雀士に対しては平等にチャンスが与えられるべきだ」と思っていました。それと同時に「もちろん実績がある人の中から選ぶのは大前提として、できるだけパイレーツの雰囲気に馴染めるような穏やかな人を指名してほしい」と願っていました。
そんなふうに思いながら、次に選ばれそうな選手のリサーチし始めました。
まず、本命はドラフト当時最高位!鈴木優さん!
最高位を取ったインタビューで「赤入りも得意です!」とMリーグへの参戦に意欲を見せていたのが印象的でした。見た目も男前で青が似合いそう。ていうか優さんに関してはぶっちゃけ当確では?と勝手に思っていました。
だから私は何度も「第一指名選択選手、鈴木優」で心の中で何回も言ったり(イメージトレーニングは大事)優さんのSNSをちらちら確認するようにしました。
ただ、優さんの粗を結構探したんですけど(なんて酷いやつだ!)全然見つからなくて、それどころか発信する一つ一つの言葉が全方位に配慮された丁寧なもので、いやこのひと完璧超人か何かなの…?と思っていました。
絶対何かあるはず…!と思ってはいたものの当時は何も出てきませんでした。
ついでにあとの候補もちらっと頭に入れておくことにしました。
まずは渋川さん。渋川さんってパイレーツ指名されるんじゃね?みたいな説も流れてたし、私個人も渋川さんならなんか馴染めそうとは思っていた部分はあります。ただ私はパイレーツサポーターというだけでなく、渋川さん個人がすごく好きでYouTubeを見ていたので、もしMリーガーになるならサクラナイツに入るのがいいんじゃないかなと以前からずっと思っていました。渋川さんは登録者が少なかった頃から銀盾がほしい!登録者10万人目指してる!と配信でも言っていて、配信者として数字に拘って努力をしていました。そのため、YouTube等で色んな仕掛けをしてMリーグを率先して盛り上げようとしている森井さんのいるチームに行ったほうが、渋川さんの配信者としての可能性もより広がるだろうし、本人のやりたいことと運営との方針が噛み合っていい感じになりそうだなと思っていました。(当時はBEASTもなかったし今よりネットコンテンツに力を入れてるチームが少なかった気がする)まぁ何がいいたいかというとサクラの渋になってよかった!と言う話です。
正直渋川さんのことだけでまとまった文章をかけそうなぐらいにはすごく好きなので、もっと色々言いたい。ただしそれを書き始めちゃうと主題からそれ過ぎてしまうので今回はこの辺で。はい、つぎつぎ。
2人目は仲林さん。以前から強いと業界内での評判が高く、私もなんかすごいらしい?強いらしい?ということぐらいは知っていました。次のMリーガー候補としてちょこちょこ名前が挙がっていた中の1人です。
あんまりよく知らない人だったけど、仲林さんがMリーグに入ったら多分面白くなるだろうし、ちょっと見てみたいかも、とも思っていました。
仲林さんのことを調べてみたらノリが良くて場を盛り上げるのが上手で、サービス精神旺盛で人を楽しませる努力を怠らないといった印象でした。そのため、明るくてワイワイしたチーム(当時私が頭に思い浮かんだのはアベマズやサクラナイツ)に合いそうな感じだなぁと思っていました。
パイレーツとは違う系統の人かな?と思っていて、仲林さんがパイレーツに来ることはないだろうと思いこんでいました。いやだって仲林さんがパイレーツの控室にいる様子が全くもって想像がつかなかったし…私の中では勝手にパイレーツ候補者から除外されていました。選ばれるならサクラナイツとか今後できるかもしれない新チームなのかなぁ?みたいな。決してフラグではない。
さて、そうこうしているうちに契約更改の発表がありました。(正確な時系列は契約更改⇒選手リサーチなので文章が前後してるけどまぁそこは見逃してあげてください)
あの画面(継続選手が普通に表示されているが満了選手は暗くなってるやつ)を見て「そうか、そうなのか…」と落胆しました。
入れ替えはわかっていたことだけど、公式からちゃんとアナウンスされたとき「本当に変わっちゃうんだ…」と悲しくなりました。
その日はセミファイナル最終日並にぼーっとしてしまって、なんだか上の空でした。
それと同時に来シーズン以降、どうしようかという気持ちになりました。
ここでこの問題にぶち当たることになります。
「チーム構成が変わったパイレーツを、前と同じ熱量で応援できるのか?そもそも受け入れることができるのか?」
ここから先は、私が入れ替わったあと入ってきた選手2人にに対してどう思ったか、試合や試合外のパイレーツのコンテンツを見続けて何を感じたか、どう自分の中で消化して、納得して、今のシン・パイレーツを本心から応援するようになったのかが主題になります。
そのため、ここからは選手個人の活躍とか、名場面振り返り特集とかそういった前の見出しまでのノリとは異なり、私自身が自問自答する場面が増えて、ただでさえ読みにくい文章がさらにひどいことなります。内容も独白っぽいしよりいっそうしょーもない度がアップします。テンポもさらに落ちる。
ここから先はオマケというか後日談的なやつなので、ここまで読んでくれたならもう充分です。とっても嬉しいです。拙い文なのに目を通してくれたそこのあなた!本当にありがとうございました!
おしまい。
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