神門ワンマントーク&ライブ
がっつり心ぶん回された。
神門ワンマントーク&ライブ at 東京カルチャーカルチャー
遂にマイヒップホップヒーローのライブに。
60分のトークと90分のライブを座りで好きに飲食しながら観るというディナーショーみたいな形式。
会場こんな感じ。天井高めの落ち着いた雰囲気。
トークは6つくらいのお題から、お客さんの要望に答えて話す形式。
どのテーマも興味深かったけど、何よりも神門自身の人柄の良さがこれでもかとにじみ出ていた。めちゃくちゃ丁寧だし、聴き手のことを最優先している話し方だった。
画像のように、リリックノートやアイデアノートのスライドもあって、『漫才』の「13年間を走り書くと瞬間に見える」という実際の写真も見れたのは貴重だった。
そして、ライブ。
優しい雰囲気がとにかく伝わってきたトークから一転、一曲目の一声目かすごくゾクゾクした。声量がただ大きいとかじゃなくて、空気が振動してそのまま心まで震わされるというか。発声やパフォーマンス、スタミナなどすべてがライブのために集約されているのがわかる、表現者としての基礎体力がすごいなと感じた。
セットリストもかなり豪華で、当日まで想像していた内容を超えていて、しかも音源化されていない曲も多かったけど、トーク部分で本人の近況を認識できていたからすんなり共有できたし、心に突き刺さった。
店に来るお客さんをテーマにした曲で、途中までは笑いながら聴けていたのに、一瞬でシリアスな展開になるなど、楽しいやカッコいいだけではない感情の起伏があり、常に笑いながら涙がたまっていた。
『Pellicule』での、お客全員が座りながら被せるとこなんか、曲の意図飛び越えて本当多幸感しかなかった。
あと会場には狐火や観音クリエイション、SHU-THEとかいたけど、KZが前方ど真ん中のテーブルで一番リアクション良く反応しててトークからずっと深く頷きながら聴いてるのが印象的だった。めっちゃいい人なんだろうな。
そしてラスト3曲、残り20分となってからの、超大作にして個人的に人生を考えるときに聴いて背中を押されてきた『夢をあきらめて現実を生きます』。まさか聴けるとは。観音クリエイションのトラックの、シンプルながら胸を打つ展開と神門の表現力が完璧に融合した最高の曲だった。
上手く言えないけど、大好きなZORNはカッコよさや鋭さの中に日常があるけど、神門は日常の中に鋭さがあると思った。
最高な幸せしかない空間で、人生レベルで考えてもこのライブを見れたことは一生自分に残るものになったし、これからもライブに絶対行きたい。そして10枚目のアルバム『歳月』がめちゃくちゃ楽しみ。
やっぱり気になった、観たいライブは一度きりだから観れるうちに躊躇せずに行くべきだと改めて思わせてくれた一日だった。
来場者全員へのサイン入りセトリ。こういうのめっちゃ嬉しい。