誰のために仕事をするのか
SNSで「お客様の求める最適なデザインを提案できるようにしましょう」と発信したところ、共感のメッセージを頂きました。
クリエイターはポリシー(信念)を持って仕事をしている人が多いです。しかし、そのポリシ―が誰に向かってるか、誰のために働いているかを意識するだけで人間関係やその後の人生が変わってくるのではないかと思います。
あなたはどうでしょうか。
あなたは誰のために働いていますか?
優先順位を決めてみてください。
自分や家族のため(お金、自己研鑽など)
お客様のため(主にクライアント)
会社や上司のため(社会的意義も含む)
どうでしょうか、決まりましたか?
あなたが新人の頃や就活している頃を思い出してみてください。
まずは自分のためでしたよね。会社に入る時点で「私はこの会社やこのクライアントのために身をささげるんだ!」という人はほとんどいないはずです。まずは通勤範囲かどうかと給与、業務内容、会社規模や社風などで選ぶでしょうけど、全て自分のためだったはずです。
自分のために働こうと思っていたはずがいつのまにか会社という仕組みにどっぷりはまってしまい、お客様や会社のために働いていると気づかされることがあります。
部下のために頭を下げたり・・・
上司のために残業をしたり・・・
お客様の理不尽な要求に応えたり・・・
このように、自分の為に働いているとはいえ、時には相手の要求に従い、自分の信念信条を曲げないとならない事もあります。
しかし、頑なに自分の信念を曲げない人もいます。
会社や上司の指示に従わない(自分のやり方が正しい・・・)
部下のために協力しない(お前が悪い・・・)
お客様の要求に全く従わない(あなたは間違っている・・・)
信念を曲げないは自由ですが、評価・査定をするのは上司です。給与・賞与や配置転換の権限を持っている上司に良い評価をされないのは自分のためになりません。
そこで、誰のために働くのか、このような順番で決めておくといいです。
①自分のために働き、自分を満足させること。
②そのうえで、お客さまと会社を満足させること。
③そして、会社の方針したがって利益を向上させること。
順番も大事ですが、どれが欠けてもいけません。
お客様を満足させれば売上は向上しますよね。
これを理解している人は多い気がします。
ところが、「会社のため」が抜けている人が多いです。
そのために会社や上司と衝突する人が多いのではないかと思います。
会社の最大の目的は「利益を最大化して存続すること」です。
利益が無いと社員に給与も賞与も払えません。
つまり社員一人一人の「会社のため」が無いとあなたの給与は無くなるわけです。
会社はお客様や社員と見ている方向が違います。営業や製造・サービスといった目に見える活動とは別に、組織を守ったり、経済・投資、法律・人事、地域など幅広い視点で物事を考えているので、一般社員と考え方の視点も方向も違う場合が多いです。
このように、会社の方針に従おうとすると「自分の信念と違う。曲げたくない」と思うこともあるでしょう。
でも、その「こうあるべき」という信念を一旦横に反らしておき、会社や相手の意見を聞き、「巡りめぐって、いつか自分にプラスになってくるんだ」という感覚を持つといいです。
■鋼のように固くて頑固で融通が利かないといつか仕事をもらえなくなります。
■風見鶏のように信念を曲げて相手の期待に応えようとしているといつか行き詰ってしまい信用失ったり健康を害したりします。
■ゴムのようにテンションを張って信念を押し通す人は、逆方向への反動が生じて、他方に悪い影響を与えてしまいます。
もし仕事の人間関係がうまくいっていないと思ったら、一度自分を一旦忘れ、お客様や会社の為にできる最善の事を考えてみてください。自分の信念を無理に曲げ折ったり跳ね返したりするのではなく、薄くて柔らかい木材のようにしなやかに反ってみるのです。
反ったまま少し形を変えながら前に進みます。相手の意見を尊重し、周囲の動向を見つめながら(自分の立ち位置をしっかり把握し)、心を柔らかくして相手の信念をしなやかにかわすのです。
これを行っていると精神が磨かれ、人々から愛され信頼されるので全てうまくいくはずです。ぜひ試してみてください。
おまけの話
私はアコースティックギターを弾くのですが、使われている木材はしなやかな方がいいと言われています。強く弾いた時は板が大きく振動し、弱くつま弾いた時には小さいながらも心地よく反応します。湿度・温度などの環境や衝撃からの外圧にも強く、どのような状況でもしなやかに反応し、長い振動を繰り返して余韻のある音を奏でます。あの無理やり曲げた曲線で100年持つと言われています。アコースティックギターのようなしなやかな人間を目指しましょう。(ちょっと強引でしたね。。汗)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?