見出し画像

Webデザイナーで独立して食べていくために必要なたった5つの重要なスキル

Webデザイナーで独立することに憧れている人は多いのではないでしょうか。「好きな時間に、好きな場所で、好きな仕事ができるなんて最高!」・・・なんて理想郷のイメージの方もいると思います。

SNSなどを見ても、「今日はスタバで一人作戦会議~。ラテを片手にゆっくりアイデアを巡らせてます~♪」といった素敵な投稿をよく見ますが、果たして実態はどうなのでしょうか。(そんなことしてみたいです汗)

私の周囲にはフリーのWebデザイナーが大勢います。しかし、まともに成り立っている人はごく一部の人だけ。。アルバイトしたり、再就職したり、里帰りしたり、中には連絡が取れなくなって蒸発状態の人もいます(これをフルセットで全部やってる人もいます)。割合は分かりませんが、15年この仕事を行っていると「あー、やっぱりこの人はだめだったか」や「さすがこの人は大丈夫なようだ」というのも分かってきました。

この記事では、私の現場経験と身の回りの声から"Webデザイナーで独立してやっていけるスキルやリテラシー"を5つに絞ってお知らせします。たった5つだけですが、どれも重要です。逆に一つでもあてはまらないものがあったり、自信がないのであれば、もっとスキルを磨くか諦めた方がいいと思います。

「こうすればフリーランスとして成功できるよ」といった気づきを与えたいという思いで書きました。独立した後に「このスキル」を持っておけばよかったとならないようになれば幸いです。

1.継続したお仕事のアテがある

一つ目は重要です。独立して一番難しいのは継続したお仕事をいただくことです。独立すると「継続」したサラリーが無くなります。収入以外にも今まで会社が立て替えてくれていた、社会保険や税金は支払わないとなりません。これらを考えてざっくりと今もらっている額面くらいは継続的に稼げるアテがないと生活が厳しくなります。

この「継続」というのがミソです。WEB制作は制作期間が長く、数か月から半年以上かかるプロジェクトもよくあること。さらに、孫請け(下請けの下請け)の場合は納品してからお支払いいただくまで2か月先というのも常です。起業・独立の書籍などを読むと、「貯蓄が〇か月分あるかどうか」と書かれている場合もありますが、Webデザイナーの場合は収入額に波があることが多いので当てはまらないと思っておいた方がいいでしょう。

それと、「継続」が無くなった場合の「Bプラン」を育てていく事も大事です。得意先が倒産した、アテにしていた事業やサービスが廃業(ディスコン)になった、一緒に始めた仲間が辞めてしまったなど、よくあることです。そのような事があっても全く違うツテや稼ぎ口を常に模索して準備しておくことをお勧めします。

2.契約交渉や仕様・スケジュール管理がしっかりできる

お金の交渉ができる必要があります。継続したお仕事があるとしても、仕事が沢山あったとしても必要十分な収入が必要です。金額を叩かれることや最悪の場合支払わない企業もあります。特に、無名なフリーランスは使い捨てをされることはザラです。「今後こんな大きな仕事になるから今回は安く頼むよ!」なんて口約束してくる人は一番信用してはいけません。

自分を守るためには書面で契約書を交わす事です。できればしっかりとした契約文章があるといいですが簡単なものでも大丈夫です。金額、納期や作業範疇を箇条書きにしてサインをしてもらうだけでも有効です。これに加えて修正があった場合や納期が延びた場合の責任範疇を決めておくといいでしょう。知り合いからの紹介や既におつきあいがある方だと契約を忘れがちですが、仲がいいからこそ言いづらいこともありますし、仕事が始まってから契約をお願いすると関係が気まずくなるかもしれません。「親しき仲にも礼儀あり」。営業やディレクター経験の無い方はこのスキルを見落としがちです。いくら仲が良くて信頼がってもお金が絡む場合は「ビジネス」と割り切る器が必要です。

3.顧客が描いたイメージを提案・表現することができる

独立される方の中には「もっとこんな提案ができるのになんでやらないんだ」「私はこんなスキルがあるのになんで使わせてくれないんだ」など、自己表現の自由を求めて独立される方もいます。しかし、サラリーマン時代は自分以外の誰か(上司や営業など)がおお仕事いただける道筋や方向性を作っていて、それに乗っかっていたからお金をいただけていたという事に気づかされます。

独立する前から”売れっ子”でお客様が向から寄ってくるのであれば別ですが、ほとんどの方の場合は「お客様のニーズに応える」ことが目的になり、「こっちのデザインの方がいいはずだ」といった自己表現欲求を抑えながらお客様に最適なデザインを提案するスキルが必要になります。そのためには、デザインの引き出しやコーディングのパターンなどをいくつも用意しておき、柔軟かつ多様な対応ができるスキルも必要です。

4.足りないスキルを埋めることができる

サラリーマン時代のようにチームで制作していた場合、何かトラブルがあった時は誰かが助けてくれました。突然動かなくなった!資料や情報が足りない!やっている事が間違っていた!なんてトラブルに見舞われた場合、周囲の仲間が助けてくれますよね。実は上司や先輩が自分の知らない所で対処してくれていたりすることもあります。サラリーマン時代はそんな「当たり前」が無くなり、「無くして分かる上司や仲間のありがたさ」に気づかされます。

Web制作はSEOやマーケティング、サーバー、ドメイン、PHPなどのプログラミングの全てを知っていないと成り立ちません。それらを自分だけで解決することは難しいので、解決の方法やいつでも相談できる仲間をもっておくなど、足りないスキルを補う術を身に着けておく事が大事です。

5.制作現場で5年以上の経験がある

Webデザイナーで独立する場合は5年の制作現場経験が必要だと思います。もちろん才能やスキルの身につくスピードは人それぞれですが、1~4で述べたスキルを身に着けて「お金」に変えるためには、一般的な成長速度において、少なくとも5年はかかるのではないかと思います。

一般的なWebデザイナーの成長の例
1年目:先輩の教えのもと与えられた仕様の制作物を納めることができる
2年目:経験をもとに自ら提案ができるようになる。
3年目:制作物全体の理解ができ、守備範囲が広がる。
4年目:クリエイティブ以外(交渉や進行管理など)の業務を執行できる
5年目:客観的な視点でお客様や会社のニーズに応える提案ができる

まとめ

いかがでしたでしょうか。私もフリーランスを経験しましたし、Web業界でのフリーランスの”理想郷”は必ずあるし、多くの方に多様な働き方をして欲しいと思っています。そのために「独立して稼ぐスキル」を磨いていってください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?