上司力&部下力
部下は言われていることの9割わかってないと思った方がいい
ロシアが大好きなだけの大学を卒業してしまった訳ありフリーターです。
個人的な話で恐縮なのですが、先日Q面談でめちゃめちゃ上司から厳しいフィードバックをもらい、撃沈しました。社会人向いてないんじゃないか?を通り過ぎて人間として根本的なところに欠陥があるのでは、とすら思いました。その内容がというと
・一度注意されたことは、二度言わせるな (残業するなと言われていたのに残って仕事してた)
・報告や相談など密なコミュニケーションを取るべき
・仕事は、頼まれたことの意図を正確に把握していないと、やったところで全部無駄になる
社会人の皆さんは、当たり前だと思うでしょう。
ところが私にはなんのこっちゃわからなかったのですよね。
平日毎日朝から晩までフルタイムで働いて、働き方もわからないから全力でできる事やりきって、それでも結果出なくて、辛い中でもらったフィードバックは凄まじい破壊力でした。人間自信がないとき、疲れている時、余裕がないときって、他者を攻撃しがちです。今回の私もそうでした。
「残業するなと言われても仕事残ってるんだから終わらせずに帰るの無理でしょ?部下の力量考えて仕事振るのも上司の仕事だし、与えられた仕事をしっかりやり切るのも部下の仕事でしょ?」
「何を報告すべきなのかわからないし、そもそもマネージャーさんは忙しそうすぎて話しかけづらいんですけど。最初くらい、ぴったりくっついて一緒に仕事して相談できる雰囲気や報告ポイントを教えてくれてもいいんじゃないの?」
「何がわかってないのかもわからないから部下としても確認の取りようないし、部下に伝わるように説明するのも上司の仕事なんじゃないの?」
(なんと扱いにくい部下だ、と憤慨したあなた、異論は認めます。私もこんな部下嫌です笑)
ただ人間、成長するんですよ。その一番早い学習方法は、実際に経験するって事なんです。
痛い目見なきゃわからない
本日、こんなことがありました。
お取り寄せしていた商品が届いたという電話がかかってきたので、開店時間内に行けない私の代わりに、妹に行ってもらうことにしました。お金と控えを渡して6駅離れたお店、H店の場所を説明しました。仕事の後、家に帰ると品物が!「ありがとう!」とお礼を言うと妹から衝撃の一言が発せられました。
「ポイント後付けできないって言われたけどいいよね?」
はい、ここでクイズです。
何故この一言が衝撃的だったのでしょうか?
まずは、状況を振り返ってみましょう。
お取り寄せしていた商品が届いたという電話がかかってきたので、開店時間内に行けない私の代わりに、妹に行ってもらうことにしました。お金と控えを渡して6駅離れたH店の場所を説明しました。
ここで何に注目すべきか?
6駅離れたお店までわざわざお願いしたんです。私が暮らしている地域はショッピングモールが乱立しておりまして、別に電車に乗らなくてもなんの不自由もない街なんです。それなのにわざわざ遠出して買い物する目的はなんなのか?
そこにしか店舗がないから ?
そんなことありません、全国展開しているショップです。
お気に入りの店員さんがいる?
それなら時間を捻出して会いに行きます。
友人に知られたくない?
その可能性は否めませんが、商品自体は恥ずかしいものではありません。
その店舗が気に入っているから?
買い物を頼む前に全く別の店舗がいかに素晴らしいか妹に力説してポイントカードと割引券を渡しています。妹は知っていたはずです。
じゃあ、私が何故その店舗にこだわっていたのか。
ポイントの還元率がいいからです(真顔)
定期的に買いに行く商品である上に、私がこだわりが強いので若干値が張るものを購入します。そんな私にとってポイントの還元率はすこぶる重要な要素になるわけです。
わざわざ電車に乗ってまでH店の凄まじく還元率の高いポイントは、私にとって鬼クソボンバー魅力的でした。そんな状況での、
「ポイント後付けできないって言われたけどいいよね?」
…もうね、固まりましたよ。
「なんで事後報告なの?購入前に一度確認のLINE入れなさいよ。」
と思いました。
会社も所詮は人間同士のやりとり
なんか既視感あるなと思ったのが、この問題は正しく意思の疎通ができていなくて起こった、と言うことです。所謂「報告・連絡・相談」です。
ならば、このめちゃくそ後悔しすぎてイライラしてやまない気持ちを、どうせなら明日への (日付またいじゃったから今日の?)成長ブースト剤にしてやろうじゃないの。と言うことで、ここから学んだ上司力・部下力をつらつらと書き連ねていきたいと思います。
私が考える上司力
今回、私は店頭まで買いに行くことをお願いしている立場なので上司に当たります。ここで、仕事を頼む上で上司として抜けていた反省点は以下:
・彼女が店舗に赴くのに適切なのかしっかり自問すべきだった
・そもそもポイントのことを失念すべきじゃなかった
・自分が何故その店舗で取り寄せたのかを説明すべきだった
*彼女が店舗に赴くのに適切なのかしっかり自問すべきだった
そりゃそうです。本当に彼女に引き取りに行ってもらうべきなのかしっかり考えるべきでした。別に今すぐ行かなくても良かったので、土曜日にでも自分で行かなければいけなかったんです。それを、「電話が来るのに仕事で出られないし、開店時間中に折り返せない。通知が来ることが苦痛」だから。と安直に時間がある妹に代行してもらおう、と思ったのがそもそもの失敗でもあります。そして彼女は、その店舗に行ったことがなかった。当然そのお店のシステムを知りません。行って買ってこいと言われたので、ちゃんと言われた通りに説明された店舗へ行って、控えと商品を交換してしっかり預かっていたお金でお代を払った。それだけです。ちゃんと仕事やってます。
《ここから得た学び》
上司は、本当にその仕事を任せるのが適任なのか、どれほどの予備知識があるのかしっかり把握して仕事を振ろう。
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*そもそもポイントのことを失念すべきじゃなかった、自分が何故その店舗で取り寄せたのかを説明すべきだった
もうこれに尽きますよね。それだけ大事にしているならば何故失念していた?と言う話です。それで妹を責めるのはお門違いってやつです。ただ人間なので忘れちゃうこともあります。何故今回忘れていたのか?お金をお財布から出すときに携帯のアプリを連想することができなかったんですよね。ただ、どの店舗に行くのか聞かれたときに、6駅先だと説明しました。そのときになんでわざわざその店舗なのかまで説明すれば自ずとポイントのことを思い出したはずです。詳細な説明は部下にとって必要な情報であるだけでなく、自分のミスを事前に防ぐ、いわば確認のようなものなのです。
《ここから得た学び》
上司は、自分のためにも、どう言う意図で仕事をお願いしているのかを、しっかり背景から詳細に説明すべきである。
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私が考える部下力
今回のケースは、仕事をお願いされた妹が部下の立場にあたりますが、普段一番下、インターン生として働いているので、私が妹の立場に立った場合、こんなことをしたら満足のいく仕事ができたのではないか、と少し厳しめに見ていきたいと思います。 (今後仕事をしていく上で、部下力がすごく大事になってくると思うので。)
・何故その仕事をそもそもしなければいけなかったのか考えるべきだった
・何故前もって支払いを終わらせていなかったのかに疑問を持つべきだった
・同列の別店舗を力説されたときに疑問を持つべきだった
・店頭でポイントの説明や返品ができないことについて聞いたとき一度、事前に確認の連絡をすべきだった。
*何故その仕事をそもそもしなければいけなかったのか考えるべきだった
それって、今やらなきゃいけないことなのか?何故私がやるのか?確認を取るべきだった。そしたら
・電話取れないことがストレス(→土曜日行きますって代わりに電話しといてあげるよ)
って言う代替案を提案できたはず。
《ここから得た学び》
部下は、上司の言ったことを鵜呑みにしない。
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*何故前もって支払いを終わらせていなかったのかに疑問を持つべきだった
お金を預かるってまあまあ重たいものです。自分のお金じゃないから絶対無くしちゃいけないし、そのお金を得るためにある程度の時間や労力やスキルを必要としたはずです。そんな貴重なものを預けられるストレスを抱える前に聞くべきでした。なぜ私が会計をしなければならないのか。そう聞かれていたら私はこう答えていたでしょう
「店頭でアプリをダウンロードして登録するのは時間かかりそうだから家に帰って落ち着いてやろうと思って会計してなかったんだよね。あ、そうだポイント!ありがとう、思い出させてくれて!」
《ここから得た学び》
部下は、上司自分がストレスに感じる前に疑問を持ってそれを、ぶつけるべき。
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*同列の別店舗を力説されたときに疑問を持つべきだった
「Y店の店員さんは、絶対的なスキルを持っているから、彼女から買うと商品購入時の満足度がぜんっぜん違う!もう私はあそこでしか、金輪際買い物しないと決めている!」
と豪語した後に、全然違うH店の控えを渡されています。
「いや、なんでH店なの?Y店以外では買わないんじゃなかったの?」
と突っ込むべきでした。そしたらきっと私はこう答えていたでしょう。
「Y店はね、店員さんはすごいけど、ちょっと遠いって言うのとポイントの還元率悪いんだけど、H店は、ポイントの還元率があああああ!!!そうだアプリ!!!!!」
《ここから得た学び》
部下は、上司の矛盾に冷静にズバッと切り込むべき
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*店頭でポイントの説明や返品ができないことについて聞いたとき一度、事前に確認の連絡をすべきだった。
店員さんから、
・アプリで会員登録するとポイントの還元率が倍になりますよ!
・ポイントの後付けはできないので…
・返品お断りしておりますが…
とか言われたら、自分のお金で払うときはめっちゃ緊張しますよねっw
絶対損したくないし、今後まあまあな頻度でお買い物することとか考えると、普段ガン無視してるポイントも、「か、還元率やば…!!!!」ってなって真剣に考えますよねw
ここで大事なのは、頼まれものは自分の財布痛まないってことです。懐に影響ゼロなので何言われてもめんどくさい、どこ吹く風なのです。ただ、これ会社の中で考えると、部署に与えられた資金があって、その資金て限られた会社の予算の中から他の部署と調整に調整を重ねた貴重なもので、それについてしっかりどう使ったのかを報告する義務がマネージャーにはあるかもしれないんですよ、やったことないからわからないけど。それを部下が独断でやらなくていい仕事やってかなりの残業代持って行ってたらそりゃ怒るわ!!!もうめっちゃ反省でしかない!!!!
《ここから得た学び》
部下は、当事者意識を持つことを忘れちゃだめ、絶対。
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まとめ
上司力:部下が何も知らないことを知って、当たり前のことをどれだけ詳細に説明できるか、が大事。
部下力:上司が言っていること全てに突っ込んで上司が求めている仕事の裏側にある根本的な理由をしっかり把握して上司合意の上でから仕事を始める。
いやー、スッキリ。明日から、お仕事がんばるぞー!
転んでもタダで起きるより、怒ったり泣いたりするより、明日以降の自分の身の振り方を考えるいい機会にして生きていきたいですね✩