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「好き」に許可はいらない。やっと気づいた英語への気持ち。

2017年の年末ごろに、わたしはあるオンラインサロンに入会した。「#英語チャレンジサロン」という名前のそのサロンは、発起人のりょかちさんが仲間と英語を勉強した方が楽しい!と考えて作ったらしい。みんなで学習報告をしたり、英語を絡めたイベントを開催するというものだった。

期間限定だったので、つい先日の4月末をもってサロンは終了した。有志で集まった打ち上げは個室でじっくりとそれぞれの感想に耳を傾けあった。

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「英語ができるようになりたい」という気持ちは、多くの人が抱いたことのあるものだと思う。わたしも、例に漏れずその一人だ。それにわたしは、学生のころ英語が全教科で一番(美術よりも)得意だった。

中学生活では英語のテストは満点を取るゲームみたいに思っていたし、ネイティブの先生に自主的に英語で書いた手紙を渡して文通したりもした。スピーチコンテストに挑戦し、長文の原稿を先生に赤を入れてもらいながら作り、学内選考で落ちて悔しい思いをしたこともあった。「発音は一番良かったけど、テーマが古い」と言われたことを今でも覚えている。

(とはいえ、当時から得意不得意に差が大きいタイプで、数学の成績は散々だった)

その頃は英語が楽しくて仕方なかった。自分の普段話している言語とは全く違うのに、読み解いていくと身体中に新しい風を浴びるような感覚がした。リスニングも同様で、聴きながら意味にアタリをつけ、はっきりと理解して確信に変わり、問題を軽やかに解くのが快感だった。翻訳家になりたいと思ったこともあった。

高校受験のときも、大学受験のときも、英語がわたしを大きく支えてくれた。

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だけど、学校を卒業して社会人になってから、英語に触れる機会はほとんどなくなった。業務で英語が必要なこともなかったし、Webデザイナーになったわたしは目の前のタスクにイッパイイッパイだった。気がつくと、あんなに好きだった英語のことをすっかり忘れていた。

学生時代に楽しんでいた英語。でも、触れる習慣がなくなってしまってからは自分の当時のスキルを調べる方法も分からなかった。「TOEICを受けてみようかな」と思ったこともあったけれど、学生時代に得意だったプライドが邪魔して挑戦できない。ときどき「英語日記なら続くかも」「英文法忘れてるだろうからとっつきやすい本を買ってみよう」といくつか本を買ってみては挫折する日々。挫折した数だけ、ひねくれるように自信を失っていった。

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冒頭のオンラインサロンに入ったとき、わたしは英語学習に迷走し、半ば諦めたままで30代になっていた。会社員ではなくなったものの、相変わらず業務に英語が必須ではないし、海外で暮らす予定もない。

サロンに入会したとき、コミュニティで自己紹介をした。メンバーそれぞれ様々なモチベーションで集まった中、英語を勉強したい理由としてわたしはこんなことを書いた。

「学生時代は英語が得意で大好きだったんですが、すっかり遠ざかってしまったので、また『英語が好き』と自信を持って言えるようになりたいです」

このとき、わたしの目標がハッキリとした。

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TOEICでいい点数を取ることではわたしの気持ちは満たされそうになかった。わたしはただ自分の「好き」を取り戻したくて迷走していた。そのことにやっと気づいた。

サロンにいる間は、毎日シャドーイングを頑張ったり、フラミンゴという気軽に対面で語学レッスンを受けれるアプリを知って何回か使った。仕事が忙しくて全く投稿できないこともあった。

それでも、ネイティブの先生と60分はじめて英会話ができた日は、小躍りして帰った。日本語混じりだったけれど、それでも嬉しかった。

フランスの女性にレッスンをお願いしたことがきっかけで、フランス文化に惹かれてフランス語もやりたくなってしまい、さぞ大変だろうと思いつつワクワクしている自分もいる。

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違う言語を通しても自分の言いたいことが伝わる瞬間、相手の言いたいことがわかる瞬間、それを分かち合って笑いあえる時間は病みつきになる。これは、最初に英語に触れた学生の頃の気持ちにまた戻ってきたような気がしている。

この変化は英語ができるようになったからというわけでもなく(むしろ学生時代の方がまだできたと思う)、英会話に挑戦したり、サロンのメンバーと励ましあったり、自分の中で新しいことに挑戦したから戻ってきた気持ちだと思う。

「わたしは英語が好きです」と言うことに、特別なスキルも、誰の許可もいらなかった。そのことに、やっと気づいた。

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サロンの打ち上げに集まったメンバーで、これからも英語を続けていきたいですね!と、1年後にまた集まる予定を立てた。そこで、それまでに達成したいことを、それぞれ英語で発表した。

わたしは英語がまた好きになれた。次は何を目指そうと考えたとき、ひとつの思いが湧き上がってきた。

今はフリーランスでイラストレーターをしている。1年後までに、海外から仕事をもらってやってみたい!と思い、英語でそれを話した。

英語への気持ち、仕事への気持ちが重なって、素直にそう思えた。そして、フランス語にもチャレンジしてみたいと思っている。

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どうしても人と比べてしまい、英語に関して「好き」という自信がなかった。だけど、学生時代や今だけでなく、迷走していたときもずっとちゃんと好きだったんだと思う。

先月は英会話のレッスンを受けられなかったから、今月はお願いする。月に1回は必ずレッスンを受けられるようにしたいと思っている。

それから、イラストレーターとして英語でのブログも本格的に始めた。今までは記事のタグに”#English”というタグを付けるのに気が引けていたけど、これからは勇気を出して付けていく。わたしの英語は多分たくさん間違っているけど、正しく書かなければ伝わらないわけでもないし、間違ってたっていいはずだ。

メンタルやわやわなわたしがこんな気持ちになれたのも、新しい目標ができたのも、サロンで出会えたメンバーのみんなのおかげです。みなさん本当にありがとう。

I was very happy to meet you at “English challenge salon”. And I’m looking forward to meet you again :) Thanks a lot!!



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