グランパコちゃんバッグ(製作:2017/5月)
パコちゃんに贈るもの
前回のグララバッグの記事にて、名古屋グランパスにはマスコットとしてグランパスくんファミリーがいるとお伝えしましたが、今回はグララのママでグランパスくんの奥さんであるグランパコちゃん(愛称:パコちゃん)のバッグを作った時の事をご紹介。
大好きなグララの誕生日祝いとしてグララバッグを作って贈り、達成感を得られてからしばらくの後。自分はグララの次に誕生日を控えているパコちゃんに対しても、何か贈ろうと考えていました。
その時点ではまだバッグを作るまでは考えていなかったのですが、ふと、グララの趣味の一つが”ママとのショッピング”だったのを思い出しまして
・・・「パコちゃんもグララとお揃いのバッグ持って母娘一緒にいたら可愛いんじゃないか」→「実際に見れるもんなら見たい」→「じゃあパコちゃんのバッグも作ってみるか」となりました。
こうして、これだけの単純な理由でパコちゃんバッグの製作を決めたのです。
製作開始
今作は”母娘でお揃い”がキーワードだったのでグララバッグと形をお揃いにするため、バッグ本体(正面・後ろ側)と横側(マチ)の型紙はグララの時に作ったものをそのまま使用。
原画の方は、パコちゃんのトレードマークである赤いリボンとピンクのほっぺがきちんと分かるように、顔のアングルを調整しながら描きました(画像①)。ここから、前回と同様にトレーシングペーパーによるトレース版原画も作成し、顔パーツ縫製の際に使用します。
新規で作る型紙は顔パーツと本体後ろ側のお尻の模様、そしてお尻部分のスリットポケットのところですね(②)。リボン以外のパーツは左右対称なので、片側分のみ製作。
ちなみにリボンはバッグ本体への縫製の際、結び目のところをステッチ掛けるだけにして終わりにしてもよかったんですが、リアルさを出したかったので結び目だけ型紙を別に作り、リボン本体の革の上に後で乗せて縫い止めることにしました。下記②の一番上に映ってる小さいのがその結び目の型紙でして、結果的に結び目のぶんの厚みのおかげで少しは本物のリボンに近い感じは出せたと思っています。
必要な型紙を全て用意したら、グララの時と同様の手順で本革と裏地の裁断および縫製を進めていきます。手順の内容は(大雑把ですが)グララの記事に載せてありますのでそちらをどうぞ。↓
お揃いのバッグ 完成
そんなこんなで完成したのがこちら ↓ (③)。お揃いがテーマなのでパコちゃんのも正面は顔のどアップ。真正面からですとリボンの辺りが若干見えにくくなってますが、これはベースの黒い本革と内側に付ける裏地を縫い合わせて厚みが出たぶん、奥行きが出てリボンが後ろ側へ引っ張られたように見えてしまうためですね。
上方向から見ればリボンだと分かるので、自分としては何とかなってよかったというところ。一方でピンクのほっぺは奥行きの影響は無いので、こちらはハッキリ見えてパコちゃんらしさが出せたと思います。
後ろはグララの時と同じく、パコちゃんの後ろ姿を模してお尻の白い模様でスリットポケットを付けました(④)。
ストラップもグララとお揃いで、バッグ本体と同じ革で作ったハンドストラップと、アクリルテープで作ったショルダーストラップの2種類を用意。
バッグ本体のファスナー引手には、パコちゃんのリボンをあしらったストラップを作って取り付け(⑤)。今思えば、”大きい=重い”なので、このストラップはもう少し小さいサイズにしてもよかったかもしれません。
裏地はパコちゃんのリボンに合わせ、リボン柄を選択。意外とありそうで無い柄のようで、パコちゃんに合いそうなのを探すのに時間がかかった記憶が・・(⑥)。
こちらもグララのと同様、内ポケットが1つ付いています。
”母娘でお揃い” 実現!
こうして完成したパコちゃんバッグですが、当時の自分の観戦スケジュールとパコちゃんのお誕生日(5/14)に近い試合とがどうしてもかみ合わなかったため、実際に贈れたのはお誕生日から2週間以上過ぎた頃だったと思います。
それでもお誕生日プレゼントとして作った事に変わりはないので、当日はとにかくパコちゃんに無事渡せればそれで充分という気持ちでスタジアムに向かいました。
すると偶然にも、その日のグランパスくん一家の場外グリーティングでは、パコちゃんとグララが一緒に行動していたのです。お互い別々に動く事も多いだけに、これは幸運!
グララもバッグを持っていてくれていたのでこれはつまり、その場ですぐ ”母娘でお揃いのバッグを持ってる光景” が見られるのでは・・と、期待した自分は急いでお付きのアテンドさんにバッグの事を伝えました。
幸いにもアテンドさんは快く応じて下さり、早速パコちゃんにバッグを装着(⑦)。
これにはグララもびっくりしたようで、こちらが直接挨拶した際にはすごく喜んでくれていました。パコちゃんがバッグを着けてもらっている間、じっとママのバッグを見つめていたのが印象に残っています。
こうして晴れて母娘でお揃いのバッグを持ったことで、その場にいた人達からも歓声が沸いてすぐ撮影会が始まったという、盛り上がった一日となりました(⑧)。
この時、撮影会が終わったタイミングでアテンドさんがパコちゃんを連れて、わざわざお礼を伝えに来てくれてこちらも感激・・。パコちゃんも喜んでくれたようで、お礼にどアップ写真を撮らせてもらったのはいい思い出です。(⑨)
それからはパコちゃんもグララと同様、コロナ禍になる前までは何かとバッグを持ってくれていることが多くなり、母娘でのバッグ姿を撮影するファンの姿もよく見られるようになりました。
「バッグ可愛いね」と言われると嬉しいらしく、褒められた時はいつも以上にサービス精神旺盛になってくれましたね(⑩)。元々ハッキリ作ろうと考えていたわけではなかったけれど、思いつきでも作ってみて良かったという事を実感できたのが今作です。
この先また母娘でお揃いの光景が見れるかどうかは分かりませんが、あの当時気に入って使い続けてくれたことは本当に感謝しています。