僕の心の中の一瞬の出来事 第一章 はじめまして

あれはいつの頃だったろうか。

大学2年生の時だったから、5年前かな。
そんなことを思っている僕は社会人3年目になっていた。

社会人1年目のいわゆる新卒と呼ばれる頃は夢を持って輝いていた気がするが、少しその記憶も薄らとなり、これが社会人なのかなと思っている。
ただ、その時の気持ちは忘れたくないと頑固になっている僕なので、試行錯誤しているところである。

ここまでの僕のことはさておき、なぜ、5年前の大学2年生の頃を思い出したのかというと、特に理由はない。
ふと脳裏に浮かんだのである。
そんな話を僕は思い出し、こうして日記に書いているところなのだ。
別に日記なんかに書かなくても良いんだが、なぜか書きたくなった。たぶん、無意識に忘れたくない思い出なのかもしれない。

右手にペンを持ち、机に紅茶が入ったカップを置き、時々飲みながら、書き進めた。