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夏の太陽、夏の月 Ⅺ 雌伏と雄飛

 山本祐也氏は生まれてから手足が不自由で車椅子状態です。17歳で私の友人で画家で高等学校講師のD氏と出会い絵画という翼をもらいます。それから本人の才能と弛まぬ努力でアーティストとして主にローラー技法による抽象絵画を描き続けてます。近年では絵画を活かしたカレンダーやTシャツ、アロハシャツの製作に携わり、今後は、女性用ワンピースやクッション枕などに幅広く活動を展開するようです。今から楽しみですね。

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 私が山本祐也氏と共同で進めているのは絵ほんです。本が売れない出版不況と言われて久しいですが、絵ほんはまだ無限の可能性があると思います。いつまでも夢は諦めないし持ち続けたい。着々と4月の発刊目指して進行しています。

 コロナ禍で、山本祐也氏も今年はいろんなイベントの中止が余儀なくされ、これまで京都で大学生を教えていたのですがリモートになって地元にずっといてます。週一回ほど会って話をしているのですが、You Tube動画てのローラーを使って絵を描く作業は心が打たれるものがあります。衣服の汚れも気にせず無の心と熱い魂で一心不乱に作製しています。

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 今年ももうすぐ終わりです。山本祐也氏にとっては雌伏の年だったもしれませんが、この経験を糧に来年は雄飛の年になってもらいたいものです。来年はローラーくんやどすこいキャンパスくんも上の絵のように笑顔になれたらと思います。

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 絵本のストーリーはnoteに載せています。人間と工具や文具が共存する不思議な世界で、8歳のゆうやくんと相棒のローラーくんやゆかいな仲間たちとの友情物語です。

 私は歩いたり走ったりするとき、ふと山本祐也氏の事を思い浮かべます。何気ない、走っているときの風や流れる景色は彼は体感したことはないでのです。そんなハンディをものともせず不屈の闘志で彼は左手で描くローラー技法の抽象画の他、色鉛筆を使った抽象画にもチャレンジしています。現状維持は後退と同じ、私も彼を見習って進化成長しなければならないと思います。人間、歳をとってもチャレンジする姿勢を忘れてはいけません。とかく人のせいにしたり環境のせいにしたりしがちですが、自分を律し努力しいろんな可能性を追求したい、常にそうでありたいと思います。



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紀南クリエータークラブ 富田 翔吾
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