夏の太陽、夏の月 Ⅶ 人はなぜコーナーポスト最上段に登るのか
少し読めます(「浦シマかぐや花咲か」自著の宣伝です)。今年は多くの方が人生最低の年末年始を向かえそうですが、工夫次第で楽しくなることも出来ます。本を読んだり、映像を観たり、友人と会えない分、家で家族と語り合ったり。
ところで、タイトルはプロレスのことです。ハリー・レイスとかリック・フレアーとかNWA世界チャンピオンが得意とする対戦相手に投げられると分かっているのにコーナーポスト最上段に登るムーブメントです。晩年のジャイアント馬場などは腕も細く腕力もなさそうなんで相手を抱えてマットに投げるボディスラムはできそうにありません、見栄えよく、わざと投げてもらうためにコーナーポストに登ってくれるのです。
ハリー・レイスはたまにコーナーポスト最上段に登ってからダイビングヘッドバットを決めていましたが、リックフレアーにいたっては何の攻撃のためにコーナーポスト最上段に登っているのか不明です。ダイビングボディプレスでもしよう思ってるのかもしれませんが、したとこは見たこともありません。思いやりの精神というかショウ・ビジネスを徹底しているというか。
亡くなりましたが、アメリカのジャクソン・ブラウンも歌っている途中に失神しかかって、マネージャーからマントをかけてもらって、また歌いだすというプロレスからヒントを得たマントショウを毎回やってました。こういう、やらせ的な観る者も分かったうえでやるというのは、ショウビジネスの本場アメリカならではで、ある意味素晴らしいです。
最近、プロレス関係を動画でよく見ているのですが、すごいですね。特に新日本プロレス、ショーマンシップが徹底されてます。跳び方や捻りがエグいです。飯伏幸太やウィル・オスプレイは特に必見ですね。コーナーポストの攻防はすごいの一言。これをやらせと言う人は言わせておけばいいというレベルです。少し見ないうちにこれ程進化させるとは……まさしく芸術。
来年の1.4、1.5に新日本プロレスは東京ドームで興行を行う予定です。私の好きなBiSHも代々木体育館でクリスマスイブにコンサートをしたようで、アイナ・ジ・エンドのアカペラのオープニングは痺れました。また、長野のビッグハットでは全日本フィギュア選手権が開催され羽生弓弦のショートプログラムはブランクを感じさせない圧巻の演技でした。全てテレビや動画で観た感想なんですが、コロナ禍でも人は着実に前に進んでます。