明日、サンマは港に入るのか、心配し続ける日々が終わった
東北食べる通信11月号の発送が完了。今回の特集は岩手県大船渡市、鎌田水産の皆さんが捕った、サンマ。
サンマの水揚げは、ここ数年急減。大衆魚の代表だったサンマも、なかなか販売される機会が減ってしまった。だが今年は例年に比べて豊漁で、このチャンスを逃してはならじと、東北食べる通信で特集した。
取材したのは10月下旬。そのとき大船渡魚市場には1日100トンを超えるサンマが水揚げされており、浜は活況を呈していた。そのまま11月上旬もサンマが揚がっていたが、11月中旬から激減。毎日のように入船情報をチェックするが、トン数がみるみる減っていくのに焦りを感じた。
というのも、「食べ物付き情報誌」食べる通信は、生産者を取材して、情報誌ができてから、ようやく発送を開始できる。
私の原稿作業が遅れれば、その分、発送開始も遅れる。そうこうしているうちに、サンマ水揚げが減っている・・・。
そんなハラハラの中だったが、11月20日に発送開始。そこからわずか1週間で、ぱったりとサンマ水揚げは、ほぼ終わってしまった!
最後、サンマ漁場が遠洋から、三陸沖に近づいたところで出荷開始できたのが、もっけの幸い。読者の皆様には、これ以上ないくらい鮮度のいいサンマをお届けできたのではと思う。
そんなことを10年以上繰り返してきた、東北食べる通信の発送。
これが、生産現場のリアル、なのだ。
そしてまた、次の号が始まる。