月3万円しか稼いでいないのに起業した理由
10年前、月に3万しか稼いでいない私がなぜ起業したのか?
最近、起業やフリーランスになりたいというご相談を受けることも増えたので書いてみました。
私は当時、保険関係の派遣のお仕事で週に4~5日働いて、月に18万~20万くらいのお給料を頂いていました。
決して高いお給料ではないですが、残業もなく人間関係もさほど面倒ではなかったので、それなりに満足していました。
とはいえ、当時、借金もあり現状のお給料では利息+わずかな金額しか返済できてない状況でしたので、仕事が終わってからとお休みの日を使って副業をしようと考えたのです。
その時にネットを検索していて初めて
「ブログで情報発信してお金が稼げる」
ということを知り、
試しにネットで稼いでいる人を参考にブログを書いてみたところ、3日目には「53円」稼ぐことができました。
たったの53円ですが、初めてお給料以外に自分の力でお金を稼いだことが嬉しくて、今でもその時のことは鮮明に覚えています。
それから毎日、仕事が終わってから寝るまでの間の2時間、休日は半日以上、パソコンの前に向かってひたすらブログを書いていました。
その結果、初月3000円だった報酬が、翌月には1万5000円、そして3ヵ月には3万円稼ぐことができました。
なぜ、月に3万円しか稼いでないのに会社を辞めたのか?その理由
とはいえ、常識的に言えば、いくら副業で月に3万稼いだとはいえ、借金がある状態でしかも他にお金を貸してくれることもないような状況で、会社を辞めて専業で仕事をやるというのは得策ではないと思います。
でも、なぜ会社を辞めて専業でやっていくことにしたのか?
その理由は、
「自分に誠実でありたい」
と思ったからです。
ライスワークはやりたくない
当時の派遣の仕事に限らず、それまでの人生でやってきた仕事の全てが、仕事がやりたいわけではなく、生活のために働くだけの
「ライスワーク」
でした。
ですので、毎日、
「早く帰りたい」
「面倒な仕事はしたくない」
それだけしか考えずに、ただ与えられた目の前の仕事をやるだけのロボットのようなダメ社員でした。
でも、ブログで情報発信をするようになってからは、
「早く家に帰ってブログを書きたい」
「もっといいブログで稼げるように勉強したい」
と、ゲームや漫画など娯楽以外で、人生で初めてお金を稼げることで「楽しい」と思えることができました。
とはいえ、冷静に考えれば借金もあるし、日常の生活もしていくには月に3万ではどうにもならないのはわかります。
普通に考えれば仕事を続けながら、副業でブログを頑張ってお給料くらい稼げるようになったら、専業でやってみることも検討する。
これが妥当な考えだと思います。
ただ、当時の仕事をしながら今のペースでブログを書き続けると果たして専業になるためにどれくらいの月日がかかるのか?
折角、人生で初めて自分がお金を稼げることで「楽しい」と思ったのに、その気持ちを脇において、やりたくない、やらされている仕事を毎日毎日やるのって、本当に正しいのかな?
借金返すため、ご飯を食べる為、生活のためだけに生きるのが自分の人生なのか?
それって自分にすごく不誠実なんじゃないか?
たった、1度きりの人生なのに。。。
そう思ったらいてもたってもいられず、その日に職場に退職の旨を伝え、数週間後には実家へと戻りました。
自分の価値観に合ったことを追求することが大事
会社を辞めたものの、月に3万ではさすがに生活できないので、実家の両親に、
「今はお金を家に入れることはできないけど、半年後には必ず生活費を渡すように頑張るから、それまで家に住ませてくれ。そして、もし半年後に何も変わってなかったら、その時は地元で就職する」
お願いしてとりあえず半年間の猶予をもらいました。
それから私は毎日最低でも1日12時間以上、ブログを書き続け、3ヵ月後には月に20万を稼ぎ、そこから半年後、副業でブログを始めて1年後には月に100万円を稼ぐことができました。
そこから個人事業主を3年ほど経て法人化して6年。
かれこれWEB業界には10年いることになります。
決していいことばかりの10年間ではないですし、自己投資もそれこそ数百万レベルの話ではなく、トータルだと2000万とか3000万とかそんなレベルで投資しています。
仕事している時間は当時とさほど変わらないですが、「やらされている」仕事ではなく、自分がやりたいと思った仕事をやっているので精神的には全く違いますし、
自分がやりたいことでお客様が喜んでくれて、それが地域や社会に貢献できているんだと思うことでやりがいも感じるし、もっと自分を成長させたいという気持ちで日々、仕事に向き合うことができています。
それもこれも、あのとき思い切って会社をやめて専業でブログを書き続けた事。
そして、それを許してくれた家族という環境があったことに感謝しかありません。
なので、現在、フリーランスや起業の相談を受けるのですが、そもそも自分は起業したくて起業したわけではなく、
やりたいことをやっていたらいつの間にか起業していた。
というか、起業しか選択肢がなかったという方が正解かもしれません。
法人化したのも別に株式会社にしたかったわけではなくて、税金的な問題で税理士さんに勧められただけの話ですし^^;。
なので、私からアドバイスできることとしては、
「やりたいことを追求すること」
違った言い方をすれば、
「自分の価値観に合うことを仕事にすること」
が1番大事であって、それに起業っていうのは付随して来るもんじゃないかと。
先に起業ありきで成功するタイプの人もいると思いますが、自分みたいに「やりことをやっていたら起業という選択肢しかなかった」という生き方もあるのかなと思います。
起業するのも、フリーランスになるのもタイミングは人それぞれ。
起業だけが全てではないですし。
ただ、本当にやりたいことを
「いつか…」
ってずっと思ってると、あっという間に日が暮れてしまいますからね。