no.11 意外な国に抜かれました!
アメリカは為替操作国の指標を3つ挙げています。
①対米貿易黒字 ②経常黒字 ③自国通貨の売り介入
現在、この三つの条件がすべて上回った国は、2つあって、ベトナムとスイスでした。以外ですね、ベトナムとスイスって。(12月17日の日経新聞記事より)
アメリカはこの2国を為替操作国と認定しました。為替操作国に認定されると状況によっては経済制裁の対象にもなりかねません。
ちなみに日本は認定されてはいませんが、「監視国」とされています。
驚いたのは、ベトナムの対米貿易黒字が580億ドルで日本(570億ドル)を上回ったことです。凄い勢いですね。
これは、アメリカの強硬な対中国貿易政策により、各国の巨大メーカーがその生産拠点を中国からベトナムに移しているため、ベトナムからの対米輸出額が膨れ上がっている構図なんですが、結果的にアメリカの制裁・圧力がかかりそうですね。
今後、日本はアジアの国々の勢いに圧され、じりじりと国力は落ちていきます。
ちなみに日本人の平均年齢は約50歳、フィリピンの平均年齢は約25歳だそうです。体力的に若者には勝てません。
日本がこの10年の間にもアジアの諸国に抜かれるのは時間の問題と考えられます。
我々の子どもや孫は、もう日本の中でまともな職に就くのは難しい世の中になっていきます。大抵のことはAIや5G、6GなどのIT技術がやってくれるので人間の仕事はどんどんなくなっていくでしょう。もっとも少子高齢化で労働人口も激減していくので、そうなっていかないと困るのですが。
これから生まれてくる世代は、東南アジアを中心としたグローバルな人材として生きていけるようにならなければなりません。
現役労働人口メンバーの我々もグローバルな視点が求められます。金融商品についても円建てだけでなく外貨建て(米ドル建て)も当然のようにポートフォリオに組み入れなければおかしい。
投資も国内だけでなく、グローバルな視点で捉えなければならない時代になっているということなんですね。