No.18 「外貨を持つ意味」って何?
こんにちは!いよいよワクチンの投与が始まりましたね。
さて今回は、外貨(米ドル)を持つ意味について考えてみましょう。
多くの人は資金を殖やす目的で外貨預金を持ったり、外貨建て保険に加入したりしています。
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「でも、それ、違いますから!」
「え~っ!」と思ったあなたは勘違いしています。
外貨を持つ意味は資金を「増やす」ことではなく、資産を「守る」ためなんです。
もっとズバリ言うと、「円安対策」なんです。
日本は7割方を輸入に頼っています。
だから、「円高」になれば輸入物価は安くなります。この場合は何も対策なしでもいいです。
しかし「円安」になると物価は上がります。
わかりやすく極論言うと、ハンバーガー1個が1ドル=100円だとすると、これが1ドル=200円になれば、ハンバーガーの値段は200円、倍になります。
物価もみんな倍くらいの価格になったらどうしますか?
この場合でも、給与は変わりませんから、今までの消費額を半分くらいに切り詰めないと生活ができなくなりますね。
ですが、この時に1ドル=100円の時に持っていた米ドル1ドルを換金すれば200円になりますから、消費に支障は来たしません。
外貨(米ドル)を持つ意味は、「円安」になった時の生活を守るということにあるんですね。
ブラジルやトルコなどの新興国では通貨安が進み、インフレがさらに進んでいます。
ブラジルでは1月の食料品価格が前年同期比で約14.8%上昇し、米は約74%、肉は約23%上昇しています。
トルコも物価上昇率約15%とインフレが進行中です。
これは新興国のお話しで日本には関係ないと思いますか?
日本は現在、無金利と言っていいレベルの低金利ですが、日銀の金融政策は基本は消費者物価の前年比上昇率2%、つまり2%のインフレ率目標を掲げ2013年からずっとインフレ金融政策を続けているのです。ずっと幸いにも(?)デフレ状態から抜け出せずにいるのですが。
いずれは2%のインフレ目標に到達するのでしょうか。
インフレが目標をオーバーしてあまり進むと円は売られて円安に向かいます。
でも「ずーっと金利は上がらないし、インフレにもならないでしょ」とお考えですか?
長くなりますのでまたの機会にお話ししたいと思います。(^^)
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