No.32ドル建て商品が怖い人に多い理由
外貨建ての金融商品に懸念を持つ人の多くが抱く理由。
それは、「為替変動リスク」です。
すごい円高になったら大損しちゃう!?
1ドル=70円とか80円とかになったらどうするの?
今の日本は以前より、円高になりにくい経済になっています。
ちょうど8月下旬でまる5年間、1ドル=100円を切る円高になっていません。
2016年8月に99円台を打つ1年ほど前は、120円台の円安時期があったんですね。
大幅な円安から一気に100円切り、そしてすぐに110円台に下がりました。
経済的に、国民生活的に心配なのはむしろ円安に振れることです。
食料品の7割を輸入に頼る我が国では、円安は食料品の上昇、物価上昇、つまりインフレにつながります。
このリスク対策のために、外貨建て商品を持つ意味があります。
外貨建て商品の掛け金として米ドル保有を増やしていくことに意味があります。
円から外貨に換えて外貨保有を増やしていくだけでなく、外貨に換えた運用中の運用残高も増加していく2重のメリットを得るのです。
極端な円高になった過去の我が国の産業構造やビジネススタイルは今や大きく変わっています。さらに、世界の環境、落ち行く日本の国力を総合的に見てみれば懸念すべきは円高より円安の可能性のはずです。
将来に備えるには、ドルを一時金で持つか、積み立ててドル保有額を増やすかです。
今や日本人は円だけの保有では生活に多大なダメージを受けるかも知れないリスクを背負い続けることになると思います。