あなたが最も後悔していることは何ですが?
「人生で最も後悔していることは何ですか?」
しばしばこのような議題で友人と話すことがある。
両親からの愛情を一身に受けて育った私は少なくとも自分の人生を自分で選択してきたと思えている。なので反省することは多々あれど、過去を振り返って後悔することはあまりないように思う。ただ一つを除いて。
今回は人生最大の後悔について話そうと思う。
そう、あれは2020年2月、1年前の出来事だ。私は共通の趣味である硬式テニスを通じて知り合った一人の女性と懇意な仲であった。いわゆる付き合う5秒前というやつだ。外資系企業に勤めている彼女は、東京タワー近くのマンションに住む年下ハーフ美女でいわゆるバリキャリだ。初めて会った3日後からはお泊りなどもしていたように思う。この時点でフレンチ・キス以上のことはしていない。なぜか私はこの時、「ベッドインは交際してからだ」そのような考えに拘っていた。決して、彼女のお父様がガチムチの海兵であることを知ってビビったからではない。それに確実に交際できる自信があった。なぜなら彼女が私に好意があることは事前に第三者から聞いていたからだ。
顔がタイプ、そしてテニスが上手い
このような話を彼女は共通の友人にしていた。(言い忘れていたが私はインハイ出場を果たすくらいテニスが上手い)
上記の理由から彼女の好意は明白で確実に交際できる自信があった。
ただ、懸念点もある。彼女からの評価はすべて私の外面スペックに関するものであり、内面については一切言及されていない。それもそのはず、この時点で出会ってまだ1週間も経っていないのである。言い換えれば、このような表面的な評価は簡単に覆る可能性を秘めている。
正直に言おう。その当時、私は人生で最も太っていた。つまり、表面的な評価だけの状態でフ〇〇クすることで、私のだらしないボディがさらされ彼女の好意が冷めることを恐れたのだ。
なので「next actionは体が仕上がってからだ」、そう思っている私は何度彼女とデートを重ねても手を出さない。
そして、ついにその時が来た。痺れを切らした彼女が僕に襲い掛かり激しいキスをしたのだ。そして、そのまま交わろうと試みる。
私は反射的に彼女を遠ざけてしまった。
そして一言「まだ恥ずかしい」。
しばらく沈黙が流れ、落胆する彼女。しかし驚くべきことに当時の私はそんな気まずい雰囲気は一切察していなかった、こんな態度を示してもまだ彼女を繋ぎとめておく自信があったからだと思う。なんて奴だ。
そして、何食わぬ顔でその日は帰宅した。
・・・
それから数日後、彼女から一通のLINEがきた
「あなたを恋愛対象としてみることはできない」
「What the fuck ?」
傍から見れば至極当然の結果なのだが、当時の私はさながら軍議の女王「コムギ」。絶対の自信を持っていた。しかし、そこから一転、「メガネ囲碁」(※ハンターハンターを参照ください。)と化した私に今まで何度も味わった失恋独特の苦しみが胸を襲う。
くそっ、、あの時、親父にビビらずベッドインしておけば少なくとも1回は、、
ぷよぷよな体でもベッドインしておけば少なくとも1発は、、くっそ、、
様々な感情が入り乱れて仕事が手につかない。この失恋から立ち直るのに丸1日を費やした。後日談だが、彼女は私のことをかっこいいとは思えど、好意はなかったそうだ。いわれてみれば第三者から仕入れた情報に明確な好意を示す文言はなかったな、、(※前述を参照ください)。
つまり、彼女も体の相性→交際するか決めるという文化だったんだな、、
くしくも私の最も得意とするウェスタンカウボーイストロングスタイルだったとは、。
アレクサンドロス大王の代名詞である「速攻攪乱」が心に染みる。
「さっさとやっちゃえばよかったんだよ~」
遥か昔の英雄アレクサンドロス大王からそう言われてる気がする。
この経験を心に刻み、人生を生きていこう。そう決意した。
あなたが最も人生で後悔した出来事は何ですか?