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コーチングが機能する人・しない人

プロコーチをしているなかでコーチングできる人とできない人がいます。

その違いは何かといえば「態度」です。

これからコーチングを受けようと思っている人や、
コーチとして頑張っているのだけれどクライアントとうまい関係性が作れない。
そんな人向けに「態度」について書いていきます。

実際の例も織り交ぜていくので、脚色もあることをご了承ください。

29歳のコーチングを受けてくれた45歳

まずはコーチングがスムーズに進んだ例。
僕は比較的若いコーチなので、年上の方にコーチングをすることが多々あります。
20代で一回り異なれば立派な人に見えますし、二回り変わると自分の両親と同じ年齢に近いです。
そんな方々とコーチングをさせていただく時は(どんな人とでもですが)謙虚さと大胆さを同時に大切にします。

当たり前ですが、自分より人生の経験が何倍もある方々です。リスペクトの念があることを伝えます。
そして同時にその年齢や行ってきたことを関係性に含めなくていいということを伝えます。
きつくいえばコーチに対してマウンティングや自慢話は必要なくて、自分自身の置かれている状況や感情にフォーカスしてほしいということです。

これを伝えた上でコーチングを行っているのですが、すごく真摯に受け止めてくれた方がいました。
その人は知り合いの関係性で、僕の良いところも悪いところもわかっている方でした。
なのでコーチングという関係になる時に
「橋本にコーチングされたくない。」
「なんでこんな若造に」という気持ちが多少あったと正直に伝えてくれました。

さらにそんな自分に気づいている上で「コーチとして橋本に立ってもらいたいので、遠慮なく話をしたい。本音で話したい」と言ってくれました。

この人のその後については語るに無粋だと思いますが、コーチがいなくても毅然として自分の人生に立ち向かっていく素晴らしい方でした。


プライドが許さない22歳

はたまたうまくいかなかった例もあります。
コーチになっていきたい!というお話しからコーチングをお受けさせて頂いた方で僕の経歴や特性、現在の職業を話した途端にテンションが下がったのがわかる。そんな方でした。
一生懸命にコーチングに戻そうとしたのですが、気になるのは「僕がどういう人物か」ということばかりで、なかなか内省に向かえない。

この人にとってはコーチングとはアクセサリーと同じで
「こんなにすごい人のコーチングを受けているのだから俺もすごい」
というような文脈だったのです。

当時を思い返せば、頑張らずに断る勇気を持つことも大事だったと思うくらいには傷ついたセッションだったと思っています。

ビックコーチビル・キャンベルの教え

世界でも有数のコーチ。ビル・キャンベル氏はコーチングを受けないと決めている相手について下記のように言います。

「利口ぶるやつはコーチできない」
「嘘つきはコーチャブル(コーチングを受けられる状態)ではない。そういう輩は、そのうち自分の言葉を信じ始める。自分の嘘に合わせて事実を曲げるからら余計にタチが悪い」
 

耳が痛いようですが、シンプルで力強い言葉です。

自分に正直であることが自分の人生を好転させる。
また自分に素直である人こそ、コーチングという関係が成り立つ。唯一無二の答えなのではないかと思います。

自分が嘘つきかもしれないと思ったら…

ここで僕は自分のことを思い出したのです。昔から人によくみられようとして話を盛りがちな自分のことを。
コーチングは自分の時間なので、コーチによく思われる必要など全くないのに、どうしてがいいことを言いそうになってしまう。そんな瞬間が今でもあります。
そんな時はそんな状態になっていることをコーチに伝えています。
「今自分をよく見せようとしている自分がいるのです」と。
嘘をつくこと、よく見せることが悪いことではないのです。
大事なのはそんな自分に気づき、それを開示できる相手を持つことなのです。

まさよ

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橋本暢資 多動脳コーチ(PCC)
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