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2025年2月11日(火)「醗酵飲料(日本酒)・神亀 上槽中汲 純米生酒 1999BY」
今日の東京も快晴
朝の最低気温は-2℃、日中の最高気温は10℃。
ああ、今日は建国記念日で祝日なんですねぇ。さて、
昨日は「未利用魚・ヒラ」について書きましたが、今日は「醗酵飲料(日本酒)・神亀 上槽中汲 純米生酒 1999BY」についてお届けしたいと思います。
神亀酒造。
言わずと知れた、埼玉が誇る旨い純米酒を造る酒蔵ですね。創業は1848年(嘉永元年)、1987年からは全ての銘柄を純米酒に転換し、戦後初となる全量純米酒蔵となったのだそうです。
神亀と言えば、純米の中でも特に熱燗に向いたお酒を造っておられてて、この間ご紹介した酒燗器「かんまかせ」も製作自体は小泉成器サンですが、その監修は神亀酒造サンがやってるんですよね。
まぁ、燗酒でなくても神亀酒造さんの造るお酒はドレも旨いんですが。
この間、不定期パトロールで自宅近くの酒屋さんを巡っていたトコロ、冷蔵庫の中に見慣れない神亀の小瓶があったので、手に取って見てみたら「数量限定」と記載されてて、説明書きを良く見てみると「神亀 上槽中汲純米生酒 1999BY」と書いてある。因みに、BYってのはBrewery Yearなので、醸造年度ってコトなのですが、1999と言えば四半世紀前ですわね。四半世紀前の火入れをしていない生酒???アタマ混乱しましたね。日本酒の古酒であれば、厳密な定義は無く2~3年モノをそう言ったり、10年以上のモノを言ったりと、蔵によって区々のようです。ごく稀に四半世紀前のモノが無いワケじゃあないのだろうけれども、間違いなく火入したモノなワケで。しかも、今回のモノは自らは古酒とは言ってないですね、1999BYとあるだけで。
と言うコトで、300mlで1,000円と言うコトだったので、最初は少々高いと思ったモノの、その保存期間のコストと手間暇等を考慮すれば実はメチャ安だよな~、と思い直して即買い。おウチに連れて帰りました。
帰宅後に瓶のラベルを良く見たら、以下の説明書きアリ。
「『神亀上槽中汲』は、圧力を加えずに、酒槽から自然に流れでた酒を、その場でビン詰めした、風味豊かな純米生酒です。薄くにごった状態ですが、濾過や加熱殺菌を一切せず、オリが含まれている為で、品質の異変ではありません。これが本当の槽口酒です。酵母が生きたままビン詰めされていますので、五度以下の冷蔵庫で保管して下さい。ビン詰め後一ヶ月位から、より美味しくなります。室温、または冷やしてお飲み下さい。」
またネットで調べてみると、
「1999年に醸造された「神亀 上槽中汲」を蔵内のマイナス10℃の氷温庫にて20年以上貯蔵した超希少な限定品!ナッツを思わす香ばしい熟成香、トロリと滑らかな飲み口は20年の深みを感じさせます。」とか、
「埼玉県蓮田市にある『神亀醸造』。そこには蔵建物を囲むように沢山の氷温冷蔵庫があり、多くの貯蔵酒が眠りについております。棚卸をする度に忘れさられたような信じられない年月を経たものが発掘され、小ロットで販売アナウンスされています。今回はなんと1999BY醸造、現在が2022BYですのでなんと23年古酒、それも生。」
なんて記載されてたりする。
矢張り、稀少な貴重な酒ですね~。
で、飲んでみると…、
何となく糠漬けを思い起こさせるようなひねた香り、確かにナッツの香りのようでもあり、矢張り永年熟成された複雑な香りがします。生酒と言っても、流石に四半世紀も経っているだけあってフレッシュなカンジは無く、トロリとしてて濃厚で深みのある味わい。甘いか辛いかと聞かれれば、ドチラかと言うと甘口なカンジでしょうか。でも、キレが無いワケでも無い。深い。
中々手に入らないお酒ではありますが、また別途この手のレアーものが手に入ったらお出ししたいモノですね。
明日は「内臓料理・スルメイカの肝を使った料理」について書いて行きたいと思います。