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9月5日(火)「未利用魚・ガンゾウビラメ」
今日の豊田は朝方の雨の後は晴れ。
最低気温は25℃、最高気温も相変わらず34℃近く迄上昇。
まだまだ暑いなぁ。明日以降は熱帯低気圧に変わった台風の影響もあって、雨がふるようなので、コレで暑さも一息付くのかな。さて、
昨日は「有害鳥獣・第2回 命の授業サミット」についてお伝えしましたが、今日は「未利用魚・ガンゾウビラメ」についてお届けして行きたいと思います。
ガンゾウビラメ。
聞いたコトあるヒトは少ないでしょうねぇ。しかも、コレ漢字で書くと「偽造平目」。ニセ作りのヒラメだなんて、ナンとも可哀想なネーミングをされちまったモノであります。
ニセ作りと言っても、分類学的にはキチンとヒラメ科に属しているおサカナなので、ニセでもナンでも無いんですけどね(笑)。
このおサカナの同族としては、瀬戸内海等の名物でもあり、デベラ等と呼ばれトンカチ等で叩いてから炙って食べる干物で有名な?タマガンゾウビラメなんてのもいますね。
このおサカナは日本では本州の太平洋沿岸や日本海・東シナ海沿岸の砂地に棲息しており、底曳き網等で漁獲されます。しかし乍ら、鮮度落ちが早い為、漁獲後の早急な処理を必要とする魚でもある為、イマイチ普及が進まず、マイナー魚・未利用魚の立ち位置に甘んじている、と言うそんな魚なんです。
実際、自分も豊洲市場等でこのサカナを見掛けたコトは皆無ですが、底曳き網漁が割と盛んな西浦や一色の市場に於いては、結構頻繁に見掛けるサカナでもあります。
大きければ、30cm超にも達するとのことですが、西浦や一色の市場で良く見掛けるのは20cm前後のやや小型なモノが多いでしょうか。1枚100円もしない、と言うのがこのおサカナの相場観でありましょうか。
とは言え。
このサカナが美味くないかと言うと、然に非ず。腐っても?ヒラメ科のサカナであるので、魚獲時の処理さえ良ければ、ヒラメと同じように5枚おろしにして捌き、刺身にして食えばヒラメとの区別が付かぬホドの味なので、十分に美味いサカナだると言えると思います。
また、クセの無い白身を持っている為、塩焼・煮魚・唐揚げにフライ・天ぷらにと、ほぼどんな料理・調理方法にも耐え得る万能なおサカナなのであります。
従い、今の時期にこのおサカナを市場等で見付けたら(って、多分そんな機会には恵まれないとは思いますが)、迷わず買いです。塩焼にしてスダチやら柚子等の柑橘系をギュッと絞って食えば、昇天間違いナシです(笑)。
関東近郊でも安価で入手出来るのであれば、お店で出したいサカナの一つなのであります。
カンタンですが、本日はコレまで。
明日は先週訪れた「醗酵食品・田子の塩鰹と田子節」についてお届けする予定です。