2024年11月13日(水)「内臓料理(魚)・カニミソ」
今日の豊田も快晴。
朝の最低気温は12℃弱、日中の最高気温は23℃弱。朝こそ多少は冷えてますが、日中はまだまだ秋っぽくは無いですねぇ。湿度は低いので、過ごし易く爽やかではありますが。さて、
昨日は「醗酵食品・臭桂魚(chou4 gui4 yu2)」をお届けしましたが、本日は「内臓料理(魚)・カニミソ」について書いて行きたいと思います(冒頭写真は韓国のカンジャンケジャン!)。
カニミソ。
美味いですよねぇ。大好きです(カラダに良いとか悪いとか言う下世話な(?)ハナシはさて置き(笑))。
カニミソと一言で言っても、カニの種類は色々あるのだから、夫々の種類によって夫々の美味さがありますね。
マズは、ワタリガニ。
フツーは蒸したり茹でたりして食べるのが一般的で、このカニミソをほじほじし乍ら食べるのも誠に美味いモンです。ただ、個人的にこの蟹のミソの食べ方として一番大好きなのがカンジャンケジャン。韓国のカニの醤油漬け、ですね。基本的には活きたワタリガニを醤油ベースの漬けダレに3~4日ほど漬け込んで作るのですが(漬けダレにはニンニク・生姜・ネギ・赤唐辛子・青唐辛子・昆布・甘草・梨・リンゴ・醤油・みりん等、結構色んなモノを入れているようですが、お店によって異なっており、ソレがお店の特徴にもなってます)、コレが堪らんホドに美味い。身も美味いけれども、トロトロになった内子はもうタマラン。酒も進むし、ゴハンも進む。コレはある意味、カニミソの食い方の究極のカタチなのでは無いかな?と思える次第。
次は、上海蟹。
中国語では大闸蟹(da4 zha2 xie4:だぁぢゃあしぇ)と言いますが、標準和名としてはチュウゴクモクズガニです。日本にはモクズガニがいますが、その仲間の中国版ですね。上海近郊にある陽澄湖(yang2 cheng2 hu2:やんちゃんふぅ)が産地としてもブランドとしても有名です。活きた上海蟹は特定外来生物指定をされているので、輸入は厳しく規制されてますが、何故かアメ横センタービル地下食品街では売られてますね(撮影禁止!となってますが(笑))。
その上海蟹は丁度今頃が旬真っ盛りでありまして、「九圆十尖」(jiu3 yuan2 shi2 jian1:じぉうゆぇんしぃじぇん…旧暦9月は腹蓋が丸いメスが、10月は腹蓋が尖がったオスが美味い、と言う意味)と言われ、正に今です。上海蟹は然程大きなカニではないので、身自体は然程多くはないのですが、矢張りミソがメチャ美味いんです。ワタリガニのミソよりも更に濃厚。今じゃあ、特にブランド蟹なんかは高過ぎて手が出ませんが、ブランドものでないフツーの「河蟹」(he2 xie4:ふぅしぇ)と呼ばれてるヤツであれば、中国の市場でやお安く買えるハズです。日本でも、モクズガニの旬は今でしょう。
他にも毛蟹とかタラバガニ、ノコギリガザミやイシガニ等もありますが、コレらは紙面の関係上(?)割愛(笑)。
最後はズワイガニ。
今年も11月6日にズワイガニ漁が解禁されました。新潟以南の日本海側各地で着々と水揚げされているようですね。12月末~1月上旬頃迄は雌のセイコガニも獲れ、オスは3月20日迄の漁が可能となっています。
ズワイガニのカニミソもワタリガニ等と同様に茹でたり蒸したりしたモノをほじほじして食べるのも美味いですし、カニミソを酒で溶いたモノに茹でた身を一緒にして食ったりしても誠に美味い。
でも、やっぱり究極の食い方は、開高丼かなぁ。
開高丼ってのは、文豪・開高健が越前海岸にある「こばせ」と言う民宿(?)で作って貰った丼物なのですが、セイコガニ7はい分のカニミソ・内子・外子をエイやっと丼に盛り付けたモノで(身も多少入ってたかな?)、今でも「こばせ」で供されているモノです。コレはスゴいですよ~(現状価格は1.6万円)。
以前ココを訪れた際に、最後の〆用としてフルバージョンの1/3程度のモノ(?)を食べたコトありましたが、ソレでも吉野家の牛丼の大盛位の量はありましたから、開高さんどんだけグルマンなのよ!?と驚かされました(因みに、通常の開高丼は米2合分だそうです)。
チョット前にも書きましたが、昨今の北海道では日本海側のズワイの禁漁時期とは殆ど無関係にオオズワイガニがじゃんじゃん水揚げされていて、雌蟹も多く値段は安い割に味は殆どセイコガニと変わらない為、オオズワイのメス使ってなら財布をあまり痛めるコト無く自作開高丼もイケそうですよ(笑)。
と言うコトでカニミソ談義はコレにて。
明日は「漁師料理・石焼鍋」についてお届けする予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?