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2024年5月17日(金)「醗酵飲料(日本酒)・日高見」

今日の東京は終日快晴。
朝方の最低気温は12℃、日中の最高気温は26℃迄上昇。明日も良いお天気のようですが、気温が30℃近く迄上がる予報なので、熱中症には要注意ですね。さて、

昨日は「未利用魚・タケノコメバル」についてお届けしましたが、本日は「醗酵飲料(日本酒)・日高見」についてお届けしたいと思います。

日高見。
コレは宮城の石巻にある平孝(ひらこう)酒蔵さんの主要銘柄です。平孝酒造さんの歴史は古く、江戸末期の1861年(文久元年)に岩手の雫石にある菊の司酒造から分家して貰い、石巻で酒造りを始めたと言うコトなので、160年超の歴史を持つ蔵、と言うコトになります。今でこそ、主要銘柄は日高見としていますが、以前は新関(しんぜき)を主要銘柄としていたようですね。
現主要銘柄の「日高見」の由来としては、今の北上川を指す昔の名称が「ひたかみがわ」であったとの説、「日高見国」から来ているのではないかとの説(但し、日高見国については古代の大和のコトを指しているのか、大和から見た蝦夷地のコトを指しているのか諸説あるようです)、色々とあるようです。

そんな平孝酒蔵さん、現5代目蔵元のお父上の時代に廃業を決め・告げられたらしいのですが、当時東京の食品・種類卸売の大手である国分でサラリーマン生活をされていた現蔵元の平井孝浩さんが、急遽実家に戻り蔵の立て直しに着手されたのだとか(1987年)。当時は、酎ハイブームやらスーパードライが発売されたりしてて、日本酒は凋落しつつあったので(一部では地酒ブームもありましたが)、蔵元子弟が多く通う名門農大醸造科学科出身でもない現蔵元は相当ご苦労をされたようです。
そんな中でも、世界三大漁場の一つとも言われる「三陸金華山沖」を抱え、四季折々の魚介類が豊富に水揚げされる北上川河口に開けた港町であるココ石巻で、様々な試行錯誤の上で「魚でやるなら日髙見だっちゃ!」をテーマに掲げ、主要銘柄を「日高見」に絞り、魚介類を食べながらの食中酒にピッタリの酒造りを目指して造って来られたのがこのお酒(現在のスタイルを確立する迄には10年近く掛かったようですが)。
 
自分がやろうとしているお店でも、当然魚介類は主力商品なので、コレに合うお酒(と言っても、大半の日本酒は魚貝類に合うんですけどね(笑))として、そんな心意気で造っておられるお酒は外せないかなぁ。
 
日高見には様々なラインナップがあって、ラベルにもろ「魚でやるなら日髙見だっちゃ!」と記載のある特別純米辛口本醸造辛口、日本酒度+11度の超辛口純米、寿司に合わせられるように造られた芳醇辛口 純米吟醸弥助純米大吟醸 助六江戸桜純米 渡船2号純米 山田穂などの定番酒、ソレ以外には初しぼり かすみざけ純米吟醸 うすにごり夏の純米吟醸純米 秋あがりなどの季節モノも造っておられるようです。
東日本大震災でも被災され、ソレを機会に設備も一新されたりして色々とガンバっておられる蔵元です。応援したいですね。
 
と言うコトで今週はコレにて。
週末のお天気はマズマズのようではありますが、引き続き暑い日は続くようです。
来週月曜日にはまた新たな節気に入るので「二十四節気小満(しょうまん)」についてお届けする予定です。
では皆さん、良い週末をお過ごし下さりませ~!

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