2024年4月22日(月)「未利用魚・ノロゲンゲ」
今日の東京は小雨のち午後から曇り、その後は晴れ。
朝方の最低気温は13℃、日中の最高気温は18℃迄しか上がらず。週末も然程天気は良くは無かったけれども、ハッキリしない天気となりましたね。穀雨の時季なのでしゃーないんでしょうか。さて、
先週末は節気の変わり目であり「二十四節気・穀雨(こくう)」についてお伝えしましたが、本日は「未利用魚・ノロゲンゲ」について書いて行きたいと思います。
ノロゲンゲ。
まぁ、フツーのヒトはそんなサカナ見たコトも聞いたコトも無いでしょうねぇ。自分も、ホタルイカ掬いで富山に通う(?)ようになって、初めて知ったサカナであります。
そもそも、このおサカナは日本海沿岸の200~1,800m辺りの深海を棲息域としており、コレを専門に狙って獲る漁師はおらず(笑)、日本海では良く獲れるズワイガニ漁やら、バイガイ等のカゴ漁のオマケ(副産物?混獲物??)として獲れるモノであって、その昔は捨てられてたような可哀想なおサカナなのであります。でも、最近はチョットだけソレが見直されていて、虎視眈々と(?)中央進出も狙っている立ち位置にある(?)のだそうです。
まぁ、ご覧になってもお分かりの通り、このサカナは全身がゼラチン質に覆われていて、ぷるぷるフニャフニャのおサカナであります。従い、刺身を引くとか、焼いて食べてみるとか、そう言う食い方には全く向いておらず、矢張り汁モノ系が良いおサカナだと思います。
でも、ですね。
個人的な好みはあるとは思いますが、このゼラチン魚は美味いです。鮮度の良いノロゲンゲは産地に行かないと入手困難だと思いますが(豊洲では見たコトありません…でも、新潟に本拠地を持つ角上魚類さんでは売られてたかも)、鮮度良いモノの汁モノはメチャ旨だと思います(個人的感想ですが)。
汁モノの具に入れたこのおサカナは咀嚼する(嚙み砕く)必要がありませんね。お口に入れて、チュルっと吸い込むだけ(歯で濾すカンジ?)。アトは、残ったホネ等をぺっぺっと吐き出すだけ。決して褒められた食べ方では無いけれども、コレがサイコーなんです(って、多分コレは食ってみないとワカランと思います)。
まぁ、ノロゲンゲをこんな風に食って「コレがサイコー!」なんて言っているヤツは他には殆どいないと思いますが(笑)、美味いです。他にこんな風に食って美味いサカナは知りません(あ、クサウオとかビクニンなんかもソッチ系かな)。
ゲンゲのお仲間には、この他にもタナカゲンゲやシロゲンゲ、カンテンゲンゲ等もいるようですが、ココ迄ゼラチン質の強いサカナはいないんじゃないかな(シロとカンテンは未食ですが)。
まぁ、富山に行き、チャンスがあればお召し上がりになって戴ければと思います。
明日は「醗酵食品・スクガラス」について書いて行きたいと思います。
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