2024年10月15日(火)「未利用魚・ツノナガチヒロエビ」
今日の豊田は曇り時々晴れ。
朝の最低気温は16℃、日中の最高気温は昨日より少々下がって27℃弱。ソレでも25℃超えてるんで夏日でしたね。もう10月も半ばだってのに(笑)。さて、
昨日は「内臓料理(魚)・サンマのワタ」についてお伝えしましたが、本日は「未利用魚・ツノナガチヒロエビ」についてお届けしたいと思います。
ツノナガチヒロエビ。
コレを見たコトあるヒト、食ったコトあるヒトは少ないのではないかと思います。多分このエビは(多分)深海底引網漁をやっている地域だけで水揚げされ、売られているモノだからだと思います。豊洲市場で見たコトはありません。
個人的には、地元の西浦鮮魚マーケットと一色さかな村以外で見たコトはありませんが、他の深海底引網漁をやっている地域でも多少は入手可能な状況のようです。
このエビは深海性であり、水深300~400mに棲息しており、日本では房総から鹿児島迄の太平洋岸に、世界的には割とドコにでもいるエビであるようです。前述の通り、水揚げは深海底引網漁をやってる静岡・愛知・三重・鹿児島辺りにはあるようです。
このエビは写真で見ても分かる通り、真っ赤と言うか深紅ですね。カラダも割と大きいのですが、アタマも結構デカい。悪くないと思うのですが、このエビは脂が強い。生で食べ過ぎると腹に来ると言われてます。コレを獲る(と言っても混獲ですが)漁師でさえも、警戒して沢山は生では食べないとも言われてます。自分も生でも食ったコトもあり、確かに脂強めではありますが、そんなに不味いワケでも無いと思いました(かと言って、モノ凄く美味いワケでもないのですが、少々エグみがあるカンジでしょうか)。
だから、市場価値は高くなく、お安い。西浦鮮魚マーケットなんかでは、結構な量があっても300円とか600円程度で売られており、ある意味お買い得でもあります。
ただ、火を通せばソレなりに美味く、味噌汁にしたり、煮物にしたり、アヒージョにしてみたり。悪くは無いですよ。
まぁ、刺身で出してお客さんに腹下されても困るので、仮に入荷があったとしても、やっぱ火を通す料理で出さないとイカンやつかも知れません(笑)。