9月12日(火)「未利用魚・ニギス」
今日の豊田は曇り時々雨。
最低気温は23℃、最高気温は27℃までしか上がらず。
天気悪かったせいもあるけれども、昨日に続いて最高気温が30℃を割れて来ましたね。そりゃあ、9月も中旬に差し掛かっているので、当然と言えば当然なのでしょうが。夜もクーラー掛けなくても寝苦しくはないし、早朝散歩も暑くはなく心地よくさえもなって来ました。さて、
昨日は「有害鳥獣・アナグマ」についてお届けしましたが、今日はおサカナ編「未利用魚・ニギス」についてお届けしたいと思います。
ニギス。
実は、コレは未利用魚とは言えないおサカナですね。結構全国津々浦々大体ドコでも獲れるし(ドチラかと言えば日本海側に多めではありますが)、実はフツーにスーパー等で売っている地方もままあると思います。確かに、アジやサバ、マグロやブリ等のようなメジャー級ではありませんが、食されている地域は可也多いサカナだと思います。
ただ、一般的かと言うと、そうでもない。多分、関東在住の方にとってはあまり身近な存在ではないだろうし、常食しているヒトは殆どいないのだと思います。
ニギス(似鱚)は読んで字の如く、キス(シロギス)に似た体型・見てくれをしているからそのように名付けられたのだと思います。確かに、体型・見てくれはシロギスと同じでスリムな円筒形のサカナですからね。
でも、シロギスがスズキ目スズキ亜目キス科キス属であるのに対して、ニギスの方はニギス目ニギス亜目ニギス科ニギス属なので、全く別物であり、独立色の強い?おサカナなのであります(スズキ目じゃないのは意外だったかな…)。
また、棲息域についてもシロギスが沿岸の砂泥地(比較的浅場)であるのに対し、ニギスは比較的深い海(200m前後)の砂泥地となってます。
更には、シロギスは比較的高級魚であるのに対し、コチラは全くの低級魚・大衆魚であると言うコトで、可也対照的な存在になってますね(笑)。
と言うコトで、このおサカナは深海性の魚なので、深海底引き網をやってる地域で多く獲られ・食されているようです。だから、西浦や一色でも良く揚がるんですよね。
鮮度落ちが早いのが難点ではあることと、然程大きくはならない為に捌くのが少々面倒臭いと言う点を除いては、安い割には美味いし、調理方法のバリエーションも多いので、お総菜魚としては秀逸な存在なのだと思います。
鮮度の良いモノであれば刺身で良し、煮ても焼いても美味いし、フライや天ぷら等の揚げ物もスバらしい。要は万能選手、ですね。
深海性の魚だけあって、脂もたっぷりで、その点では身質的にはメヒカリ等と似た感じもします。干物も美味いです。
と言うモノなので、安く大量に手に入るのであれば(処理は面倒臭いものの)、コレから開店するお店でご提供出来たら良いかな、と思えるサカナです(早い鮮度落ち問題を何とかクリアーするよう、も少しお勉強しなきゃ…)。
今日はコレ迄。
明日は先週参加した「醗酵食品・三河キュイジーヌ」について書いて行きたいと思います。
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