2024年10月28日(月)「未利用魚・テラオクルマエビ」
今日の東京は雨のち曇り。
朝方の最低気温は17℃、日中の最高気温は21℃弱。少々気温低下しましたね。
今日からは二十四節気・霜降の次項、七十二候の「霎時施(こさめときどきふる)」(小雨が時々降る時季)となりました。秋雨の時季ってコトですね。まさに、秋雨前線停滞中の今です。さて、
先週末は少々予定を変更して「内臓料理(動物)・フォアグラ」についてお届け致しましたが、今日は「未利用魚・テラオクルマエビ」について書いて行きたいと思います。
テラオクルマエビ。
知らないですよねぇ。自分も昨年、一色さかな村で無償お手伝いを始めてから、初めて見た・食べたエビですからね。しかも、日本国中探しても、流通は殆どしていないみたいだし、「市場魚貝類図鑑」を主宰されているぼうずコンニャクさんでさえ、未食のエビだったりするワケですからねぇ。
そんなレアなテラオクルマエビなので、ネットで検索してもあんまり情報は出て来ません。獲って食ったヒトも然程多くは無いようで、食レポ等も殆ど出てません。
ただ、そもそもがクルマエビ科のエビであり、日本に棲息している比較的メジャーなお仲間にはクルマエビ・ウシエビ(所謂ブラックタイガー)・シバエビ等がいますが、このテラオクルマエビはその姿カタチに於いても、またお味的にはソレらのエビに引けを取らない位のエビだと思います。
特に、姿カタチについては、クルマエビのしっぽの美しさは中々のモノですが、このテラオクルマエビのしっぽも大変美しいんですよね。赤から紫へのグラデーションがスバらしいです。また、特筆すべきはヒゲ。全体的には赤っぽい体色なのですが、長く伸びたそのヒゲは何故か真っ白。コレまたスゴいコントラストで、とってもステキであり、粋なのであります。
味の方も、クルマエビに負けず劣らずでありまして、刺身で食べても、焼いて食べてもとっても美味い(と言うか、クルマエビだと言われて出されても、多分その差が分からないホド)。
そんなテラオクルマエビをお見せで出せる機会は中々無いかとは思いますが、入荷したら是非出したいモノの一つでもあります。
明日は「漁師料理・てこねずし」についてお届けする予定です。