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2024年11月20日(水)「醗酵飲料(日本酒)・多賀治」
今日の東京は深夜は晴れ、早朝からはずっと小雨。
朝方の最低気温は5℃少々、日中の最高気温も8℃にも届かず。一気に冬になってしまいましたですね。さて、
昨日は「有害鳥獣・鹿肉に関するウンチク話」をお届けしましたが、本日は「醗酵飲料(日本酒)・多賀治」について書いて行きたいと思います(冒頭写真は以前に飲んだ多賀治の純米大吟醸朝日)。
多賀治。
コレはあまりメジャーなお酒ではないし、東京都内でもあまり売っている酒屋さんは多くは無いので(確か、9店のみ)、知らないヒトもいようかと思います(あ、勿論ネット通販系では普通に買えますが)。
造っている酒蔵は岡山は倉敷にある十八盛酒蔵さん。創業は江戸時代の天明5年(1785年)と言うのだから、約240年ですね。古い蔵です。今の当主で八代目なのだそう。
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お店の年表を見ると、「十八盛」と言う銘柄は江戸の慶応年間の頃に造られ、現当主就任後に十八盛酒造株式会社と言う会社組織に移行、「多賀治」と言う銘柄は現当主が杜氏就任翌年の2013年に当時革新的な酒造りを行い、この蔵の中興の祖とも言える五代目に敬意を表してその名を貰って名付けられたモノのようです。
実はこのお酒、家から徒歩200m圏内(?)にある大阪屋酒店さんで取り扱っていて知ったお酒なんですね。
倉敷と言えば、瀬戸内海に接した古い街であるコトもあって、この蔵では「昔から瀬戸内の魚介類に合う旨味のあるお酒を造っています」、「近年では、食の多様化ということで和食・洋食を問わず様々な味わいの料理が作られていて、それぞれの料理に寄り添うように、穏やかな香り・米の旨味を生かした豊かな味わい・呑み飽きしないキレの三つのバランスを大切にした食中酒を造るように心がけています」と言うコンセプトで、とっても納得感のある良い酒造りをされています。
そんな蔵が造る「多賀治」。
新しいコトに常に挑戦し続けた五代目に敬意を表して作られた新たなブランドだけあって、岡山県産の朝日・山田錦・雄町などの酒米と、蔵の近くを流れる高梁川の清冽な水に拘り、惜しまず誠実な酒造りをされてます。
また、定番のラインナップとしては「純米雄町無濾過生原酒」・「純米雄町無濾過火入原酒」(以上白ラベル)、「純米吟醸山田錦無濾過生原酒」・「純米吟醸山田錦火入原酒」(以上青ラベル)、「山廃純米雄町火入原酒」(赤ラベル)、「純米大吟醸朝日無濾過生原酒」(オレンジラベル)・「純米大吟醸雄町火入原酒」(黒ラベル)となっていますが、コレらの他にも「裏多賀治」やら「たかじ プロトタイプ」、「生酛純米雄町」やらもあり、中々に多士済々な商品を取り揃えておられます。
更には、主力の「十八盛」もあれば、白黒動物シリーズ、秋あがり等その他のシリーズもありますので、商品的には相当数がありますねぇ。
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カンジンのお味の方はと言えば、そもそも岡山の日本酒は全般的に軽やかで優しい飲み口・口当たりで爽やかな喉越しとふくよかな旨味が特徴とされているようですが、県北は濃醇で旨味が強く、県南は端麗辛口や甘口がメインと言われているようです。
そんな県南に位置する多賀治の全般的な評価としては、果実のようなフレッシュさと芳醇な甘さ、酸から由来するキレも特徴的だと言われているようです。
超辛口日本酒好き派のヒトからは生ぬるいと思われるかも知れませんが、この特徴は確かに魚介系には合うんだと思います。
と言うコトで、コレはラインナップに入れたい一つかな、と考えてます。
明日は「開業準備・(幻の?)大家さん宛プレゼン資料」についてお届けする予定です。