2024年10月14日(月)「内臓料理(魚)・サンマのワタ」
今日の豊田は晴れ。
朝方の最低気温は16℃、日中の最高気温は28℃迄上昇。昨日から実家の方に帰省してます。どうやら東京よりもコチラの方が少々暖かいカンジです。
昨日は二十四節気・寒露の次項、七十二候の「菊花開(きくのはなひらく)」(菊の花が咲き始める時季)となっています。そうか、そろそろ菊の花が咲くんですね。さて、
先週末は「有害鳥獣・イノシシの牡丹鍋」についてお届けしましたが、今日は「内臓料理(魚)・サンマのワタ」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。
サンマのワタ。
コレは賛否両論だと思いますが、酒飲みの方なら好きなお方の方が多く、お子ちゃま舌の方(失礼!)は苦手な方が多いように思います(笑)。
今が旬ど真ん中のサンマ、単に塩焼だけでも美味いけれども、このワタを使った料理も今ならではの味わいでは無いかと思います(解凍サンマじゃあ、ワタは使えませんからね~)。
サンマのワタ(=内臓)はホロ苦い。が、酒飲み的にはソレがまた美味い。サンマには胃袋が無く、従って食べてから出す迄に僅か数十分しか要せず、食ってスグに出す=人間が食中毒になる原因となるようなモノ(有害物質?汚染物質??)を溜め込まない為、新鮮なサンマであれば内臓は安心して食べられる、と言うコトのようです(自分の場合、秋刀魚以外のサカナの内臓もじゃんじゃん食べてますが…)。
また、サンマのワタにはビタミンA・B12・カルシウム・鉄分など豊富な栄養素が含まれている為、ウィルスからカラダを守ってくれる抵抗力を付けてくれたり、目に良かったり、美容効果があったり、血液サラサラ効果、脳の老化予防等、中々にスグれた効能も持ち合わせているようなのです。
従い、コレを食べないと言う選択肢はないですね(笑)。
そのワタを使った料理としては…。
マズ、一番ポピュラーなモノとしては、ワタ焼でしょう。サンマを捌き、取り出したワタを叩いて濾し、ソレに醤油・酒・みりん等を加えて延ばしてタレを作る。このタレを3枚におろしたサンマに塗って焼く。ソレだけ。焼き上がったサンマはほんのりとワタの苦味を帯びて、コレが美味い。酒が進むコト、間違いナシ(冒頭写真が、コレですね)。
次は、サンマ刺のワタ醤油和え。
鮮度良く、刺身クオリティのサンマが入手出来たなら、コレまた美味い。サンマの鮮度は、腹が破れていないのは当然であるとして、口の先っちょが黄色くなってるヤツは鮮度落ちしてない証拠なので、そういうのを選ぶ。ソレを三枚におろし、中骨を骨抜きで抜いて皮を引いて一口サイズに切り分け。ソレにワタにはやっぱり醤油・酒・みりんを加え、場合によっては擦り下ろした生姜も加え、切り分けた刺身に和えれば、出来上がり。コレまた酒のアテとしてサイコーの部類。カワハギの肝和え、アワビの肝醤油に匹敵する酒肴じゃあないですかね。
洋風でヤルんなら、ワタ入りパスタ。作り方の詳細は省くけれども(ネットで検索すれば幾らでも出て来ますので)、コレまた美味し。和風に飽きたら、コレもありかと。
最後は、究極。
ワタだけ焼。ワタ嫌いのヒトがいたり、刺身を造ったりする場合等には、ワタを取り除きますよね。その時に出たワタだけをアルミホイルに乗せ、塩を振って焼くだけ。至ってシンプルだけれども、ワタそのモノの美味さを堪能するコトが出来るので、ある意味究極。コレも好きです。当然、酒は進む、進む(笑)。
今日はチョットだけマニアックな内臓料理でありましたが、お好きな方は是非お試し下さりませ。
明日は「未利用魚・ツノナガチヒロエビ」について書いて行きたいと思います。