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2024年3月18日(月)「未利用魚・オオメハタ」

今日の東京は快晴。
朝方の最低気温は6℃、日中の最高気温は13℃。昨日迄の春の陽気はドコへやら。急激な気温低下と、強い北風が吹いていて、体感温度的には可也寒い一日となりました。どうやら、この寒さは今週いっぱい続くようですね。春は、まだ遠い。さて、

先週末は「内臓料理(魚)・酒盗(しゅとう)」についてお届けしましたが、本日は「未利用魚・オオメハタ」について書いて行きたいと思います。

オオメハタ。
多分、聞いたコトは無いですよねぇ。ハタとの名は付けられてはいるものの、ハタの仲間ではありません。所謂標準和名はオオメハタなんだけれども、地元の愛知でも他の地域でも一般的に「シロムツ」と呼んでいるコトが多いようです。
かと言って、クロムツの仲間かと言えばそうではなく(アレはムツ科)、はたまたアカムツ(ノドグロ)の仲間と言えばそうでもないらしく(アレはホタルジャコ科…オオメハタで検索して出て来るサカナ図鑑系のページではオオメハタをホタルジャコ科としているモノも結構ありますが…)、オオメハタはマラキクチダエ科に属するおサカナのようです。

このサカナは日本の周りだと新潟や東京湾~鹿児島の水深500~600mのトコロに群れを成して棲息している深海性の肉食魚ですかね。この目の大きさはキンメダイなんかと似てて深海魚ってカンジだし、大きな口は肉食魚のソレですね。世界的にも韓国の済州島やフィリピン、オーストラリア近海にもいるようなので、その棲息域は割と広範に亘っているようです。
ただ、ご多分に漏れず、深海底引網漁をやっている地域でしか獲れないサカナだし、成魚でも大体15~20cm程度とサイズ感に乏しいコトもあって、マイナー魚の地位に甘んじざるを得ないお立場にあり、ほぼ産地でしか流通していないと言うのが実情でありましょうか(豊洲でコレを見たコトは無いですねぇ)。

ただ、お味的にはハタやらムツやらの名前が付けられるだけあって(?)、多少脂も乗っているけれども割と淡白な白身であるので、食材としては万能であって、刺身良し・焼いて良し・煮ても美味いと言うスグレものですね。
我がホームグランド市場である西浦鮮魚マーケットではちょくちょく見掛けますが(ただ、何故か一色さかな村ではあまり見掛けない)、大抵1匹100円前後で売られているコトが多く、まぁ殆ど総菜魚の扱いですかね。

でも、コレだけ美味いサカナなので、単に惣菜的に食われるだけじゃあ勿体無いです。
コレは特に東京のヒト達にも知って貰って食べて貰いたいサカナの一つだと思います。
季節になったら(西浦で出回るようになったら)、現地からお取り寄せして提供したいサカナです。

明日は「有害鳥獣(ではないですが)・キジバト」について書いて行きたいと思います。

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