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2025年2月26日(水)「醗酵飲料(焼酎)・盛若」
今日の東京も快晴。
朝方の最低気温は0℃、日中の最高気温は17℃弱迄上昇。今日からは暖かくなりましたね。週末に掛けてもっと暖かくなって行くようです。本格的な春到来、かな。さて、
昨日は「漁師料理(?)・日本以外の生魚料理」についてお伝えしましたが、今日は「醗酵飲料(焼酎)・盛若」について書いて行きたいと思います。
盛若。
伊豆諸島の中の神津島にある「神津島酒造株式会社」サンが造り出す麦焼酎のブランドです。
個人的には、食いモノであれ、飲み物であれ、割とクサいモノ系・クセツヨ系が好みであり、例えば麦焼酎であれば、所謂「麦チョコ」系と言われる「兼八」であったり、「特醸泰明」だったり、或いは「麦汁」等のインパクトの強いお酒が好きなんです。
まぁ、昔からある「いいちこ」やら「二階堂」やらも悪くは無いけれども、大して良くも無い(笑)。
そんな焼酎経験豊富(?)な自分が(笑)、久々に「お!コレは旨い酒だ!!」と思ったのが、この「盛若 樫樽貯蔵」。
以前お知らせした「醗酵飲料(焼酎)・東京島酒」でお伝えした通り、伊豆諸島の焼酎造りは江戸時代後期に琉球貿易でとっ捕まり八丈島送りとなった廻船問屋の丹宗庄右衛門が島人に教えたのが始まりとされてますが、この神津島で焼酎造りが始められたのは神津島酒造が出来た明治27年(1894年)からと言われてます(現在に至る迄、ココが島唯一の焼酎蒸留所)。130年余の歴史ある蔵と言えるでしょう。
神津島には島のシンボルとも言える天上山(標高572m)と言う名の火山があり(837年噴火)、この山の火山岩である流紋岩と言うきめの細かい岩質によって、降った雨が山頂の土の中に深く入り込み、年月を掛けてゆっくりと濾過され、ソレが「つづき湧水」やら「多幸湧水」やらと言う非常に澄んだ清らかな天然水を作り出す(因みに、何れも「東京の名湧水57選」にその名を連ねてます)。
この清らかな湧水を使い、国産の二条大麦(←但し、神津島産では無い模様)を原料として、減圧蒸留方式で造り出されているのが盛若の特徴。
この製法により、口当たりが非常に円やかで且つ喉越しも滑らかな、ソレでいて軽快でクリアな味わいとなって飲み易い焼酎が出来上がるのだとか。また、二条大麦を使用している為に、麦の豊かな風味とコクが感じられ、総合的に見ても非常にバランスの取れた、旨味たっぷりの麦焼酎に仕上がってるんですね。
更に加えて言えば、「盛若 樫樽貯蔵」に関しては上述で出来上がった麦焼酎を、ウィスキーやワインの熟成に使用されるコトの多いフランス製の樫樽(オーク材)に3ヶ月~1年間熟成させて仕上げられている為、仄かな琥珀色と独特な香り、更に円やかになった味わいに仕立て上げられてます。
上述の通り、麦チョコ系のインパクト系麦焼酎も良いけれども、こうした旨味たっぷり系の麦焼酎もエエもんです。知らなかったなぁ…。
酒屋さんで見付けたら、是非お試し下さりませ(小々お高いのは玉に瑕ではありますが)。
明日は「調味料・魚醤」について書いて行きたいと思います。