2024年11月6日(水)「有害鳥獣・長期保存の為のマイナス60℃冷凍庫」
今日の東京は曇りのち晴れ。
朝の最低気温は13℃、日中の最高気温は15℃迄しか上がらず。明日からは更に気温は下がり、朝は6~9℃と10℃割れ予報になってますね。まぁ、そりゃ11月も中旬に差し掛かろうってんだから、気温低下も已むを得ますまい。コレで一気に紅葉も進むでしょう。さて、
昨日は「醗酵飲料(焼酎)・新焼酎 やきいも黒瀬 焼きたて」をお届けしましたが、本日は「有害鳥獣・長期保存の為のマイナス60℃冷凍庫」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。
マイナス60℃冷凍庫。
コレは家庭ではあまり一般的なモノではありませんね。ただ、大手の冷凍庫メーカーからは家庭用の比較的小さなモノは発売されているんですよ。
実は、狩猟を始めた頃から、ほぼ毎週末の日曜日に所属する狩猟隊が行う巻き狩りに年がら年中参加してました(通常猟期は11月15日~2月or 3月15日迄なのですが、ソレ以外の期間も有害鳥獣駆除活動をしてましたので、猟犬が暑さで死んでしまう可能性のある8月以外は、年中参加してました(笑))。巻き狩りに参加すれば、自分が撃った獲物でなくても、所謂「マタギ勘定」と言うヤツで猟に参加したヒトには平等にお肉が分配されるんです。大抵はほぼ毎週イノシシやシカが1~2頭は獲れてましたので、毎週毎週2~3㎏のお肉をお持ち帰りするのがフツーでした。
そのお肉をどうするのか?と言うコトで、我が家にも長期保存も利き品質劣化が少ないマイナス60℃冷凍庫を導入する、と言うコトになりました。
超低温冷凍庫メーカーは何社もあるのですが、そんな中でも矢張りダイレイと言うメーカーのモノが優れていて、家庭用の小型のモノも出していると言うコトで、フィッシュボックスFB-77ecoと言うヤツを購入。キャパ的には70ℓはあるものの、上述のような状況でありましたので、コレもスグにいっぱいに(笑)。ヒト様にお裾分けする等して、ナンとかカンとかやりくりしてました(贅沢?)。
購入したFB-77ecoは、そのネーミングから見ても分かる通り、ケモノ肉保存用と言うよりは釣人が大量に釣って来たおサカナを家庭でも長期に保存する為に制作されたモノなのですね。自分は、サカナに関して言えば折角鮮度の良いモノが産地からの取り寄せや豊洲市場等からも仕入が可能なので、敢えて冷凍する必要は無いと考えてます。従い、余程のコトが無い限り、マイナス60℃冷凍庫にサカナは入れないんです(多分、コレからもソレは同じ)。なので、超低温冷凍庫は飽く迄もケモノ肉用に使用したいと考えてます。
食品ロス防止の観点や、ワンオペの効率営業の為には、例えば作り置き惣菜の真空パック後冷凍保存と言う手を使う可能性もありますが、その場合には超低温である必要はなく、通常のマイナス18~20℃冷凍保存で充分。なので、超低温はやっぱりケモノ肉特化となると思います(もしかしたら、イクラやカラスミ等には使用するかも知れませんが)。
ただ、実際にFB-77ecoを使用してみて気付いた欠点が何点か。
1つは上蓋開きなので、下の方に入れたモノがいつの間にか忘れ去られてしまうリスクが大きいと言うコト(定期的に整理すれば良いのですが、マイナス60℃でカチンカチンに冷凍されたモノを出したり入れたりするのは結構な労力が必要なんで、イヤんなっちゃう…)。
次には、マイナス60℃の超低温をキープする為には矢張り消費電力が多く結構な電気代が掛かってしまうコト。カタログに拠れば、FB-77ecoの消費電力量は85kwh/月となっているので、電力単価31円を乗じれば、この冷凍庫だけの1ヶ月の電気代で2,600円少々掛かってしまう(通常のマイナス20℃程度の冷凍庫ならば、100ℓキャパのモノでも年間の電気代は4~8,000円と言われているので、所用コストは通常のモノ比較4~8倍ってコトになりますね…改めて、高いなぁ…)。
ソレでも、マイナス60℃冷凍庫であれば、1年保存してても品質劣化は殆どしないとも言われてますので、このメリットは大きいかと。現に、豊洲市場等の仲卸に置いてある冷凍庫の大半はマイナス50~60℃仕様のモノが多いんですよね(って、自分は仲卸じゃあないけれど(笑))。
と言うコトで。
今回は、上述の反省点(?)も踏まえて、ダイレイ製の3段式冷凍庫の導入を考えています。何故か、同じ50ℓ冷凍庫でスペックも殆ど変わりないように見えるのですが、家庭用のモノであるFBU-50ecoで定価214,500円、業務用のモノであるGS-50vで定価330,000円となっています(う~ん、この差は不思議…。消費電力量も微妙に違うんだけど、スペック的には大差無し…)。
同じようなスペックであれば、素直にFBU-50ecoを買えばエエじゃん!と思うのですが、もう一つ考慮すべき点が。
ソレが補助金。
冷凍庫の新規導入の場合、使える可能性のある補助金としては経済産業省が旗を振る「小規模事業者持続化補助金」での申請が通れば導入費用の2/3補助があるし、東京都環境局が旗を振る「省エネ型ノンフロン機器普及促進事業」で承認されれば対象経費の2/3助成と、2つがあります。が、とある業者に拠れば、業務用の場合にはコレが適用となるのは間違いないものの、家庭用のモノだと適用対象外かも、とのコトでしたので、この点については更なる調査が必要なんです。家庭用でも適用されれば、電気代は別にしても導入コストが2/3になるし、元が業務用比較で安価なので、コレは大変助かります。
とまぁ、こんな状況です。何れにせよ、ジビエ系は有害鳥獣駆除活動をやっているトコロが多いので年がら年中入手するコトは可能ではあるものの、矢張り猟期の脂を蓄えたヤツはその時季にしか獲れないので、ジビエを出すと決めるからにはマイナス60℃冷凍庫の導入は必須でありましょう。さてさて、どうしますかな(笑)。
明日はまたしても季節が一つ進みますので「二十四節気・『立冬』の時季のメニュー(案)」についてお届けしたいと思います。
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