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2024年12月10日(火)「未利用魚・ヒウチダイ」

今日の東京も晴れ。
朝の最低気温は1℃、日中の最高気温は13℃。またまた昨日同様に肌寒い日となりました。さて、

昨日は「二十四節気・『大雪』の時季のメニュー(案)」についてお届けしましたが、今日は「未利用魚・ヒウチダイ」について書いて行きたいと思います。

ヒウチダイ。
コレ、見たコト・食ったコトあるヒトは少ないでしょうねぇ。結構マニアック系なおサカナですので、東京の市場・スーパーなんかでも全く見たコトありません(小田原魚市場辺りや戸田辺りならばあるかも知れませんが)。
コレもどちらかと言えば深海系のサカナです。現状、実家帰省時のホームグランド市場として一色さかな村と西浦鮮魚マーケットに通っており、ヒウチダイは西浦には時々揚がりますが、一色で見掛けるコトはあまりないんです。恐らく、深海系の漁をやっていても、一色は愛知県よりも西側、西浦は東側(伊豆方面迄?)にお出掛けするコトが多いからなのかな?と考えています(違ってるかも知れませんが)。

ヒウチダイは、深海系でもメジャーで美味なキンメダイのお仲間で、キンメダイ目 ヒウチダイ科 ヒウチダイ属のおサカナでして、常磐以南の太平洋沿岸の水深300~1,000mの深海に棲息してます。ただ、キンメに比べるとやや小振りなモノが多く、またキンメのような派手さ?キレイさ?が無く、カラダの色合いもくすんだカンジあり、極め付けとしてはおカオが少々黒ずんでいたりして薄汚い(笑)。まぁ、お世辞にも美味そうには見えないおサカナですね。同じヒウチダイ科には似たような姿カタチをしたハシキンメと言うのがいますが、コチラの方が体色も明るい色合いで、カラダもヒウチダイよりも大きいので、2つ並べられて2択を迫られたら(って、どんな状況だ?(笑))、多分ハシキンメを選ぶヒトの方が多いんじゃないかな?

ただ、ただ。
このヒウチダイ、とっても美味いんです。確かに、カラダはあまり大きくない割にアタマでっかちなので、可食部は然程多いとは言えないのですが、煮ても焼いても、そして刺身で食っても美味い。西浦鮮魚マーケットでは、大抵の深海魚系のサカナは10匹入って200~300円みたいな値付のモノが多いのですが、ヒウチダイはその2~3倍はしてます(この間買った冒頭写真のヤツも、大小取り混ぜ12匹で700円)。矢張り、売るヒトも買うヒトもその美味さがキチンと評価されていると言う証左であろうかと思います(同様のコトが言えるのが、ハダカイワシやカゴカキダイでしょうか)。

ヒウチダイの姿造り。刺身にしても、美味い!
ヒウチダイの塩焼。塩焼もコレまた良し!
ヒウチダイの煮付。煮付けても美味いし、内臓がコレまた堪らん!

このおサカナが入ったら、是非皆さんにもお召し上がり戴きたいと思えるモノなんです。
是非、お試し下さりませ。
明日は「有害鳥獣・狩猟免許(その2)」についてお届けする予定です

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