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13年目のエコキュートを交換する話 (その1)

2011年。新築から10年目のわが家もオール電化ブームの影響を受け、ガス給湯器から割安な夜間電気を使い、沸かした湯を貯めて使うという「エコキュート」を導入した。

それが先日からチョロチョロと小川のせせらぎのような音が近くで聞こえると思ったら、この貯湯タンク辺りから水漏れを起こしているらしいことに気づく。

絶え間なく流れ出す水。早く止めなければ水道代どうなる?

ここから始まる給湯器交換の顛末。時系列で記録していこうと思う。
2024年現在のエコキュートにまつわるお金、またその周辺の話である。

ちょうどあの頃「ブーム」で導入したエコキュート達がそろそろ、また次々に寿命を迎え、「交換」という転機に入っているだろうこの時期。ある意味そこそこ役に立つかも知れない、という思いから情報として記録していく。

■ガス代と電気代

2011年11月、エコキュートを導入。
当時、名前は知っていてもそれがどういうものか、そもそもブームらしかったことさえ知らなかった自分。
ガス代+水道代+通常の電気代、そしてオール電化における電気代+水道代を比較すると、そこに意外な差額が出ること、これにエコキュートの導入費用を加えてもまだお釣りが出ることにちょっと衝撃だった。
計算上だけでなくこの10年来、運用上もその通りだったし、着いてもらった営業担当(大阪のリフォーム関連会社)が「当たり」だったのだろう。幾度かの小さな故障にも親身に素早く対応してくれ、しかも10年保証に加入していたのでそのどれもが無料対応だった。
全てに不満はなかった。

■小川のせせらぎ

モノによっては永く15年間故障知らず、しかし使い方によっては8年を待たずして交換対象になると言われるエコキュート。ウチのはよくもった方なのだろう。13年目を目の前にして水漏れの音がし出した。

本当に「小川のせせらぎ」のようなサラサラ、チョロチョロ聞こえる音。トイレかあるいは隣のお宅の水回りの音と思っていた。しかしそれが毎日ずっと続いている。

その音源をちゃんと辿っていくとエコキュートの「貯湯タンク」に行き当たった。タンクの下部、地面が濡れている。しかし、エコキュートのリモコン上、何のエラーも表示されていない。お湯がどんどん減っていくでもなく、ヒートポンプは問題なく動いているし、お風呂もいつも通り入ることができている…

通常メンテナンスで行う排水弁の操作や、漏電ブレーカーのチェック、前面パネルをあけての目視確認など、自分でできる範囲で調べてみたけど、漏れている箇所は見当たらない。
表面上では見えない、もっと奥の方で漏れていることだけはわかった。しかしどう対処できる?

これが2024年8月23日金曜日のことだった。


■修理をお願いしたい

そこで

・何が原因なのか
・どうすればこの水漏れを止めることができるのか
・修理にはどれくらいの費用がかかるのか

を確認するべく、いつもお世話になっている営業へ連絡、しかし時間が夜分だったため、メールで相談を投げておき、同時にネット上でこういった相談ができるいくつかの会社へも「見積もり依頼」の形でメールする。

すると翌日、まずネットで相談をかけた1社から返事が来た。すぐ現地調査に向かうという。
非常に素早い対応だった。金曜夜の発信で、土曜日の返信と訪問日時の確認、で日曜日に調査に来た。

■修理? 交換?

午後1時。男性1名来訪。手際よく漏れの状況を確認、前面パネルと、本体の大きなパネルも開けて調査。
およそ所要10〜15分。結果が告げられる。

「減圧弁の故障」

部品交換には排水弁とセットになるので大体5万円ほど、部品の納期が大体2週間くらいかかるだろう、とのこと。
しかしながらここが壊れているとしたらいずれ近いうちに他の箇所も故障が始まる、本体そのものが10年前後という寿命を迎えているので買い換えをおすすめする、という。

ちょうど今(2024年)、「国の補助金」が出るのでタイミング的には「アリ」なんじゃないか?とさらに迫ってくる。
大阪の「エコキュート専門業者」である彼はサラサラとその場で見積もりを書き始めた。
今の機械と同レベルのもので、こんな感じと

★1社目(ネットで調べたエコキュート専門業者) 2024/08/25

機種 ダイキン EQX37XFV
本体 248,000(補助金込み)
工事 162,000
リモコン 25,000
カバー 10,000
部材 55,000
10年保証 30,000
合計 530,000(税別)
概算 583.000円

■買い換え交換を覚悟する

やはり高い買い物だ。この家計苦しい時にこれだけの出費が突如発生する… 恐ろしい話だ。なので価格にはシビアになる。とはいえ、この先さらに10年以上使い続ける(たい)設備。ケチれない
部品交換ではなく、買い換えを主眼に話を進めることを決意する。

この同じ日曜日、ネットで相談をしていた別のエコキュート専門業者から携帯に連絡が来た。
故障の原因はもうすでにわかっているので、これも併せて話を聞くと、
部品交換は減圧弁は3万円、排水弁を合わせると5万円と同じ額が出た。
本体買い換え購入の場合、この会社では本体が30万
と1社目より高めに出たので、その情報だけいただいて終了。

翌日 8/26 月曜日。
今現在使用中のエコキュートを設置した会社から連絡が入る。いつも対応してくれた営業はすでにその会社からいなくなっており、ウチの情報は単なる「顧客情報」として残っているような感じの対応になっていた。

ちなみに同型機の費用を伺うと、80万円だという。

連絡のタイミング(既に週明け)、永い付き合いとか関係なし、他で聞いている価格との大きすぎる格差。
ちょっと信じられなくて、もうこれ以降連絡することはないだろう。

だが、水漏れはずっと続いている。
見積もり1社目の担当も水道メーターを見て言っていた「ああ。出続けてますね。水道代と電気代、心配ですね。」
そうなのだ。時は刻一刻を争うのだ。早く解決したい。でも変なところで変な出費はしたくない。

(続く)

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