"UNTITLED"
正直、まだタイトルが思い付かず、そのまま本文を書いている。それはきっと、この15年間が簡単な一行で表せないからだと思う。
本日、8月末日をもって、2006年12月に創業したヒトメディアの代表を降りることにしました。
既に年初の分社化の段階で、いろいろな可能性があるとは思っていましたが、その後、創業時からの友人であるGOOYAの杉村代表にお声がけを頂き、ヒトメディアはGOOYA Holdingsの一員となったことをキッカケに、このタイミングで、新体制へバトンタッチすべきと決意しました。
その上で、本来は『老兵は死なず、ただ消え去るのみ』で、あえて本件を語る必要もないと思う反面、このご時世の中で、今回の自分の判断が、ネガティブに勘ぐられて、ヒトメディアの仲間たちに迷惑がかからないように、簡単に考えうるネガティブな思考の芽は摘んでおこうと思う。
ヒトメディア自体は、今期も黒字であり、経営難という状況からはほど遠いところにある。また代表兼無茶振り大王である自分を常にサポートしてくれる経営陣にも恵まれ、無論、追いだされたという話でもない。代表として残るオファーも頂いた。またグループに迎え入れてくれたGOOYA Holdingsについても、グループイン以降、シナジーを発揮し、以前に増して前向きに経営陣がヒトメディアの新しい未来について議論している。
本件は、何かネガティブな話から生まれたことではなく、単に年初の分社時にコミットした、ヒトメディアを『メンバーと組織の成長にコミットする企業』にしていく為の最適解を代表として実行し、その最適解の中に自分の代表辞任という選択肢があったというだけだ。あえて言えば、ヒトメディアという組織が、良くも悪くも一個人が引っ張っていくフェーズから、組織として自転していくフェーズに入ったということだと思う。
以上、寂しくないと言ったら嘘になるし、徐々に濃くなっていきそうな虚無感も感じている。ただ仲間や組織の成長、そして自分の成長を考えれば、この選択肢がベストだという自信はある。きっと、この記事のタイトルが思いつく頃には、今、胸中にある甘酸っぱい切なさは、乗り越えているだろう。
ありがとう、15年。ありがとう、ヒトメディア。
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