タイトル名思案中
携帯のアラームが鳴る。目が覚めるが二度寝をする。
YouTubeで、二度寝は良くないだのなんだの
そんな事が頭によぎる。
心の中で「知るか!」と思いながら、また、
自分に都合のいいように解釈しながら瞼を閉じる。
20、30分したら目が覚める。先ほどより目覚めがいい。なんとなくだが。
クーラーの効きが悪いのか、室内温度が適切なので動作していないのか
よく分からないがどうも部屋の中が暑い。
「ポンコツクーラーがっ」と心の中で叫び、温度を1、2度下げる。
用を足し、歯を磨く。服を脱ぎ体の状態を確かめる。長くなった髪の毛を
ヘアゴムで結ぶ。
ひと昔前のティファールで湯を沸かす。コード付きなので電源に差す手間と直す手間が煩わしい。
お湯は覚まさず少しずつゆっくりと飲む。
熱いお湯が喉を通り胃の中に落ちていくのを感じる。
昨日の夕食を食べすぎたのかお腹が妙に重い。なので、朝食は食べない。
八年後の目標を目を閉じ心の中でつぶやきながら、口に出しながら
そして、イメージしながら行う。
ベット、といってもマットレスだが、折り畳みきれいに壁に立てかける。
時計の針が八時を指す。
資格の勉強を開始する。
時刻が九時になる。出勤の用意を始める。
ユニクロで購入した黒の半袖のシャツに腕を通し、黒のパンツに黒の靴下を履く。ちなみに、通勤バックも黒だ。
髪を洗い、8割程度乾かし、ワックスをつけ、髪に艶を出す。
エアフォースの靴を履き、家を出る。
エレベーターのボタンを押す。
自分の階に止まらず、11階に止まる。
「おいっ、誰だよ。かぶってんじゃねーよ」と内心思いつつエレベーターを待つ。
自分の階でエレベーターが開く。
男性だった。
珍しい。私の住んでいるマンションで男性を見るのは珍しい。
普通の男性だった。30代くらいだろうか。
なんの仕事をしているのだろう。気になる。
それは、お互い様かもしれない。
「この若いやつ何者だろうと」と思われているかもしれない。
イヤフォンをしていなかった。
これもまた珍しい。
大体皆イヤフォンをしている。
もちろん、私もしている。
耳に何かを入れるのが苦手なのか?
まあ、どうでもいいや。そんな事。
目を合わせ、「おはようございます」という。
返事を返さなかった。
別にここでイラッとはしない。鼻から人に挨拶をして
返ってくると思ってないし、そもそも期待もしていない。
返ってきたら「ラッキー!」程度だ。
エレベーターが一階に到着する。
開くボタンを押して先に男性を降りさせるようにする。
ペコリと頭を下げた。
頭皮が禿げかけていた。
フンっと笑ってしまい、
同時に「禿げてるやないか!」と
心の中で突っ込みをかましつつ
マンションを後にした。