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【ICL(眼内コンタクトレンズ)手術体験記】視力0.03→1.5に回復するまでの過程をお伝えします

こんにちは、西村マサヤです。

今年の10月に「ICL(眼内コンタクトレンズ)手術」を受けました。よくレーシックと間違えられるのですが、レーシックは角膜の屈折力を調整する手術、僕がやったICLは眼内にコンタクトレンズを入れる手術で全くアプローチが異なります。

たくさんの方が視力矯正に興味を持っているようでしたので、この記事では手術に至ったきっかけから、術前・術後まですべて詳細に記載したいと思います。


ICL手術に踏み切ったきっかけ

タイトルにもある通り、僕はめちゃくちゃ目が悪いです...。

右が0.03、左が0.05と0.1を下回るほど低い視力でした。小学4年ごろから目が悪くなり、小学校後半〜中学まではずっと眼鏡生活。中3からコンタクトに切り替え、27歳現在に至るまで約10年以上コンタクト生活です。

コンタクトの度数もじわじわと上がっていき、最終的には「-7.50」までいきました。この「-7.50」がどれくらいヤバいかというと、コンタクト度数の限界が近づいてきてるくらいヤバいです。

スクリーンショット 2020-12-26 14.24.39

(「-9.50」以上のコンタクトって見たことがないです...)

さらに僕はドライアイが酷く、少し値段が高いワンデーのものを使っていたので、コンタクト代だけで月に7000円近くかかっており、いい加減この生活を脱却したいと考えていました。

今年はコロナで外出や飲み会が減り、少し金銭的にも余裕が出来たので、意を決してコンタクト生活とおさらばすることにしました。


当時はレーシック以外の選択肢を知らなかったので、レーシックを受けようと考えていました。

知り合いがレーシックを受けたクリニックを紹介いただき、いざカウンセリングへ。レーシックの相場観は10万円〜40万円程度。当時はそのくらいの想定でいました。


レーシックできない問題

そうなんです。カウンセリングの結果、レーシックができないと言われてしまいました

レーシックは角膜を削る手術なので、もともと角膜が薄い人は受けられないようです。加えて前述の通り視力が悪すぎることもおすすめできない要因のようでした。


あとで他のクリニックのQ&A等も調べてみたのですが、

A レーシックが受けられるかどうかの判定には、角膜の厚み(角膜厚といいます)と矯正を必要とする度数(矯正度数)がわかっていなければなりません。角膜厚は、眼科を受診して計測しないとわかりませんが、矯正度数についてはコンタクトレンズをお使いの方なら大雑把にを知ることができます。

といった記述があるため、角膜の厚みと度数の問題でレーシックの手術ができないのは受け入れざるをえないようです。


万事休すか... 。と思っていたときに紹介されたのが、「ICL(眼内コンタクトレンズ)手術」でした。


一言でいうと、目の中に小さなコンタクトレンズを入れます


... まじかよ!怖すぎだろ!!!!!!!


僕が手術したクリニックの紹介動画はこんな感じ...。

南青山クリニック東京のサイトより)


ちなみに価格は80万円

レンズが50万円、手術が30万円

おいおい、想定していた予算の倍だよ...。



悩みました。めちゃくちゃ悩みました。



ただよくよく考えてみると、コンタクト代で年間約8万円はかかっているわけです。つまり10年維持できれば元がとれる

もちろんコスト面だけでなく、毎日のつけはずしの手間もなくなるし、「酔っ払ってつけたまま寝てしまって翌日最悪...」みたいなこともなくなるわけです。月に何度か起きる「コンタクトがゴロゴロして気持ち悪い」といったストレスもなくなる。そう考えると、決して高くはない投資だと思うようになりました。何よりレーシックよりも近視の戻りが発生しにくいというのも決断の一助でした。


ということで... 意思決定!!!!!!!


ICL手術を受けることにしました。これが8月くらい。


事前検査

レーシックだと即日手術できるところもあるようですが、ICLだとそうはいきません。目を切るため、事前にいろんな検査が必要でした。


2回めの通院では「手術が受けられるかどうかの検査」「レンズを作るための測定」の2つを受けました。検査は感染症の疑いがないか、とかを調べていたようです。なので採血とかもありましたね。

あとは検査のために瞳孔を開く目薬をさしたのですが、これが超大変。

瞳孔を開くと前がぼやけて全然見えなかったり、めちゃくちゃ眩しかったりとなかなかハードでした。事前に「車では来院しないように」と注意されていたのですが、歩いて帰るのも困難なくらい前が見えづらかったです。これ注意です。


無事検査を終え、いよいよ手術日程の調整です。

注意点として「手術の3日前からコンタクトが禁止」になります。おそらく感染症等の予防目的のようです。なのでそのあたりを考慮しつつ、手術日を決めました。


手術準備

手術の3日前から朝昼晩3回目薬をさす必要がありました。これは抗菌を目的としたもので、安全に手術を行うために必要なようです。

そして手術当日はまた瞳孔を開くための目薬をさしてから通院しました。これがめちゃくちゃキツかった...。

家で点眼したときは何も感じなかったのですが、電車に乗って10分くらいしてから急にまぶしくなり、駅からクリニックまで歩く時はかなり前が見えづらく、とてもつらかったです。サングラスをつけて行かれることを強くおすすめします。


そして病院についたのが朝9時半。

まず麻酔用の目薬と、飲み薬を3錠ほど飲みました。抗菌系やリラックスさせるものだそうです。「リラックスするための薬ってなんだよ...」と思いつつ、まぁそういうものなんでしょう。


次に目の洗浄。

椅子に座り、衣服が濡れないよう美容院でつけるようなエプロンをつけて準備完了です。これ笑っちゃったんですが、餃子の王将にあるタレが入ってる容器みたいなやつで目にガンガン水をぶちこまれました(笑) 水なのか洗浄液なのかはわかりませんが、とにかく水分を目に放出されました。

こんなやつです。

画像2

(https://gigazine.net/news/20090925_ohsho_first_shop_2/)


めちゃくちゃ豪快でなかなか驚いたのですが、しっかり洗浄いただいたほうが安心なのでまぁ良しとして... 両目の洗浄を終えました。

これで事前準備が終了。

いよいよ手術です。


手術本番

ちなみにこの時点で僕の心臓はバックバク。はい、僕めちゃくちゃビビリなんです...。ジェットコースターも乗れないようなビビリなのに、今から目を切ってレンズを入れると思うと怖くて震えてました...。


まずドラマのオペシーンでよく見る頭巾?のようなものをつけました。こういうので「いよいよ手術が始まる...」と恐怖が増幅されてしまうんですよね...。つらい。

手術台に横になり、まず麻酔用の目薬をさしました。続いて笑気麻酔。これは医療脱毛でもよく使っているのでそこまで抵抗はないのですが、鼻からチューブで麻酔を入れるもので、軽く酔っ払ったような感覚になります。


ここからが恐怖ゾーン。

目の手術なので、目だけをくり抜いた布のようなものを被せられました。あーーーーいよいよ始まってしまう!!!!!


次にまつげをテープで止めました。手術の邪魔になるからでしょうね。上まつげ、下まつげ両方テープで止めました。

最後に目を開きっぱなしにする器具のようなものをはめられました。

この瞬間が恐怖MAX!!!!!!!!!!!


目が開きっぱなしになる。つまり目を閉じれない状態ってどれだけ恐怖かわかりますか?言葉にできない不快感と怖さ。あまりにも怖すぎたので、脳内でB'zのLIVEを再生させました(笑)

B'z効果もあり少し落ち着いてきた頃、いよいよ手術用のライトが準備されました。目に直接ライトがあたるので、もう前は見えません。先生より「では始めます」との声掛けがあり、ついに手術が始まりました。


最初に麻酔が効いているかの最終確認で、目をつんつんと触られたように思います。ですが無事麻酔が効いているため全く何も感じませんでした。

ここからはもう何をされてるのか全くわかりませんでしたが、調べたところによるとまず角膜を切って、そこから折りたたんだ状態のレンズを入れたようです。

ちなみに、この「レンズが入ってくる瞬間」

これはめちゃくちゃ不思議な感じでした。光で前は見えないんですが、にゅるっと何かが入ってくるのは見える感じ...。プールで目を開けたときに視界がうにょうにょしているような感覚に近いです。

手術開始からレンズを入れるまで5分もかかりませんでした。ほんと一瞬。レンズを目になじませる?ために数分待機し、最後に瞳孔を元に戻す目薬をさされました。次に目の洗浄。また洗浄液をぶちこまれました。

ここまでで片目の手術が完了。目に当てていたライトを外されました。


...その瞬間!!!!!!!!!


視界が超クリアに見えたんです!!!!!!!ヤバい!!!!!!!

思わず「めちゃくちゃキレイに見えます」と言ってしまいました。


そこからは同じ作業の繰り返し。反対の左目に目薬をさし、布をかぶせ、まつげをとめて、手術開始。同じく5分もかからず終了。


手術が終わり立ち上がると、圧倒的視界の良さに感動しました...。


そこからは少し休憩の時間になり、手術室の近くにある横になれるチェアのような場所で20分ほど休んでて下さい、と言われました。

そこでツイートしたのがこれ。



20分経った後、再度眼圧など簡単な検査をして、目薬や飲み薬、保護用のゴーグルをもらって終了。事前準備も含めると約2時間くらいでした。

保護用ゴーグルこれ。

このツイートにも書いてますが、事前検査時と同じくめちゃくちゃ眩しかったです...。サングラスを持っていくのをおすすめします。


まぶしさはあったものの、とにかく「目がラク」だと感じました。

コンタクトをつけていない、文字通り「裸眼」の感覚。

目が軽く、すごく快適でした。


その後は感染防止、痛み防止、炎症止めの3種類の目薬と、同じく感染予防と痛み止めの飲み薬を毎日使ってました。


手術後

翌朝起きた時はめちゃくちゃ目が痛かったです...。ゴロゴロする感じというか、目を酷使した時のような痛みがありました。手術時に飲んでいた痛み止めが切れてしまっていたのかもしれません。薬を飲んだらすぐにマシになりました。


で、これはICL経験者がよくおっしゃっているのですが、目がチカチカするというのは実際にあります。黒目より小さなレンズを入れているからのようなのですが、街灯や照明があたるとそれが反射するのか、光の輪みたいなのがチラチラ見えます。これは慣れるしかないみたいなんですが、そこまで強い不快感はないのでまぁ気にならないです。

翌日検査で視力検査をしたのですが、なんと「1.5」を叩き出しました。コンタクト時代の矯正視力が「1.2」だったのでそれ以上です。


そしてこれを書いている12月現在、手術から約2ヶ月経ちましたが、何の問題もなく、めちゃくちゃ快適な日々が送れています。

まず朝晩のコンタクトのつけ外しがなくなったのが圧倒的に快適です。例えると歯磨きがなくなったような感覚

1日のうち作業が2こ減るってこんなにも快適なんだ、と驚きました。


まとめ

コンタクトが不要になる圧倒的メリットは言うまでもありませんが、とはいえ踏み切るには勇気がいると思います。後押しになるかはわかりませんが、ICLが向いている人をまとめると、「①金銭的余裕がある(80万円を一括で払える)」「②10分間の恐怖に耐えられる(とはいえたった10分です)」「③時間的余裕がある(事前事後の検査通院ができる)」この3つです。

これのどれか一つでも該当しない方は見送ったほうが良いと思います。


ちなみにもう一度強調しておくと、手術は全く痛くありません。

僕はまぶたの二重整形もしてるのですが、そっちのほうがよっぽど痛かったです。(まぶたに麻酔の注射を打ったりしたので...)

なので痛みはないんですが、とはいえ目を5分間開きっぱなしにするのは不快感と恐怖がある。これと快適さとを天秤にかけて判断いただくのが良いと思います。



一応ほぼ同じ内容ですが、stand.fmでも話しているのでよければ聞いてみて下さい。


ICLに踏み切っちゃうくらいの健康オタクなので他にもいろいろやってます。パフォーマンス上げたい方はぜひこちらも読んでみて下さい。


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西村マサヤ
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