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身近な人が炎上したときに読むnote

約3週間前、僕が投稿したツイートが炎上し、Twitterから離れる時間を過ごしていました。


該当ツイートはもう削除しております。内容は、ある飲料のPR施策事例の紹介でした。その製品の成分に、風邪やインフルエンザの予防効果があるかもしれないといったPRです。もちろんそんな内容は広告では表現できないため、調査を通じた発信をし、それがメディアにも取り上げられ話題となった、、、、といった内容だったのですが、1ツイート(厳密には事例をまとめた1枚の図解)という情報量の制限もあり、炎上しました。

また、自身が「ヘルスケア」に関わる人間であること、そして「マーケター」という人によってはネガティブな印象を持つ仕事に携わっていたことも、批判に拍車をかけてしまいました。

ひとえに、もう少し慎重に内容を精査するべきでした。完全に認識が甘かったです。(そもそもこの事例自体、PR施策の事例としても取り上げられている一方で、実態には疑問の声がすでに上がっていました。このあたりを事前に確認できていなかったことも反省すべき点でした)


以上が僕が認識している一連の流れです。





めちゃくちゃ叩かれました。

実際は「めちゃくちゃ」という言葉を使うほどではないのかもしれません。該当ツイートをカウントしたわけではないですし、これを読んでいるほぼすべての方は「へーそんなことあったんだ」というくらいのものだと思います。

だけど、当事者からすると、世の中すべてから否定されているような感情になりました。

「死ね」と普通に言われてました。(これって誹謗中傷に該当しないのでしょうか)なにより、自分がフォローしている人が、そういった投稿をRTし、自分のタイムラインに流れてきた時は心臓が止まるかと思いました。


最初に記載の通り、ツイートの内容に関しては反省すべき点があったと認識しています。またご指摘くださった方のおかげで、改めて慎重に発信する重要性を気づかせていただいたことにも感謝しています。

一方で、明らかに表現が酷すぎるものに心を痛めたのも事実です。

その結果、炎上の渦中にいる人への認識が完全に変わりました。自分もこれまで何度も、いろんな人に安全な場所から石を投げていたんだなと思いました。また、身近で炎上した人に対しても「気にしなければいいだけ」とその人の痛みをまったく想像できていなかったことにも気づきました。


この3週間、Twitterから完全に離れ、「炎上」と「心の痛み」について考えていました。

いろんなインフルエンサーの「炎上」に対する価値観や意見も調べました。ですが、どうしても彼らは「強く」見えてしまいました。そう振る舞わざるを得ないのかもしれません。結果、どれだけ彼らが「誹謗中傷をやめよう」と訴えかけても、なかなか心に刺さりづらいのではないか。少なくとも僕はそう感じました。

だったら、炎上を経験した「いち会社員」の意見だと、もう少し想像しやすいんじゃないだろうか。だんだんそう思うようになりました。


このnoteは炎上した翌日からのいろんな感情のメモをベースに書いたものです。

「SNSでの発信の重要性」はかなり認知されてきました。一方で「SNSでの発信リスク」に関しては、以前の自分も含め、まだまだ理解されていません。このnoteは、発信活動をしている「すべての普通の人」に少しでも役に立てばと思い、(当時を思い出してちょいちょい凹みながら、笑)書きました。


あなたの身近な人が炎上しているとき、本人は思ってる以上に傷を負っています。


「燃やしていい」認定


なぜ炎上は起きるのか。

もちろんそれは「炎上するようなことをしたり、言ったり、書いたりするから」です。ですが、本来それらに対しての世の中の反応は「批判」であるはずです。

「批判」と「炎上」は異なります。

「批判」が積み重なった結果、どこかで「燃やしていい認定」がされます。それは「炎上しているという状況」のこともあれば、「一定の権威ある人(フォロワー数が多い人など)の批判」などがスイッチとなります。

こうなったらもう終わりです。

対象となる該当内容はもちろん、それ以外も含めて、もう何をしても叩かれる状態から逃げられません。「謝罪」すらそうです。(おそらくこのnoteもそうなるでしょう)


今回の件があるまで、僕は人を叩いたり、炎上している人にさらに石を投げたりした経験はないと思っていました。


でもそんなのは嘘でした。



これらのツイートを、当時どんな気持ちで投稿したか。

当然、悪意はありませんでした。酷い言葉も使っていないように思います。だけど、これを竹花さんや花王の担当者が見たら心を痛めるはずです。そんなことは1ミリも想像していませんでした。

もちろん批判をする権利は誰にでもあります。批判をしてはいけないということが言いたいのではありませんし、そんなこと言える立場にないことも自覚しています。だけどひとつだけ確実なことは、僕はこれらのツイートを「今このタイミングですることは完全に安全だから」投稿したということです。

田端さんが指摘する前の竹花さんを僕は批判しただろうか。ロリエが仮に炎上していなかったとしても、この活動を知ったら僕は批判しただろうか。これは確実にNOなのです。


昨今の謝罪会見に僕が感じていた不快感も同じものだったと気づきました。問題のある行為をした人が謝罪をすること自体は自然です。ですが、そこでのメディアの対応はフェアとは呼び難いものだと思います。


もしも「燃やしてもいい」認定をされてしまったときは、何もしないことが一番です。

反論や誤解を解きたくなる気持ちはわかりますが、絶対にしてはいけません。(僕はこの対応を少しミスりました。これも完全に反省ポイントです)もし炎上して困っている人がこのnoteを読んでくれているとしたら、今すぐSNSのアプリを消すことをおすすめします。(僕もそうしました)そしてある程度落ち着いて、問題の整理ができて、また再開したくなってから再開すれば良いと思います。反応せず、距離をおくこと。これに尽きます。


「君はメンタル強いから良いけど...」問題


今回、身近な人から一番言われたのがこの言葉でした。

「いろいろ酷いことを言われた」と僕が話すと、「いや〜マサヤさんはメンタル強いから良いけど、他の人だとほんと病んじゃいますよね...」「(え、俺も結構凹んでるんだけど...)」こんなやりとりが何度もありました。


そう言いたくなる気持ちも今ならわかります。

理由は簡単で、僕が明るく話してるからなんですよね。


明るく話してるのは、そうでもしないと病んじゃうからです。問題については反省しつつも、酷い言葉についてはネタにでもしないと、正面から受け止めてしまうとメンタルが持ちません。

だけど、明るく話してると「メンタル強いね」と言われます。そもそも発信活動をしている人は誹謗中傷に慣れているはず、という先入観もあるのかもしれません。(僕もかつてはそう思っていました)

あなたの身近な人が炎上したとき、話しぶりは明るく見えても、心は泣いている可能性が高いです。よければ「大丈夫?」と声をかけたり、どっかご飯でも一緒に行ってあげて下さい。

多くの人から「メンタル強いね」と言われましたが、3人だけ「大丈夫か?」と声をかけてくれたり、ご飯に誘ってくれた人がいました。強がってたんですかね、涙をこらえるのに必死でした。(Zoomの画質が悪くて助かりました)


「まだなんか言われてるね」地獄


このnoteで一番訴えたいのがこれです。

炎上してる人に、時間が経ってから「まだなんか言われてるね」と言うのは絶対にやめてあげてください。何度も繰り返しますが、当の本人は、見た目以上に心が傷んでいます。問題については反省しながらも、酷い言葉をかけられたことは忘れようと努力しています。少なくとも自分はそうしていました。

そんなとき、数日経ってから「まだ言われてるね」と連絡がくると、完全に酷い言葉の数々がフラッシュバックしてきます。

相手に悪意はなく、心配して連絡してくれているのがわかるだけに、これが一番つらいのです...。ほんとに。

中には、酷い言葉が載っているツイートのリンクを送ってきた人もいました。これはさすがに想像力が欠け過ぎだろ... と悲しい気持ちになりましたが、すぐに「そうか、たぶんこれを見ても何も感じないと思われてるんだろうな...」と冷静になりました。

僕だって、同じようなことをしたことがあるかもしれません。「まだいろいろ言われてんな〜ww」と連絡することで、味方だよって伝えてるつもりになってたかもしれません。気持ちはめっちゃ嬉しいんです。でも、本人は目を背けたいものなんです。(「批判」とは向き合うべきですが、「心無い酷い言葉」と向き合う必要はないと考えています)


気にかけてくれている有り難さを感じるだけに余計につらかったです。

身近な人が炎上したとき、すでに謝罪などの対応をしている場合は、それ以上そのことについて周りは触れないのも優しさだと思います。もちろん反省すべき点や叱るべきことがあれば言ってあげるべきです。ですが、それ以上のことはしないほうが良いケースもあります。

ちょっと心にとどめておいてもらえると、有り難いです。



なんかまとまりがなくてすみません。

ほんとは「炎上したときの対処法10選」とかにしようかなと思ったんですが、なんか今言いたいことはそういうことじゃないなって思って、やめました。


今回、酷い言葉に心が病みそうになりながらも、「なぜこの人はそんな言葉を投げてくるのか」「この人はどんな正義にもとづいてこの発言をしているのか」「自分はなぜこの言葉に心を痛めるのか」などなど、必死にメモしながら言語化し続けることで、かなりラクになれました。

もし、炎上を経験し、酷い言葉を投げられてる人が、少しでもこのnoteで心が軽くなったら嬉しいです。


炎上したことある人にしかわからない気持ちもあると思うんで、なんかあったら気軽にDMとかください。


西村マサヤ



SNSと距離を置いた期間に読んだ記事


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西村マサヤ
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