▲ 第二十七章 : イレヴン・フェイト

【はじめに】

今回も第三部のテーマに則って、天体を取り上げていく。

ただし、今回注目するのはシリウスではなく、太陽系の惑星群だ。

今までも錬金術の考察などで取り上げはしたが、各々の存在意義についてはイマイチ、掘り下げられなかったと思う。

結論から言うと、本章もやはり各惑星の存在意義などを明確に示す内容ではない。

だが…一つ一つの存在意義は説明出来ないにしても、全体の存在意義についてはある程度、腑に落ちる答えが出せたかもしれない。

木星の役割は？

土星の存在意義は？

…いや…恐らくこれらの惑星群は、そういった見方をしても一向に答えが出て来ない。

やはりいつも通り、全てを俯瞰して観察することが大事なのだ。

木を見るより森を、森を見るより世界を。

そして…

宇宙を見よ。それすなわち、己を知る事と同義である。

今まで活用して来た数的解釈、月の訓え、そしてこの物理的領域において展開された、苦難に満ちた私の今までの人生…

これら全てが、私をここまで導いた。

…冥王星まで、あと少し。

どのみちそれは避けようのない、11の「宿命」だったのだ。