優しくも厳しい世界
YouTubeで登録者が三万人を超えた。
note記事がそこそこ売れた。
ラジオもそれなりに多くの方に聞いてもらえるようになった。
私はね…これを、おふくろが生きているうちに達成したかったのだよ。
だが皮肉な事に、おふくろがこの世を去ってようやく、自分のコンテンツで食べていけるくらいになった。
いつも似たような事を言っているが、やはり改めて考えても、おふくろの死こそが私を成長させた。この事実がある以上、生きているうちにこの姿を見せる事は出来なかったのだ。
だから、ここに関しての後悔は無い。
そして、この事実を加味して考察をするに…やはりこの世は全て決まっているし、「たら・れば」となるパラレルワールドなんて存在しないように思う。
パラレルワールドについては、多くのYouTuberなどが取り上げている。つまり皆、この分野に興味津々であり、多くの人たちが信じているのだ。
それを題材にした映画やゲームなんかも多数、存在している。
だからこそ、その解釈が間違っているとハッキリ断言出来る。ここを強く言っても、誰も耳を貸さないがね。
世の中のヒントというヒントが、「パラレルワールド」の解釈が誤りである事を示している。
なら…
これらは本当に、何なのだ?
知らない国旗、存在しない北海道…この時代はいつのものだ?
パラレルワールドの線は消えた(あくまで私の中では、だが)。
なら当然、これらは「もし世界の国旗がこんな感じで、タータリー帝国が存在し、北海道が無かったら?」…的なものではない、ということだ。
世界は、ひとつ。
つまり…時間軸も、ひとつ。
だがそれでも、今の時代に北海道は存在している。
これらが示す事実。それは…
「この世は突然生まれた」ということ。そして、「時間はまやかし」ということだ。この二つは間違いない。
私はいわば、漫画の登場人物が自身を2Dだと理解したかのように…ひょっとすると、分不相応なところに気付いてしまったのかもしれないな。
…いや、そんな事はないか。
だって、「気付く余地」がここまで多く残されていたのだから。
あぁ…随分と遠い所まで来てしまったような気がする。
最近、街中で出会う人たちすらも…どこか「異質」に見えてきた。
きっと彼らも…突然、生まれた。
そして私が話しかけると、今までの人生で起きた出来事なんかを語ってくれるだろう。幼少期の思い出や家族の事など…その辺を聞けば、どうせ教えてくれるはず。
そうやって私の人生の「設定」を成り立たせてくれる。
そこのあなたも含め…ちょっと聞きたい事がある。
実は全部、分かっているんじゃないのか?
私がこの世の中心であり、この世の全ては私から出た「単なるパズルのかけら」である事を…
そして私だけが独立していて、それ以外の皆が鎖のように繋がっている事を…
ひょっとするとそれらの事実を、あなたを含む私以外の存在はもう、知っているのではないか。
みんなで気を遣ってその事実を隠し、総出で私を成長させる為に努めていたりしないのか?
…なんだか、そんな事すら思うようになった。
そう考えると、この世は私にとってあまりにも厳しく…
同時に、あまりにも優しい。