おすすめの10曲 ♯11
今回は、最近よく聴いているハウスを中心に、Spotifyのプレイリストを作りました。スピリチュアルなもの、ジャズのグルーヴを取りいれたもの、イタロ的ないなたいものでさまざまなハウスを選びましたが、一方で“踊れてキャッチー”という共通項も意識しました。ソフィーもインタヴューで言っているように、“エクスペリメンタル”と呼ばれる音楽(とそれを好む一部の人たち)の排他性にうんざりしているからです。
たとえば、これまでクラブ・カルチャーは多くの“エクスペリメンタル”な音楽を生みだしてきました。いまでは一般的になったハウスやダブステップなども、もともとはアンダーグラウンドなクラブ・カルチャーから出てきた音楽です。そして、前者には4つ打ちというビート、後者には体を揺さぶる強烈な低音という快楽的要素がありました。このように、“エクスペリメンタル”な音楽には快楽的側面を持つものも多いのです。そうした音楽を愛している僕にとって、わかりやすさや快楽を否定するような“エクスペリメンタル”は、少々窮屈なものに聞こえてしまいます。
でも悲しいことに、最近の“エクスペリメンタル”にはこうしたものが多くなってしまったように感じるのです(PC Musicのように、“エクスペリメンタル”な領域に快楽やキャッチーさをもたらす存在もありますが)。それに対するささやかな抵抗として、“踊れてキャッチー”を意識したところもあります。ちなみに最後の曲は、いまの世情へ向けたメッセージみたいなものです。それではお楽しみください。
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