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対象顧客以外と会話をしちゃダメ!!

あなたが事業立ち上げ期にいるなら、コミュニケーションを取る相手は絞りに絞ることを強くおすすめします。対象顧客以外との会話は、害悪でしかないからです。戦略がブレ、迷い、何をしたらよいか分からなくなります。

なぜ対象顧客以外と会話をすべきではないのか?それは限られた経営資源である「時間」を無駄にしてしまう、という理由だけではありません。

「戦略がブレる」ことが一番の理由です。どういうことかご説明します。ちょっと極端な例ですが、あなたがフレンチのフルコースを提供するプライベートシェフで起業したとします。フレンチは、ゆったり食事を楽しみたいものです。

けれども、フレンチには興味がない吉野家の牛丼ユーザーと仕事の話をしたらどうでしょうか。牛丼ユーザーが求めているものは、「早い・安い・旨い」です。プライベートなフレンチを求めているユーザーは、「ゆったり・高級・美味しい」だとします。求めているものが異なるユーザーの話を聞いて、「いかに低価格で、スピーディーにフレンチを提供するか?」を考え始めたら、当初の戦略がおもいっきりブレます。

かつ、人が良い人ほど、顧客対象ではない相手に対しても親身になって話を聞いてしまうので、一度相談に乗ったが最後、自分のビジネスが彼らの役に立てないと思うと、罪悪感に苛まれます。以前、「泣きながら、彼らを切り捨ててまでビジネスをしたくない」と相談されて、絶句したことがあります。その人は、今でも色んな人にボランティアのような仕事をして、自己犠牲ビジネスをしているようです。そんな経営者ほど、家庭やスタッフに自己犠牲を強いてしまったりするのですが、もはや不幸の連鎖です。

ちなみに私は、弊社の顧客になっていただいたお客様としか直接会話をしないことにしています。SNSで連絡をいただいても相談に乗ることはありません。自分の限られた資源を、目の前のお客様に100%使いたいからです。その結果、きちんとお金を払っていただいたお客様に満足いただき、会社の利益が増え、関係者の報酬が増えています。全員がHAPPYになっているのです。特に事業立ち上げ期で迷いが生じているなら、対象顧客以外との会話はおすすめしません。


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