1冊の雑誌が僕の師匠となる。
フォトグラファーへの道のり Vol.oo4
<私は未来のフォトグラファーを応援致します>
フォトグラファー Masayaです。
カメラ歴30年余り。現在でも現役のフォトグラファーとして活躍している「フォトグラファー Masaya」が、未来のフォトグラファーを応援するため、私の経験を面白く感動的に書きながら発信して行きます。
購入したカメラが、僕の人生を変えた
僕は、あっちゃんと一緒にカメラを購入して、しばらくの間は一緒に撮影に行ったりしていたのだが、何か物足りない。
カメラを使って、彼女を元気にしてやりたいと思うが、なかなかそうはいかなかった。
せっかく、休みの日に予定を組んで僕はワクワクしているのに、急に体の調子が悪くなる。
それに、重たいカメラをぶら下げての運動は、彼女にとって苦痛でしかなかったようだ。
僕は、こんな彼女から、だんだんと距離を置くようになってきた。
休日になると、僕は一人で自分が求める被写体を探しに出かけるようになった。
僕の性格上そうなってしまったら、もう歯止めが効かない。
いつの間にか、僕の彼女は、初代EOS Kissへと変わったのである。
一冊の雑誌が、僕の師匠となる
以前、父からプレゼントされたカメラの事を書いたと思う。
その時、僕の頭の中には何を撮って良いのか?
カメラは、何故楽しいのか?
若かった。そうかもしれない。
でも、その時カメラ撮影の無限の可能性を見せられていたら・・・
僕は、不思議と書店のカメラ雑誌コーナーで立ち読みをしていた。
色々な雑誌が当時からあったが、僕が一番印象に残ったのは
2ヶ月ごとに発行される「風景写真」という雑誌だった。
今でも発行されているか調べてみた。
ありました。
隔月発行『風景写真』
株式会社風景写真出版という出版社から出ていました。
その当時、会社名なんてどうでも良いので、そんな事気にもしてなかったのですが、今では出版会社が気になるのが不思議だ。
僕が何故、隔月発行『風景写真』に魅せられ、師匠と呼ぶのか?
それは、テーマが明確でブレていない事があげられると思う。と言うか、
風景写真ばかり集めた雑誌なのだ。
だから、僕みたいな素人が見てもキレイだし、何しろ魅力ある写真一枚一枚に撮影データが記載されていたのだ。
それからは、隔月発行『風景写真』の虜となり、お気に入りの写真を見ては、それに似た写真を求めた。
特に、お気に入りだったのが、水を流した写真だ。
目では、絶対に見ることの出来ない糸を引いたような水の流れ。
でも、不思議と水が流れているように感じる。
そんな写真が大好きだった。