中判カメラの購入が、カメラ無知からカメラの知識を理解できるようになった。
フォトグラファーへの道のり Vol.oo8
<私は未来のフォトグラファーを応援致します>
フォトグラファー Masayaです。
カメラ歴30年余り。現在でも現役のフォトグラファーとして活躍している「フォトグラファー Masaya」が、未来のフォトグラファーを応援するため、私の経験を面白く感動的に書きながら発信して行きます。
今日は、中判カメラの購入が、カメラ無知からカメラの知識を理解できるようになったお話です。
中判カメラ。
ブローニー判カメラとも言われているカメラで、今では考えられないほど、どデカいカメラだ。
Mamiya RB67は、こんなカメラ。
Mamiya RB67は、日本のメーカーであるマミヤが1970年代から1990年代にかけて製造していた、中判フィルムカメラの一種。
そしてMamiya RB67のRBは、Rotating Back(回転バック)の略称で、このカメラの最大の特徴は、フィルムバックがカメラ本体から外れ、360度回転することができる点だ。この機能により、縦向きや横向きなど、様々な撮影方向に対応することができる。
また、RB67は、非常に堅牢なつくりで、大型のファインダーやレンズ、バランスの良い重さなど、プロフェッショナルな写真家にも好まれた。
RB67は、120フィルムを使用し、6×7cm判の画面サイズを持ち、35mmフィルムカメラと比較して、はるかに大きなネガ画像を得ることができ、高画質なプリントが可能だ。ただし、その分、カメラ本体やレンズが大きく重く、操作性にも慣れが必要。
さて、このカメラはこんな感じなのですが、このカメラを使うのは、カメラの知識が必要であった。
と言うのは、露出はマニュアル。
今みたいに、カメラ任せの誰がピンとを押しても綺麗に写るカメラではなかったのだ。
当然ピントもマニュアル。
まぁ、ピントは、覗き穴から見て、合わせられる。
しかし露出となると、そうはいかない。
昔、フィルム(ネガ)にはこのような露出基準が書かれていた。
今のカメラを使っている方なら、何のこっちゃ???
と思うかもしれませんがとりあえず解説します。
デジタルカメラで試したい方は、是非やって下さい。
必ず、マニュアルモードでお願いします。
◉カメラのISO(ASA)は100。
※このケースに入っていたフィルムの感度はISO(ASA)100のフィルムだから
◉シャッター速度は、1/250に固定
◉快晴時に撮影する、海・山・雪景色の風景ではF16に
◉快晴時ならF11
◉晴ならF8.0
◉明るい曇りならF5.6
◉曇りや日陰ならF4.0
この設定で、晴天時の屋外で撮影すれば、大体の写真が撮れると思います。(少し暗いかもしれませんが・・・)
ネガフイルムは、ラチチュードが広かったため、現像してプリントする時に、見られる写真へとプリントする事ができます。
だから、少し暗い写真や明るい写真でもプリント時に良い感じで焼いてくれるのです。
さて、ラチチュードとは何???
ラチチュードとは、銀塩カメラ用のフィルムがとらえることができる、明るい部分から暗い部分までの再現可能な幅のことをいいます。ラチチュードを超えた領域については、白飛びや黒つぶれという状態となります。
デジタルカメラの場合は、この幅はダイナミックレンジと呼ばれます。
わかりやすく言えば、写真として表現(真っ白や真っ黒ではないプリントできる)できる幅のことです。
僕の、悪い癖で、脱線が多いですが、
このように、マニュアルカメラでキッチリ写真を撮影しようと思うと、
ちゃんとした、露出を図る機械が必要でした。
なんか可愛いセコニックの露出計。
白い部分で光を測定し、
先ほどの、
ISO感度、シャッター速度、絞り値をはかり撮影します。
でもでも、一番厄介なのがこの計った数値をどうカメラに落とし込み自分の写真へと仕上げるかが、難しい。
そんな話は次回にさせて頂きます。
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