ジャックニコルソン 考察②ファイブイージーピーセス(前編)
みなさんおまたせ致しました。第二回目行きましょか。こんなけグローバルなんやから誰かは待ってたでしょう。
ファイブイージーピーセス 1970年
イージーライダーのスタッフ達によるもう一作と言っていいのか知らんけど、ボブ・ラフェルソン監督によるこの作品。撮影も同じくラズロコバックス。(よくあるストーリーの説明はしません。)
ジャックニコルソンは前作のイージーライダーでアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ファイブイージーピーセスで主演男優賞にノミネートされているはず。要はこの2作ですでにトップを取っているわけです。なぜ薄めのヨコワケハンサムがこんなにカッコよくて多くの人から称賛されているのか。
それはこの人には嘘がないからやろな。役者をしたことがないからわからないけど演じていることにまったく嘘がない。この人にセリフってあんのか?いや、セリフはいるんか?と、まぁ自分で書いててどういうこと?ってなってますが、そういうこと。
特にファイブイージーピーセスは今の人達にも強烈に響くわけで、この映画を若いときに観たら俺は消防士さんになんかまずなっていないやろう。
夢なんてない。なりたいものなんかない。常識をまっすぐ受け入れられない。このままいまの環境が続いていくことを考えるとゾッとする。だからといって俺には何ができるんだ。
そんなことを考えたことがある人は少なくないはず。自分もそう思っている。それがジャックニコルソン演じるボビーと重なるからこの映画はおもしろい。これが当時のアメリカ人にも強烈に響いたんやろう。
カレンブラックの存在も素晴らしい。本当に面倒臭い女を演じきっている。カレンブラックじゃなかったらあの結末にできたのか?あの結末にぴったりである。この人もあれは演技なの?元来、あんな人なの?と思わせる。あれはだれでも実家に連れて帰りたくないね。そんな相手をしてるボビーは優しいよ。
というわけで。まだ何も言いたいこと言ってないんですが、ファイブイージーピーセスめちゃくちゃ長くなりそうなので一旦ここでやめときます。
ファイブイージーピーセスめっちゃ好きやん俺。どうなってんねん止まらんかったぞ。