西荻のミートソースなら
西荻ランチでスパゲティミートソースを食べるなら。
まずは西荻窪「ゴロシタ」のロッソもおすすめだ。牛と豚のひき肉だけではなくごろっと肉も入り、太めのもちもちしたパスタが、赤ワインの効いた甘めでこくのあるミートソースによく絡む。モッツァレラチーズ、ブロッコリー、ミニトマトがトッピングされ、大ぶりのベーコン2枚が贅沢だ。
皿の周囲にある茶色の線はバルサミコソース。隅々まで感性が行き届いた天才肌のシェフの料理は独創的だがミートソーススパゲティの押さえるべきところはきっちりと押さえてある。是非駅通橋の西荻台の坂を登っていくべし。
駅から近場なら「チェルキオ」。ランチのボロネーゼがど真ん中の好みだった。オーソドックスなミートソースは濃厚で深い味わい。たっぷりと絡められ、大盛りをあっという間だ。
古典的ないわゆるミートソーススパゲティなら、以前なら「こけし屋」もオーソドックス中のオーソドックスとして挙げたが、今は無いので、西荻窪最古かつ昭和からあるオーソドックススタイルなら最後の砦といえる「ポモドーロ」。イタリアンではないが、「欧風料理華」の名前もそのままミートソーススパゲティは期待を裏切らない誰もが思い浮かべるミートソース味の極致と言えるだろう。夜のアラカルトの為に作ってあるはずだから、ランチの黒板に無くても、多分ランチセットで作ってくれるはず。
私も全ての店でミートソース(ボロネーゼ)を食べたわけではないが、上の4軒を押さえておけば間違いはないだろう。
こってりボリューミー、かつ攻めたアレンジを求めるならゴロシタ。
洗練されたイタリアンらしい雰囲気かつ濃厚な旨さを求めるならチェルキオ。
古き良き古典派はポモドーロ。
名人シェフのオーソドックスなミートソースなら華だ。