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ネコのイラストレーションについて
*2017年7月13日の作文を2021年加筆、修正
ネコのイラストレーションの描き方には苦労しました。まずトラウマとなったのが、大学時代の恩師安西水丸先生(故人)から、卒業後の仕事を見て頂いたときに「この猫がよくないなあ」と言われたことでした。それは以下のような話です。
〜以下思い出〜
大学を卒業して間もない頃、贔屓にして頂いていた神原音楽事務所(解散)からの案件で毎月のようにクラシックコンサートのポスターを制作していました。その頃指導していた母校の剣道部の女子高生が美術系大学を受験をするということになり、彼女を連れて日大芸術学部の恩師である安西水丸師を訪ねました。
そのときに自信満々に当時制作していたクラシックコンサートポスターを持参し、先生に見てもらったのですが、結果は惨憺たるもので後輩の目の前で私の自信は木っ端微塵にくだかれました。
(これは描きすぎ、線がかたい。)などなど矢継ぎ早に悪いところを指摘され、中でも一番効いたのがフランスのクラシック音楽のポスター用にパリのエッフェル塔の見える風景のイラストレーションを描いた絵の中に、おまけのように猫を登場させたものについての指摘です。
「この猫いらないよね」
「猫とか、この部分、よくないよなあ。いらないよ」
やたらと猫の部分に厳しい。傍にいた台湾の留学生らまで集まってきて内心では悔しくてはらわたが煮えくり返るような思いを抱き無様に引き上げました。以来数年間先生を訪ねることはなかったかと思います。まだまだ青臭い23、4歳のときの話ではありますが苦い思い出です。
〜思い出は以上〜
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